犬の性格が成長と共に変わるワケ
犬の性格は成長と共に変わります。良い方向に変わる場合もあれば、悪い方向に変わる場合もあります。
犬の性格が成長と共に変わるワケを知ることができれば、良い方向へと導いてあげることができるかもしれません。
しかし、生まれ持った性格が大きく変わるということはなく、もともとの性格に何かが加わったり、あったものがなくなったりするのではないかと思います。
犬の性格が成長と共に変わる要因やタイミングを解説します。
(そういえばこの頃に性格が変わったかも…)と思い出してみたり、これから愛犬の性格が変わる可能性のある時期を予測してみたりしてみてくださいね。
警戒心が強まるから
犬の性格が成長と共に変わるワケは、警戒心が強まることにあります。
子犬は、生後4カ月頃までの間、他人や他犬や環境に慣れるための学びをします。社会化期と言いますが、好奇心旺盛な時期であるため、様々なことに興味を持ち、吸収する力も強いです。
この社会化期を終える頃、犬の性格が変わったように感じられることがあります。好奇心旺盛だった子犬が成長し、警戒心が強まることが要因です。
臆病になったように感じられたり、怖がりでビビリになったように感じられたりします。警戒すること、注意すること、回避することなどを学ぶタイミングなのでしょう。
成熟を迎えるから
犬の性格が成長と共に変わるワケは、成熟を迎えることにあります。
生後7カ月頃になると、体が大きくなります。子犬とは思えないほど力も強くなります。犬種にもよりますが、この時期は犬が成熟を迎えるタイミングです。
人間に例えると中学生くらいでしょうか。オスワリやマテなどの指示に従わなくなったり、呼びかけを無視したり、飼い主に対して反抗的な態度を見せるようになることがあります。
わざとトイレを失敗して見せるなど、これまでになかった行動をとるようになることもあり、叱ることが増えるかもしれません。
成長の証なのです。危険な行為は叱ってもよいと思いますが、愛犬への配慮も忘れずに対応したいですね。
学びを重ねたから
犬の性格が成長と共に変わるワケは、学びを重ねたことにあります。
1歳半頃の犬は、人間に例えると20歳前後です。学びを重ねたことにより、興味本位に行動するのではなく、(しっかり考えて行動しよう!)と考えるようになるタイミングだと思います。
やんちゃだった子犬が成長し、落ち着きが出たことによって、「まだ1歳なのに貫禄があるね」などと言われることがあるかもしれません。
欲求が弱まるから
犬の性格が成長と共に変わるワケは、欲求が弱まることにあります。
3歳~7歳頃の犬は、人間に例えると30歳~40歳頃です。欲求が弱まることで、より落ち着いて感じられます。とくに体を動かしたいという欲求が弱まる傾向にあります。
代謝が低下し始めるタイミングでもあるため、活発さが失われたように感じられることがあるかもしれません。
老化によって衰えるから
犬の性格が成長と共に変わるワケは、老化によって衰えることにあります。
犬の10歳頃は、人間に例えると60歳前後です。学習も経験も山ほど積んできました。良いことも悪いことも嫌なほど理解しているでしょう。
落ち着きと貫禄が増す…と思いきや、実は不安感が増したり、怖がりになったり、神経質な性格に変わったように感じられることがあります。
老化によって、感覚器官に衰えが出始めたことが要因です。目が見えづらくなったり、耳が聞こえづらくなったり、ニオイを感じづらくなるなどするため、不安なのです。
まとめ
犬の性格が成長と共に変わるワケを5つ解説しました。
- 警戒心が強まるから
- 成熟を迎えるから
- 学びと積んだから
- 欲求が弱まるから
- 老化によって衰えるから
子犬の頃に褒めるしつけをすると、性格が良い方へと向くとされています。子犬の頃に厳しく叱られて育った犬は、怖がりで臆病な性格になってしまうことがあるのではないでしょうか。
犬の性格が変わる要因やタイミングは必ずありますが、生まれ持って悪い性格である犬はいません。悪い性格へと変わってしまったのであれば、しつけや環境、飼い主の接し方に原因があるかもしれません。