犬のベッドを洗うときのNG方法5選 洗濯が逆効果となることや理想的なお手入れ方法まで

犬のベッドを洗うときのNG方法5選 洗濯が逆効果となることや理想的なお手入れ方法まで

犬のベッドは、犬にとって大切な安息のスペース。毎日使うものだからこそ、定期的に洗濯をして、清潔を保ちたいですね。しかし、洗濯の仕方を間違えると、逆効果になることもあるので注意が必要です。この記事では、犬のベッドを洗うときのNG方法と、理想的なお手入れ方法をご紹介します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬のベッドを洗うときのNG方法は?

犬用ベッドで座るジャックラッセルテリア

愛犬が快適に眠れるように、定期的に犬用ベッドを洗濯するのは大切なことです。しかし、その洗濯方法が間違っているとベッドが傷んだり、愛犬の心身の健康に悪影響を及ぼしたり、かえって不衛生になったりする可能性があります。

以下では、犬のベッドを洗うときのNG方法をご紹介します。

1.洗濯表示を確認しない

犬のベッドを洗う際に、洗濯表示を確認しないのはNGです。洗濯表示には、ベッドの素材に最適な洗濯方法や注意事項が記載されており、それを無視すると型崩れや縮み、色落ちなどが起きてベッドの寿命を縮める可能性があります。

犬のベッドを洗うときは、必ず洗濯表示を確認することが大切です。特に、洗濯機洗いまたは手洗いが可能なのか、洗濯機洗いも手洗いも不可なのかをよく確認しましょう。

2.抜け毛を取り除かない

犬のベッドを洗うとき、いきなり洗い始めていませんか?ベッドに抜け毛がたくさんついたまま洗濯すると、排水管が詰まる可能性があるだけでなく、汚れ落ちも悪くなります。また、犬の抜け毛が原因で洗濯機が故障する可能性もあります。

抜け毛を完璧に取り除くのは難しいですが、粘着ローラーや掃除機を使ってできる限り取り除いてから洗濯しましょう。

3.香りの強い洗剤や柔軟剤を使う

犬のベッドのにおいが気になる場合、香りの強い洗剤や柔軟剤を使いたくなるかもしれません。しかし、これはNGです。

犬は人間より嗅覚が優れており、においに敏感です。そのため、強い香りのするベッドで寝ると、ストレスや不快を感じる可能性があります。

さらに、香りの強い洗剤や柔軟剤には化学物質が含まれていることが多く、皮膚のかゆみやかぶれ、アレルギーなどを引き起こすリスクがあります。また、人間用の洗剤は犬の皮脂汚れを落とす効果が十分でないため、汚れやにおいが残ってしまう可能性が高いです。

犬のベッドを洗う際は、ペット用の洗剤や柔軟剤を使用するのが理想的です。人間用の洗剤や柔軟剤を使う場合は、無香料のものを選びましょう。

4.洗剤の適量を守らない

犬のベッドを洗うときに汚れやにおいをしっかり落とそうとして、つい洗剤を多めに入れてしまいがちです。

しかし、適量以上の洗剤で洗うとすすぎ残しが発生し、それが原因で犬の皮膚に炎症や湿疹などが生じる恐れがあります。また、すすぎ残しは嫌なにおいや蓄積汚れの原因にもなります。反対に、適量以下の洗剤だと汚れがしっかり落ちません。

つまり洗剤の適量を守らないと、せっかく洗濯しても逆効果になりかねないのです。

5.完全に乾かさない

犬のベッドを洗い終わった後はしっかり乾かさないと、カビやダニが発生しやすくなり、洗濯で清潔にしたつもりが逆に不衛生になってしまいます。

犬のベッドは厚みがあるものが多く、表面は乾いていても中側は生乾き状態になっていることがあります。カビやダニは湿った環境を好むため、十分な乾燥が重要です。犬のベッドの洗濯後は、風通しのよい場所で完全に乾かしましょう。

天日干しすることで紫外線の殺菌効果が期待できます。ただし、素材によっては陰干しが適している場合もあるので、洗濯表示を確認しましょう。

犬のベッドの理想的なお手入れ方法は?

犬用ベッドでくつろぐフレンチブルドッグ

犬のベッドは、どのようにお手入れしたらよいのでしょうか?以下から、犬のベッドの理想的なお手入れ方法をご紹介します。

1.毎日抜け毛を取り除く

犬のベッドは清潔を保つことが大切です。ベッドが不潔だと、においが発生するだけでなくカビやダニの温床となり、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

不潔なベッドが犬の健康に及ぼす影響は多岐にわたります。例えば、皮膚疾患や呼吸器疾患、アレルギーなどを引き起こす恐れがあるのです。また、犬はきれい好きなため、不潔な環境はストレスにもなりかねません。

犬のベッドの清潔を保つためには、毎日の抜け毛の除去が欠かせません。粘着ローラーや掃除機で毎日、ベッドの抜け毛を取り除きましょう。また、犬をこまめにブラッシングすることで、ベッドに付着する抜け毛を減らすことができます。

2.洗えるベッドは定期的に洗濯する

ベッドが洗濯可能な場合は、定期的に洗濯しましょう。洗濯頻度は使用頻度や汚れ具合、季節などによって異なりますが、一般的にはベッドのカバーは週に1回、ベッドの本体は月に1〜2回程度が目安です。洗濯表示に従い、洗剤の適量を守って洗濯してください。

3.洗えないベッドも清潔を保つ

洗濯できないベッドは、タグなどに記載されているお手入れ方法に従って、清潔を保ちましょう。例えば、薄めた中性洗剤を浸して絞った柔らかい布で汚れを拭き取った後に、洗剤が残らないよう水拭きをして最後に乾拭きをするお手入れ方法があります。

除菌スプレーを使用する場合は犬に安全な成分のものを選び、使用後はベッドをしっかりと乾かしましょう。

まとめ

犬用ベッドで気持ちよさそうに眠るラブラドールレトリーバーの子犬

一日の大半を寝て過ごす犬にとって、犬用ベッドは大切なアイテムです。犬用ベッドを洗う際は、ご紹介したNG方法で洗わないように注意しましょう。また、日頃からお手入れも適切に行って、犬用ベッドを清潔で快適な空間にしてあげてください。

なお、ペット専用の洗濯機が設置されていないコインランドリーでペット用品を洗濯することは、保健所の指導により禁止されています。

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