犬がよく遊ぶ『おもちゃの特徴』5つ 主な共通点や興味を持たせる秘訣とは?

犬がよく遊ぶ『おもちゃの特徴』5つ 主な共通点や興味を持たせる秘訣とは?

おもちゃを使って愛犬と一緒に遊ぶことは、愛犬の健康維持やしつけ、老化防止、飼い主さんとの絆形成など、さまざまな面で役に立ちます。しかしせっかく買ってきたおもちゃも、上手に活用できなければ、あっという間に見向きもされなくなってしまいます。そこで今回は、犬がよく遊ぶ「おもちゃの特徴」について、主な共通点や興味を持ってもらうための秘訣などと合わせて解説します。

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犬にとっておもちゃ遊びが大切な理由

おもちゃで遊ぶ犬たち

お留守番の時間が長く、1日の大半をボーっと過ごしている子がいます。それは、犬にとって不幸なだけではありません。ストレスが問題行動を引き起こす、運動不足や脳への刺激不足で老化が進むなど、愛犬のお世話をする飼い主さんにとっても良い結果には繋がりません。

そうは言っても、お留守番の時間を短縮するのは難しいでしょう。そういうときに取り入れたいのが、愛犬と一緒におもちゃを使って遊ぶ時間の確保です。

おもちゃで一緒に遊べば、室内でも運動不足の解消になります。しつけやトレーニングにもなります。遊んだ刺激は老化の抑制にも役立ちます。そしてなにより、短時間でも毎日飼い主さんと一緒に遊ぶ習慣を作ることで、愛犬と飼い主さんの間に強い絆が生まれるのです。

基本的には、犬の遊びは狩りのシミュレーションです。今や狩りをする必要のない彼らですが、狩りをしたいという欲求は本能として残っているからです。そのため、おもちゃは狩りにおける獲物の役割をし、遊びを通して狩りへの欲求を満たす大切なものなのです。

犬がよく遊ぶ「おもちゃの特徴」

引っ張りあいっこ

では、犬がよく遊ぶ「おもちゃの特徴」にはどのような点が挙げられるでしょうか。

1.ロープ状の長さがある

犬が大好きな遊びの一つに「引っ張りっこ」があります。

長い形状のおもちゃの両端を飼い主さんと愛犬とで掴んで(咥えて)引っ張りあいっこをする遊びです。口に咥えて引っ張るのも、狩りの中で行う動作のひとつです。

2.咥えて運べる

飼い主さんが投げたおもちゃを取りに行き、咥えて戻って来るレトリーブ(とってこい)も、犬が好きな遊びです。

ボールやフリスビーなどは、この遊びに最適なおもちゃです。ゴールデンレトリーバーなどの犬種名は、「獲物を回収する役割の狩猟犬」という意味で名付けられました。

3.咥えて振り回せる

獲物にとどめを刺すときに、犬は獲物を咥えて振り回します。この動作を再現しやすいおもちゃが、ぬいぐるみです。形状や感触、大きさなどが鋳物となる小動物を想起させるのでしょう。

ただし、中にはぬいぐるみを仲間と認識し、常にそばに置いてかわいがる、というような遊び方をする子もいます。

4.噛みごたえがある

牙は犬の強力な武器で、おもちゃに力強く噛みつく行為は、ストレスの発散になります。そのため、しっかりと噛みごたえのあるおもちゃも、犬が喜んで遊ぶおもちゃのひとつです。

しっかりと噛むことは、歯の表面に付いた歯垢の除去や、唾液の分泌を促進して口内の衛生を保つために役立ちます。また噛むことは脳の刺激にもなるため、シニア犬に対しては認知機能低下の抑制にも役立つでしょう。

犬にしっかりと噛ませることを目的としたおもちゃも商品化されています。歯磨きの補助的な位置づけとしてオーラルケアを謳ったおもちゃを与えるのもよいでしょう。

5.苦労して中のおやつを取り出せす

これまでのおもちゃは、すべて飼い主さんと一緒に遊ぶことで楽しめるものでした。最後にご紹介するのは、愛犬がひとりで過ごしているときにも夢中になって遊べるおもちゃです。

知育玩具と呼ばれるおもちゃで、コングやノーズマットなどさまざまな形状があります。

共通しているのは、中に仕込まれたおやつを、犬が知恵や嗅覚などを使って苦労しながら探し出したり取り出したりして食べるということです。

脳の活性化や嗅覚の発達などに役立ち、またひとりでも退屈せずに夢中になって時間を過ごせるおもちゃです。

おもちゃで楽しく遊ばせるための秘訣

おやつを取り出そうと必死な犬

お気に入りを見つける

犬にも個性があるため、その子にあったおもちゃや遊び方を見つけてあげることが大切です。まずはいろいろなタイプや素材のおもちゃを入手し、試してみましょう。

目的にあった遊び方をする

おもちゃにはそれぞれの目的があります。大きく分けると、飼い主さんと一緒に遊ぶためのおもちゃと、ひとりで遊ぶためのおもちゃです。

飼い主さんと一緒に遊ぶためのおもちゃは、飼い主さんが上手におもちゃを動かして、愛犬が捕まえたくなるような獲物に仕立て上げることが大切です。

どんなに犬に人気のおもちゃでも、そのおもちゃに生気を与えるのは飼い主さんだということを忘れないでください。

成長に合ったおもちゃを選ぶ

体の大きさ、口の大きさ、噛む力など、犬は成長するにつれてどんどん体格、体力が変化します。子犬、成犬、シニア犬と、それぞれの年齢に適したサイズや素材のおもちゃでなければ、興味を持ってくれないでしょう。

また、知育玩具も長く遊べば段々とコツが分かってきて、楽しくなくなってしまいます。愛犬の学習レベルに合わせて、おやつの隠し方を工夫したり、難易度をアップしたおもちゃに買い替えたりしましょう。

複数のおもちゃを用意しローテーションさせる

いくらお気に入りのおもちゃでも、犬はいずれは飽きてしまいます。その状況に備え、愛犬が好む異なるタイプのおもちゃをいくつか用意しておき、飽きる前に別のタイプのおもちゃに変えましょう。

このようにして上手にローテーションしながら遊べば、いつまでも飽きずに遊んでくれるでしょう。

遊び終わったおもちゃはすぐに片付ける

遊び終わったおもちゃは、出しっぱなしにせずすぐに片付けてください。いつでも自由に遊べる状態は、おもちゃの魅力を半減させるためです。また、目を離した隙に噛み壊して誤飲事故になることも防げます。

なお、遊びを切り上げるタイミングも大切です。愛犬が「もう少し遊びたいな」と思っている状態で切り上げることで、愛犬はそのおもちゃでまた遊ぶのを、楽しみに待つようになるでしょう。

まとめ

ぬいぐるみを運ぶ犬

犬にとって、おもちゃはとても大切な宝物です。しかし、どんなにお気に入りのおもちゃでも、壊れたまま使い続けるのは危険です。常におもちゃのチェックを欠かさず、安全に遊べるようにしましょう。

また、飼い主さんの手や足などをおもちゃ代わりにさせてしまうと、噛み癖がついてしまいます。決して飼い主さん自身がおもちゃにならないように、注意しましょう。

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