犬に『にんじん』を食べさせる時のNG行為4選 一日に与えてもいい分量まで

犬に『にんじん』を食べさせる時のNG行為4選 一日に与えてもいい分量まで

犬におやつがわりとして『にんじん』を与える人は多いでしょう。しかし、犬ににんじんを与えても良いのでしょうか。今回は、犬に『にんじん』を食べさせる時の注意点や正しい与え方を解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬に『にんじん』を与えることは問題なし!

にんじんをくわえて歩く犬

おやつの代わりやドッグフードのトッピングとして、犬ににんじんを与えているという飼い主は多くいます。結論から言うと、犬ににんじんを与えること自体は問題ありません。

にんじんには毒成分が含まれていないので、犬が食べても中毒症状を引き起こすことはなく、安心して食べてもらうことが可能です。

ただし、元々肉食動物である犬にとって、にんじんをはじめとした野菜類は肉よりは体に適していません。そのため、与える際には与え方に注意が必要です。

犬に『にんじん』を食べさせる時のNG行為4選

にんじんをもらった犬

犬ににんじんを与えるときは、犬の体に悪影響を及ぼさないように配慮する必要があります。ここでは、犬に『にんじん』を食べさせる時のNG行為を見ていきましょう。

1.与え過ぎてしまう

1日の摂取カロリーのうち、犬がにんじんを食べても良い量は10%と言われています。この10%は他のドッグフード以外の食べ物も含まれるため、そちらと併せて計算しなければなりません。

にんじんを与え過ぎてしまうと栄養バランスが崩れたり、にんじんでお腹がいっぱいになってドッグフードを食べなくなったり、さらに食物繊維の摂りすぎによって下痢や腹痛などの症状を引き起こす恐れがあります。

2.生のまま与える

にんじんに火を通さずに生のまま与えてしまうと、飲み込むことができたとしても体内で消化しにくくなってしまいます。消化不良は下痢や嘔吐、腹痛、便秘の原因になるので、必ず加熱してから与えましょう。

沸騰したお湯で茹でたり、水を加えて電子レンジで加熱したりすることで、簡単に犬が消化しやすいよう調理が可能です。

3.ゴロッと大きいサイズのまま与える

にんじんを噛む子犬

犬が食べやすいような大きさで与えることは、にんじんに限らず全ての食材に言えます。にんじんをゴロッと大きいサイズのまま与えてしまうと、しっかり噛む習慣を持たない犬たちは、そのまま飲み込んでしまい、食道に詰まる恐れもあり危険です。

また、きちんと噛んで食べたとしても、胃腸で消化不良を引き起こす恐れもあるでしょう。必ず犬が食べやすいよう小さなサイズにカットしたり、すり潰してペースト状にして与えてください。

4.初めて与える際に通常量を与える

にんじんを初めて与える場合は、初回から通常量を与えてしまうと稀にアレルギー反応を起こす恐れがあるので気をつけてください。

にんじんにはタンパク質が含まれており、このタンパク質にアレルギー反応や異常な反応を見せる犬が稀にいます。下痢や嘔吐、痒みなどの症状を引き起こすため、初めはほんの少量だけを与えて様子を見てください。

犬に『にんじん』を与える際のポイントは?

野菜を与える

犬ににんじんを与える際は、以下のポイントを押さえて調理してください。

  • 1日の適正量は小型犬で1/3本、中型犬は1/2本、大型犬1本
  • 消化しやすいように茹でる
  • 食べやすい大きさにカット、すり潰す
  • 初めての場合はほんの少量だけ与えて様子を見る

適正量は、他にもおやつやその他の食材を含めて考慮してください。おやつを1日の摂取カロリーの10%分食べてしまっている場合は、その日のにんじんは諦めるなど順応に対応しましょう。

まとめ

にんじんと犬

いかがでしたか。犬ににんじんを与えることは問題ありませんが、与え方を間違えると健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。愛犬に健康的ににんじんを味わってもらうためにも、注意点をよく理解して与えましょう。

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