自己満足の行為が愛犬にとって悪影響に?!
愛犬を楽しませたい、喜ばせたいという気持ちは、飼い主なら誰もが感じていることでしょう。愛犬の安全と安心のために、快適と健康のために、日々のお世話も余すことなくされていらっしゃるでしょう。
しかし、そんな飼い主の気遣いが、良かれと思っての行動が、愛犬にとってはおせっかいで、困らせている行動であることもあります。飼い主の負担も大きいのではないでしょうか。
悪い意味で「適当」や「いい加減」とは言いますが、「適度に調整する」という意味もあります。完璧でなくても、適当やいい加減でもいいこともあるのです。
愛犬を困らせない程度に、飼い主の大きな負担にならない程度に調整してみてはいかがでしょうか。
犬を困らせている飼い主の行動
では、犬を困らせている飼い主の行動には、具体的にどのような行動が当てはまるのでしょうか。
1.ドライブ中の車内で犬を自由にする
最近はかなり少なくなってきた印象ではありますが、ドライブ中の車の窓から顔を出したり、身を乗り出したりしている犬を見かけたことはありませんか。
後部座席の人が犬の体を支えているとはいえ、大変危険な行為です。
運転席の窓を大きく開け、さらには膝の上に犬を乗せて運転している飼い主を見かけたことがありますが、犬を支えるものは何もありませんでした。
交通事故に遭ってしまったとき、たとえ犬をクレートの中に入れ、そのクレートをシートベルトで固定していたとしても、犬が車内から投げ出されてしまう危険があるとされています。
愛犬に景色を楽しんでもらいたいときは、安全な場所に車を止めて楽しむようにしましょう。
2.お散歩の度にシャンプーで手足を洗う
清潔のために…と、お散歩の度にシャンプーで手足を洗っていると、乾燥や皮膚病の原因になります。
砂や土や泥は、ぬるま湯でサッと洗い流す程度で十分です。真水でも大丈夫です。お湯の温度が高すぎると、乾燥の原因になるため注意が必要です。
汚物を踏んでしまったときのみ、犬用のシャンプーや犬用のハンドソープを使って洗ってあげましょう。
また、愛犬が手足の先を執拗に舐めたり、カミカミしたりしていませんか。
それは、手足の洗いすぎによる乾燥と痒みが原因かもしれません。皮膚に異常が見られるときはすぐに動物病院へ行きましょう。
手足を洗った後は必ずドライヤーを使って十分に乾かしましょう。湿ったまま放置していると、犬の皮膚に存在する常在菌が過剰繁殖し、痒みと皮膚病の原因になります。
お散歩の後は、乾いたやわらかいタオルで手足の汚れを拭き取り、肉球クリームで保湿してあげると、手足の皮膚の健康を守ることができます。洗いすぎには注意しましょう。
3.行きたがらないのにお散歩に連れて行く
犬の健康維持のためには、適度なお散歩が欠かせません。だからと言って、行きたがらないのにお散歩に連れて行くのは、逆にストレスや体調不良の原因になってしまうことがあります。
暑すぎるとき、寒すぎるとき、雨が降っているとき、雨上がりで地面が濡れているとき、犬はお散歩を億劫にすることがあります。そんなときは、お散歩をお休みしてもよいのではないでしょうか。
4.香りの強いものを部屋に置く
来客があるときに犬臭いと良くないから…と、香りの強いものを部屋に置くのは、犬を困らせている飼い主の行動です。
人にとっては良い香りかもしれませんが、犬にとっては刺激臭です。人間用の芳香剤やアロマオイル、香水などは部屋に置かない、身につけないということが、犬にとっての快適になります。
愛犬の体臭が気になるときは、ペットのニオイ・フケ・抜け毛などを除去する機能が搭載された空気清浄機を活用しましょう。香りでごまかさず、空気をキレイにすれば、嫌なニオイはなくなるでしょう。
まとめ
犬を困らせている飼い主の行動を4つ解説しました。
- ドライブ中の車内で犬を自由にする
- お散歩の度にシャンプーで手足を洗う
- 行きたがらないのにお散歩に連れて行く
- 香りの強いものを部屋に置く
あなたも無意識に、愛犬を困らせている行動をしているかもしれません。
過剰に神経質になる必要はありませんが、今回の記事内容を参考に、本当に愛犬を喜ばせる行動なのか、時には振り返って確認しておきたいですね。