犬がお風呂を嫌がる「理由」とは
犬がお風呂を嫌がる理由は様々ですが、愛犬がお風呂を嫌がる理由を理解することができれば、お風呂に対する苦手意識を少しずつ減らしてあげられるかと思います。
そこで今回は、犬がお風呂を嫌がる「理由」について解説します。(愛犬がお風呂を嫌がる理由が分からない…)とお困りの場合は、ぜひ参考になさってくださいね。
1.濡れることが苦手
犬は基本的に、濡れることが苦手です。
犬の被毛には水を弾く働きがあり、少し濡れる程度であれば、ブルブルッと払い落とすことができます。
皮膚まで濡れてしまうお風呂では、濡れたままでは体温が下がってしまう…と、本能的に命の危機を感じてしまうことがあるのでしょう。濡れた被毛は非常に乾きにくいものです。
犬には、「お風呂に入ってキレイにし、ドライヤーでしっかり乾かせば大丈夫」という概念はありません。
また、ポメラニアンなどの被毛が分厚い犬種は、とくに濡れることが苦手な傾向にあると思います。水辺で猟犬として活躍したトイプードルなど、濡れることが得意な犬種もいます。
愛犬の犬種は濡れることが得意な犬種なのか、苦手な犬種なのかが分かれば、お風呂嫌いも納得なのではないでしょうか。
克服させるためにできることとして、『ドライシャンプーを使用する』という方法があります。汚れた部分に使用し、お風呂に入れる頻度を減らしてあげることができます。
一般的に犬は『1カ月に1回のお風呂が基本』とされていますが、2カ月に1回、3カ月に1回と期間を延ばすことができるだけでも、愛犬の負担を減らしてあげることができるかと思います。
2.飼い主のお風呂で怖い思いをした
暴れる愛犬の体を抑えつけてまでお風呂に入れたことはありませんか。愛犬にとって、その時の恐怖体験が嫌な思い出となってしまっているかもしれません。
お風呂に対する恐怖心が植え付けられてしまうと、飼い主の手で克服することは非常に難しいと言えます。
「お風呂は怖いことではない」ということを理解・克服させるためにできることは、『トリマーを頼る』ということでしょうか。トリミングの際はシャンプーのみ利用することもできますので、「お風呂が苦手で暴れるのですが…」と、相談してみてくださいね。
3.シャンプーのニオイが苦手
犬は、香り付きのシャンプーのニオイが苦手です。飼い主にとってはいい香りですが、優れた嗅覚を持つ犬にとっては刺激臭です。
香り付きではない、素材そのものの香りであるシャンプーは、飼い主にとってはあまりいい香りではないと感じられるのではないでしょうか。つい香り付きのシャンプーを選びたくなってしまいますよね。
克服させるためにできることは、『オーガニックシャンプーを活用する』ということでしょうか。自然成分で作られており、香りが優しく、泡立ちがよく、泡切れがいいため、お風呂の時短にもなります。
4.シャワーの音が怖い
シャワーから水が勢いよく出る「シャーッ!」という音を怖がる犬が多いようです。
浴槽にためたお湯をバケツでかけてあげる場合では、バケツが浴槽にぶつかったときの「カタッ!」という音、床に転がったときの「カラカラカラッ!」という音を怖がる犬もいるようです。
お風呂の中では、どんな些細な音も大きく鳴り響いて聞こえますよね。優れた聴覚を持つ犬にとっては、とんでもない騒音として聞こえているのかもしれません。
克服させるためにできることは、『シャワーヘッドを換える』のがおすすめです。水圧を調整することができるシャワーヘッドであれば、水が出るときの音も軽減することができます。
肌への刺激を抑えながら洗い流すことができる「ミスト」という機能が搭載されたシャワーヘッドは、霧状の水を出すことができます。時短にはならないかもしれませんが、どうしてもシャワーの音が苦手、という愛犬にはおすすめできるシャワーヘッドです。
まとめ
犬がお風呂を嫌がる理由を4つ解説しました。
- 濡れることが苦手
- 飼い主のお風呂で怖い思いをした
- シャンプーのニオイが苦手
- シャワーの音が怖い
お風呂が大好きな犬は滅多にいませんが、「お風呂嫌いを克服することができた!」という犬は多くいます。飼い主のちょっとした工夫が実を結んだのでしょう。
何気ないことが愛犬をお風呂嫌いにすることもあれば、何気ないことが愛犬のお風呂嫌いを克服することもあるのです。