犬を迎えると『理想と現実』のギャップを知ることに…!
犬を家族に迎えたいと考える人は多くいると思います。しかし、実際に自分の生活に家族として犬を迎えることを考えたとき、「本当に迎えて大丈夫なのだろうか」と不安がよぎる人は少なくないでしょう。
1つの尊い命を生涯に渡り預かることになるのですから、戸惑いや不安は当たり前です。実際、家族に迎え入れてから理想と現実に大きなギャップがあったという話は珍しくありません。
犬を迎え入れた後に「やっぱり無理だった」と手放すことは、非常に無責任で残酷です。悲しい末路を辿らないよう、迎え入れる前に『理想と現実』の違いを知っておきましょう。
犬を迎える前に知っておくべき『理想と現実』の違い
犬を迎えた後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、事前によくある『理想と現実』の違いを確認しておきましょう。ギャップを理解しても家族として迎え入れたいと考えているならば、ぜひお迎えして幸せにしてあげてください。
1.体力と気力の必要性
犬を飼うにあたって体力と気力が必要なことを理解している人は多いでしょう。しかし、それでも「想像以上だった」「思った以上に散歩に連れて行くのが大変」といった声は多いです。
仕事をしている人ならば、今まで以上に早く起きて朝に散歩へ連れて行き、ご飯を用意し食べさせ、自分の準備を終わらせて出勤。さらに帰ってきた後は再び散歩に連れて行き、ご飯を食べさせ、一緒に遊んだりスキンシップを取ったりする時間も必要です。
これはお世話のほんの一部です。他にもさまざまなお世話や気をつけるべきことはたくさんあります。体力と気力にそれだけの余裕があるか今一度、自分や家族に問いかけましょう。
2.犬1匹にかかる費用
皆さんは犬1匹にかかる生涯費用をご存知でしょうか。犬種や病気の有無によって差はありますが、一般的に350万〜500万程度、平均して450万前後と言われています。
月に1〜2万円ほど犬にかけるご家庭が多く、高齢期に入った時の医療費や介護費などを考慮して貯金しておくというご家庭も多いため、約450万ほどの費用がかかるのです。
怪我や病気が多い犬であれば、より高い医療費がかかりますし、トリミングサロンの頻度や娯楽施設の利用頻度などによって、より多くの費用がかかるでしょう。
3.環境の変更
犬がいない現在は、自分や家族に合わせた好みのインテリアでお部屋が綺麗でおしゃれな状態が保たれているかもしれません。しかし犬を迎えることになったら、犬が安全に暮らせる生活環境を整える必要があります。
例えば、誤飲しないように小さなものや観葉植物、ゴミ箱などは手の届かないところへと移動させたり片付けが必要です。トイレやケージの置き場も考慮する必要があるでしょう。
また、季節によってエアコンや暖房器具を活用し、留守番時も快適に過ごせるよう1日中つけっぱなしにしなければいけません。このように、愛犬の安全を優先にした環境を整えることになります。
4.行動制限
出張や旅行の頻度が多い人は、その頻度を減らせるかどうか考えてください。犬を連れて旅行や出張に行く人も多くいますが、簡単にできることではありません。
宿泊を伴うお留守番は、犬にとってトラウマになる可能性があるほど不安で怖いことです。宿泊を伴うお留守番をさせる場合は、ペットホテルや知人に預けるなど、預け先を確保しておく必要があります。
また、犬にとって長時間の留守番は強いストレスにつながります。そのため、夜遅くまで外出しにくくなることも頭に入れておきましょう。
5.将来的には介護が伴うケースも多い
意外と多くの人が見落としがちですが、将来的に犬が高齢期に差し掛かると介護が伴うケースが非常に多いです。
現在、犬の平均寿命は14歳と延びているため、老犬になってからトイレや食事の介助や通院、認知症になった愛犬のお世話など、介護が必要なケースが増えています。
費用もかかりますが、体力、気力、そして時間もかかるため、この点もしっかりご家族と話し合っておきましょう。
まとめ
犬を迎える前に『理想と現実』のギャップを知っておくことは大切です。今回、思っていた以上に大変だと感じた方は、今ではないと潔く諦め、迎える準備が万全に整ってからお迎えしてあげてください。
もしも今回の『理想と現実』のギャップを知っても「問題ない」「お迎えできる」と感じた人は、ぜひ家族の一員として最期まで責任を持って愛情をたくさん注いであげてくださいね!