犬を守るための「生活環境」とは
生活環境は犬に大きな影響を与えます。犬にとって適切な生活環境が整っていれば、体も心も健康でいられます。
最近の愛犬の様子はいかがですか?
- あまり食欲がない
- 体調を崩しがち
- わがままばかり言うようになった
このような心配事があるときは、生活環境を見直してみるのも方法のひとつです。
とはいえ、適切な「生活環境」は、犬によって当然異なります。
犬種・性別・年齢・性格・健康状態・持病の有無など、今一度改めて愛犬のことをよく知り、今の「生活環境」の是非について考えてみましょう。
1.室内の温度と湿度が保たれていること
1日のほとんどを室内で過ごす犬にとって、温度と湿度は安全や快適や健康を左右するものです。
朝晩と昼間の気温差が激しいときは、冷房や暖房を適度に使用し、室内の温度が激しく変化しないよう管理します。
犬が快適や不快を感じることには、実は温度よりも湿度の方が重要である場合があります。
「温度はちょうど良いが湿度が高い…」という日には、「除湿器」の出番です。また、扇風機を窓の外に向けて使用することでも、室内の湿度を下げることができます。湿気を外に追い出すようなイメージです。
いつもはベッドで寝ている愛犬が、今日は床に転がっているというようなときは、「愛犬にとっては暑いのかな?」と判断することができます。その逆に、「いつもは床で寝ているのに、今日はベッド。寒いのかな?」と判断することができますね。
温度と湿度を見て確認することができる室内温度計を置き、愛犬の仕草や行動も観察しながら管理するとよいと思います。
2.片づけ・整理整頓・掃除を徹底すること
犬は何でも口に入れたがります。舐めたり噛んだりして確かめたいのです。取り上げようとすると、取られまいとして飲み込んでしまうことがあります。
お留守番中など、飼い主の目を盗んで物を口に入れたり、誤飲誤食したりしているかもしれません。絶対にそのようなことがあってはなりません。
普段から片づけること、整理整頓すること、こまめな掃除をすることを癖づけると、自宅での思わぬトラブルや事故を防ぐことができます。
後からやろう、帰宅してからやろう、という癖がある場合、「今すぐやろう!」という気持ちに切り替えるのはなかなか難しいですよね。そんなときは、「愛犬の安全と健康と命を守るためだ」と意識してみましょう。
朝の出勤前など、私が「今すぐ片づけられる時間がない!」というときは、物を寝室に投げ込んで鍵をかけ、愛犬たちが出入りできないようにしています。
3.愛犬だけの専用スペースを用意すること
家の中を自由にしていると、お気に入りの場所やよく寝ている場所はあっても、愛犬だけの専用スペースはない、ということがよくあります。
場所を取るからと、子犬のときに使っていたケージやクレートは、物置にしまってあるのではないでしょうか。
普段はあまり使っていなくても、ケージやクレートを愛犬の専用スペースとして置いてある方が、犬にとって安心の材料となります。
不安なとき、寂しいとき、地震が起きたときなど、いざというときに身を隠すための安全な場所になるのです。
体がキュッと納まる程度の小さめサイズでもよいので、愛犬の心が落ち着ける場所として、ケージやクレートを置いておきましょう。災害時にも必ず役に立ちます。
入ることを無理強いはせず、おやつを上手く活用しながら「ハウス」のトレーニングも済ませておくとよいでしょう。
まとめ
犬を守るための「生活環境」を3つ解説しました。
- 室内の温度と湿度が保たれていること
- 片づけ整理整頓掃除を徹底すること
- 愛犬だけの専用スペースを用意すること
我が家では、愛犬たちの変化に合わせて環境を変え、整えるようにしています。加齢と共に健康状態も変化しますし、好みも変化するようです。