犬を「賢く育てる」方法とは?
愛犬を賢く育てたいと思う飼い主さんは少なくありません。ある程度成長してきたらイタズラなども増えてきますので、正しくコミュニケーションを取れるようにしておきたいですよね。
そこで今回は、犬を「賢く育てる」方法について解説します。普段からできる愛犬の知能アップの秘訣についてもお伝えしますので、ぜひ参考になさってくださいね。
たくさんの経験をさせる
犬を賢く育てるための「土台」となるのが、犬にたくさんの経験をさせることだと考えられています。
様々な場所に行って色々なものを見聞きし、多くの人や犬、その他動物と触れ合うなどして経験を重ねることは犬の心の成長にとても大切なことです。また、経験から得た社会性や自信は、しつけをする際にも大いに役立ちます。
賢い犬というのは、元々の知能が高いことだけでなく、問題に直面したときに自分の頭で考えて行動できる犬だと思います。たくさんの経験をした犬は、考える力も育っていることが多く、賢さを感じさせるでしょう。
ただし、犬が怖がっていたり嫌がっていたりする状態で、無理に色々な場所に連れて行くのはNGです。それではただ怖い経験を積み重ねるだけで、犬の成長にはつながりません。怖がっていることがあれば、少しずつ慣らすようにして克服させていきましょう。
愛犬の性格に合わせたしつけをする
犬を賢く育てるためには、家庭でもきちんとしつけをする必要があります。しつけには様々な方法がありますが、犬の気質や性格に合わせておこなうことが大切です。
同じ声掛けの仕方でも、犬によって委縮してしまうこともあれば、「もっと頑張ろう!」と思えることもあります。犬が前向きにしつけに取り組めるようにするためには、犬がどのようなタイプかをきちんと把握する必要があります。
犬の気持ちや考え方を押さえつけるような強制的なトレーニングではなく、犬に考えさせながらトレーニングをすることを意識しましょう。日頃から愛犬の表情や行動を観察して、犬が楽しく集中して取り組めるようなしつけをおこなってください。
ほめて自信をつける
犬のしつけや日頃のコミュニケーションのなかで、「たくさんほめる」ことは大切です。大好きな飼い主さんにほめられることは、犬を幸せにするだけでなく、自信をつけて学ぶことへのモチベーションを高めます。
賢く育てるために犬をほめるためは、ただ「かわいい」「いい子」「大好き」などと愛情表現するだけでなく、犬の行動を「評価」することを意識してください。愛犬を日頃からよく観察して、犬自身が考えておこなった行動や結果をきちんとほめてあげましょう。
はじめからむずかしいことを求めると、どうしても犬は失敗をしてしまい、叱る機会が増えてしまうでしょう。できるだけ犬をほめる機会を増やすために、しつけは犬がクリアできそうなレベルを考えて、少しずつ難易度を上げていくようにしてください。
失敗したときにはレベルを少し簡単にして、成功させるようにしてあげましょう。
頭を使う遊びをする
犬と遊ぶときにも、頭を使わせるような遊びを取り入れるといいでしょう。犬が楽しんでできるおもちゃ遊びやゲームはたくさんあります。ゲーム感覚でしつけに取り組めば、犬は自発的に頭を働かせるようになり、どんどんステップアップできます。
具体的には、犬が好きなおもちゃやおやつを色々な場所に隠して探させる「宝探し」や、飼い主さんが隠れて犬に探させる「かくれんぼ」などがおすすめです。
どちらも最初はすぐに見つけられるような簡単な隠し場所からスタートし、レベルアップするたびに少しずつヒントを出してあげてください。必ず成功させて終わらせるようにすることで、「次も絶対に見つける!」という自信と意欲を持ち続けられます。
また、こうした遊びやゲームの中でも「おすわり」「待て」「おいで」など、基本的なしつけを組み込んで教えられます。賢く育てたいなら、日常的にこうした遊びを取り入れてみてくださいね。
まとめ
賢い犬というのは、ただ飼い主さんの指示に間違いなく従えるというだけでなく、自分自身できちんと考えて行動できる犬のことだと思います。
そのため、犬を賢く育てたいのであれば、必要以上に長時間に及ぶトレーニングや厳しいしつけは意味がありません。
犬の自信と意欲を育てるために、日頃からしっかりと愛犬の観察をしてこまめにコミュニケーションを取るようにしましょう。そして、愛犬の気持ちに寄り添った関わり方をして、大切に育てていってください。