愛犬を正しく叱れていますか?
犬を正しく叱るって、難しいですよね。あなたは愛犬を正しく叱れている自信がありますか?
私には正直ありません。正しく叱れているときもあれば、これで良かったのかな…と不安になるときもあります。
正しく叱れたときは、愛犬の反応がとてもよいと感じます。間違った叱り方をしてしまったときは、愛犬がしょんぼりしていたり、拗ねて落ち込んでいたり、ただ嫌な思いをさせただけなのではないかと感じることがあるのです。
正しい叱り方は、正しいしつけにも繋がります。犬と正しい叱り方としつけ方について、改めて一緒に考えてみませんか。
犬の正しい「叱り方」
犬を正しく叱るためには、「叱る」と「怒る」の違いを知ることが第一歩です。
叱るということは、「悪い行動を教える」ということです。怒るということは、「犬に感情をぶつける」ということです。冷静でいられなくなったらアウト。
「これはダメなんだよ」「これは危ないんだよ」という気持ちを持てることが、叱るということです。
「何でこんなことしたの!?」「何で言うことが聞けないの!」という気持ちを持ってしまうことが、怒るということです。
叱ると怒るの違いが分かれば、あなたも愛犬を正しく叱ることができるようになるはずです。
1.興奮しているときは落ち着かせる
興奮しているときは落ち着かせることで、犬を正しく叱ることができます。
犬を興奮させたまま叱っても理解されないことがあります。興奮している犬に言葉をかけても聞き流されてしまうことがあります。
飼い主まで興奮してしまったり、「怒る」という気持ちに切り替わってしまったりすることがあります。
犬が興奮しているときは、叱るよりもまず、落ち着かせることを優先しましょう。
2.経験が必要だということを理解する
経験が必要だということを理解することで、犬を正しく叱ることができます。
たった一度叱られただけでは理解できないことがあります。(これくらい平気だもん!)と考えてしまう犬もいます。
初めての犬のしつけでは、「何でこんなことも分からないの?」という気持ちになってしまうことがあるかもしれません。
『経験を積みながら分かることもある』ということを理解してあげることができると、しつけもスムーズに進んでいくでしょう。
3.反応しない
犬を正しく叱るためには、「反応しない」ということが必要な場面もあります。
犬がイタズラや悪い行動をすることには、(飼い主に構ってほしい♪)という気持ちが込められていることがあり、わざといけないことをしているのです。
- ソファーにおしっこをされた
- ペットシーツを噛みちぎって遊んでいた
- 手や腕をしつこく噛んでくる
このようなとき、つい声を荒げてしまいたくなるかもしれませんが、一切反応しなくて大丈夫です。イライラした気持ちはグッと堪えましょう。
粗相やイタズラは淡々と片づけをし、声をかけたり、目を合わせたりしないようにしましょう。しつこく甘噛みをされるときは、黙って部屋を出て行きましょう。
30分程度、犬を無視します。とても心が痛みますが、「悪いことをしても飼い主が構ってくれるわけではないんだ」ということを学習してもらうためなのです。
まとめ
犬の正しい「叱り方」について3つ解説しました。
- 興奮しているときは落ち着かせる
- 経験が必要だということを理解する
- 反応しない
当たり前のことですが、体罰を与えることは間違った叱り方です。「そこで反省してなさい!」と、ケージに閉じ込めることも体罰のひとつです。ケージは反省部屋ではないのです。
考えれば考えるほど、犬を正しく叱るって、難しいことのように感じられるかもしれません。
正しく叱る自信がないときは、「反応しない」「無視をする」ということで構いません。「感情をぶつけてはいけない」ということだけ意識できれば十分なのではないでしょうか。