深刻なペットロス
近年ではわんこも室内飼いが一般的になり、「ペットではなく家族」という考え方も浸透してきました。
その風潮を裏付けるように、とあるアンケート調査では「ペットの死が親の死よりも悲しかった」と回答した人が3割にも上ったという結果も出ています。
このようにわんこと人間の距離感が近くなればなるほど、ペットロスも深刻化してきています。特にわんこの世話を中心になって行っていた人や接する時間が長かった人、ひとり暮らしの人や高齢者ではペットロスが強くなる傾向があります。
実は死別より深刻なペットロスも
ペットロスというと多くの人は死別を思い浮かべるでしょう。ですが実はペットロスはわんこが亡くなった場合だけではありません。
愛犬が脱走してしまったり迷子になってしまって、帰ってこないというパターンもペットロスを引き起こします。
更にこの場合、心の準備ができていなかったり後悔が強かったりすることが多いため、実は死別よりもペットロスが深刻になりやすいと言われています。
絶対NG!ペットロスの人に言ってはいけない言葉
1.犬だから仕方ないよ
愛犬家の方は「犬なんだから死ぬのは仕方ない」「たかが犬でしょう」などと発言する人はいないでしょう。
しかし、そのような感覚や発言をする人がいるのは仕方のないことですし、価値観の違いなので絶対に間違っているとも言い切れないでしょう。ですが、ペットロスに悲しむ人に対してかける言葉としては誤っていると言わざるをえません。
2.次の子を迎えたらいいのに
わんこを失った悲しみはわんこでしか癒せないという側面はありますし、実際に次の子を新たに迎える人も多くいるでしょう。
ですがそれはペットロスがいくらか軽快してからのこと。お別れした直後の段階でこの言葉をかけられると、「あの子はこの世に一匹しかいないのに」と亡くした愛犬の存在を軽んじられたと感じてしまいます。
3.いつまで泣いてるの?
「そろそろしっかりしなさい」「いつまでも泣いてたら〇〇も悲しむよ」という言葉は相手を心配しているからこその言葉でしょう。
ですが無遠慮にかけてしまうと相手を傷つける言葉でもあります。何ヶ月経っても何年経っても、愛犬を思い出して泣いてしまうことはあるものです。代わりに「大丈夫?」「辛いよね、泣いていいんだよ」と寄り添う言葉をかけたいですね。
4.自分のことを語りすぎる
愛犬との死別やペットロスを実際に経験したことがあるという人もいるでしょう。そんな場合、相手の悲しみを理解できるがゆえに「自分のときはどうだった」「自分はこうやって立ち直った」と語りたくなってしまうかもしれません。
それが相手を救いたいという気持ちからだったとしても、あまりに自分のことを語りすぎてしまうと「あなたと私は違う」と拒絶されてしまうかもしれません。
アドバイスを求められない限りは、あくまで聞き手に徹することが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ペットロスの深刻さは人それぞれですし、同じ言葉であっても相手の性格や相手との関係性によって受け取られ方は違うでしょう。
そこは難しいところではありますが、大切なのは相手の悲しみに寄り添うという姿勢です。もしかしたら「言葉はいらない」コミュニケーションが相手を救うこともあるかもしれません。