犬に服は必要?状況によっては服を着せる必要性も
皆さんは散歩に行く際、あるいはお出かけするときに服を愛犬に着せていますか。世間では、犬に服は必要なのかという議論がよく交わされていますが、結論から言うと状況によっては必要な場合もあります。
例えば、冬の厳しい寒さの中を散歩へ行く場合、シングルコート犬種(寒さに弱い犬種)は防寒対策をしなければ体調不良になってしまいます。防寒対策の1つとして、体温を逃さないような服を着せてあげる方法は有効です。
また、皮膚病を患っている犬や術後の犬は傷を引っ掻いたり噛んだりしないよう、服を着せることで予防が推奨されることもあります。
このように、状況によっては犬も服を着ることが推奨される場面が多くあるので、服をストレスなく着られるよう少しずつトレーニングしておくと安心です。
服を着るのが嫌いな犬にみられる共通点3選
では、服を着るのが嫌いな犬は、どのような理由で着ることを嫌がっているのでしょうか。ここでは服を着ることに苦手意識を持つ犬にみられる共通点を見ていきます。
1.警戒心が強く慣れない服に警戒している
元々警戒心の強い犬の場合、服を着るという行為自体に抵抗感があり、警戒心が高まってしまう犬も多いです。
本来、犬は服を着る生き物ではないので服を着るという考えや習性がなく、警戒心を抱いてしまうのは当たり前と言えます。
しかし、状況によっては服が必要な場合もあるので、少しずつ服に対するネガティブな印象を良い印象へと変えていく工夫が必要です。
2.以前に服に対して嫌な印象を抱いてしまった
飼い主が無理やり服を着せようとしたり、着たことで不快を感じたといった経験がある場合、服を着ることに対して抵抗感が生まれている犬も多いでしょう。
一種のトラウマのような状況に陥っているので、無理に服を着せようとすると余計に悪化してしまいます。愛犬のペースに合わせて、ご褒美を上手く使いながら服に慣れさせていきましょう。
3.活発でのびのびと自由な状態を好む
性格的に活発でのびのびと走り回ったり遊んだりすることを好む犬は、服を着ることによって窮屈さを感じてしまい嫌がる傾向にあります。
この場合、おしゃれなデザインの服ではなく、ストレッチ素材や体の動きを制限しないようなシンプルな作りの服を選ぶことで解決するケースが多いです。
少しずつ慣れさせて!犬に服をスムーズに着せるコツを解説
犬に服をスムーズに着せるためには、どのようなポイントを押さえるべきなのでしょう。無理に着せようとすると苦手意識が強まってしまうので、少しずつ愛犬のペースに合わせて慣れさせていくことが大事です。
- 洋服はシンプルで体格に合ったものを選ぶ
- まずは布を胴体に被せることに慣れさせる
- 数十秒など短時間から始めて徐々に時間を延ばしていく
- なるべく子犬期から服を着ることに慣れさせる
- 服を着た後は褒めたりご褒美をあげたりと良い印象を与える
以上のコツを押さえて洋服を選んだり、少しずつ服に慣れさせていきましょう。
「服を着ることで良いことが起こる」「服は危険なものではない」と認識させるために、ご褒美を与えたり、普段から犬用の服に触れさせておく方法も効果的です。
まとめ
いかがでしたか。本来、犬は服を着ない動物なので、服を着ることに抵抗感を持つことはごく自然な反応です。ストレスを与えずに服に慣れさせるためには、紹介したように少しずつ無理なく慣れさせていきましょう。