「比較的吠えない犬種」とは?
全く吠えない犬はいませんが、比較的吠えにくいといわれる犬種はいくつか存在します。
今回は、人気の高い犬の中で「比較的吠えない犬種」をご紹介します。
1.フレンチブルドッグ
明るく社交的な性格で、飼い主さんに甘える子が多いフレンチブルドッグ。表情豊かな愛らしい魅力にはまる人も多くいる犬種です。
人懐っこい性格なので警戒吠えすることもめったにありません。しかし、やや頑固な一面もあり、自己主張としての要求吠えをすることがありますので、癖にならないよう気を付ける必要があります。
2.パグ
くしゃくしゃした顔と鼻ペチャが特徴的な「ブサカワ」犬の代表犬種です。社交的ながら穏やかな性格で比較的吠えにくいといわれています。
育て方次第で要求吠えや警戒吠えをすることもありますが、吠えても声量が小さいためさほど気にならないという人もいるかもしれません。褒めて伸びるタイプのしつけを行うと良いでしょう。
3.ゴールデンレトリバー
人が大好きなフレンドリーな性格で、他の犬や子どもと仲良くなることが得意な犬種です。番犬には不向きですが、その穏やかで優しい性格から大型犬では根強い人気です。
滅多に攻撃性を見せることはありません。子犬の頃はやんちゃで吠えることもありますが、賢い犬種なので無駄吠えのしつけもしやすいでしょう。成犬になると落ち着く個体が多いです。
4.シーズー
シーズーは古くは中国の朝廷で愛されてきた犬種です。ふわふわの被毛に垂れた耳が愛らしい人気の小型犬です。温厚で穏やかな性格から比較的吠えにくい犬種として知られています。
犬の飼育初心者で飼いやすい犬といえます。中にはマイペースで少々頑固な性格の個体もいるため、子犬期の社会化やしつけが大切です。人に従順なのでしつけでさほど苦労はしないでしょう。
5.キャバリア
正式名称は「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」といい、大きく垂れた耳が特徴的な小型犬です。争いを好まない温厚な性格は、子どもとの生活にも適した犬種です。
時たま要求吠えをすることもありますが、飼い主に忠実でしつけもしやすい犬種です。たくさん褒めてあげることを意識してトレーニングすると良いでしょう。
なぜ吠えにくいといわれているの?
犬にとって吠えるということは、「不安」「嫌だ」「痛い」など自分の感情や状況を伝える手段なので、全く吠えない犬は存在しません。
ただし、育て方や個体差、犬種の特性によって吠えやすさに違いは出てきます。
マイペースで警戒心が強くないから
誰にでも懐き、のんびりとマイペースな犬は警戒心が強くないので、恐怖心から吠える頻度は少ないといえます。
番犬しては不向きですが、現代の住宅事情を鑑みると必要な資質といえるでしょう。ゴールデンレトリバーが代表犬種です。
愛玩犬として生まれたから
人間に可愛がられ人懐っこくなるよう育てられた経緯から、温厚で穏やかな性格はペットに向いています。狩猟犬や牧羊犬のように、吠えることで飼い主と意思疎通を図ってきた歴史はないため、愛玩犬は吠えにくいといえます。
キャバリアやトイプードルが代表的な犬種です。
短頭種だから
マズルが短い鼻ペチャ犬である短頭種も吠えることが少ない犬種です。吠えたとしても、その身体的特徴から大きな声で吠えることはなく、音も低いのであまり響くことはありません。
フレンチブルドッグやパグが短頭種の犬種です。
吠えさせない方法はある?
犬が吠えるのは自然なことですが、現代の住宅事情ではなるべく吠えないほうが飼い主としては有り難いことも事実です。
では、どうすれば犬は吠えにくくなるのでしょうか。
吠える理由を理解する
犬が吠える背景を探りましょう。理由が分からず叱っても何の効果もありません。
救急車のサイレンやインターフォンに反応していたり、トイレができたことを知らせるために吠えることもあります。
興奮や警戒から吠える場合は、危険ではないことを根気強く教えていく必要があります。
要求吠えには応じない
ごはんや散歩の時間が近づくと吠える場合は「要求吠え」です。吠えると要求が叶ったことを覚えていて、吠えるという行為で飼い主さんに訴えています。吠えるたびに言う通りにしていると、要求がエスカレートし逆効果です。
一番の対処法は無視をすることです。お互いの我慢比べとなりますが時間をかけてやめさせる必要があります。
スキンシップをしっかりとる
ストレスが溜まることで「吠える」という発散行動に出る場合があります。運動量が足りずストレスを抱えていることもありますので、しっかり散歩に行きましょう。
また、日ごろから十分なスキンシップを図り、愛犬の心を満たしてあげることも非常に大切です。
まとめ
今回ご紹介したような「比較的吠えない犬種」は、性格も穏やかでしつけもしやすいといわれています。
しかし、個体差や育つ環境によっても大きく左右されますので、どの犬種であってもトレーニングは怠らないようにしてください。
犬を迎え入れる際は、住宅事情や飼育環境など多角的な面から検討してくださいね。