愛犬にトイレを覚えてもらおう!
トイレを覚えてもらうということは、愛犬の健康を管理するためにも大切なことです。
外でおしっこをしてしまうと、おしっこの量や色やニオイを把握することができず、変化に気づけません。血尿が出ているときなども気づくことができません。また、外でうんちをしてしまうと、軟便や下痢であったとき、後始末がしづらく、地面を汚してしまうことがあります。
トイレのしつけができていると、長時間の車移動、ドッグカフェの利用、交通機関や商業施設の利用、観光地への訪問、宿泊施設の利用などもしやすく、愛犬にも飼い主にも快適なものになります。
お出かけ好きな愛犬と飼い主にとっては、行動範囲を広げられるという点でも大きなメリットなのではないでしょうか。
愛犬が老犬になったとき、介助や介護が必要になったとき、悪天候の中を外へトイレに行くことは愛犬にも飼い主にも苦痛なものです。そのため、愛犬が若く元気なうちにトイレを覚えてもらえるよう、トレーニングを始めましょう。
犬に「トイレを覚えてもらう」方法
愛犬にトイレを覚えてもらうためには、ちょっとしたコツが必要になります。
失敗をさせない環境を作ること、失敗を叱ったり怒ったりしないこと、不機嫌な態度を見せないこと、上手にできたら褒めること(排泄をした直後がよい)など、配慮すべきことは色々あります。
そこで今回は、犬に「トイレを覚えてもらう」方法について解説します。
1.大きめのトイレを用意する
初めから小さなトレーやシートで排泄をさせようとすると、失敗しやすく、はみ出してしまいやすいです。
小型犬であれば、大型犬サイズのトレーやシートを活用してトレーニングをするのがおすすめです。
シートを床に何枚も敷き詰めて、大きなトイレを作ってあげることでも、失敗させない環境づくりができます。
そして、トイレの大きさは、だんだんと小さくしつつ、最終的には体のサイズに合ったトイレの大きさに近づけられるとよいと思います。いつまでも大きいままでも大丈夫です。
2.ケージとトイレを別に置くこと
ケージなどの寝床やくつろぐ場所の近くにトイレがあると、嫌がる犬が多いです。キレイ好きなのでしょう。
できるだけ離れた位置に置いてあげることで、寝床とトイレの違いを覚えることもできますし、トイレを覚えやすくなります。
どうしてもケージ内にトイレを置きたい場合には、仕切りのあるタイプのケージであるとよいと思います。
3.排泄のタイミングでトイレに誘導すること
犬が排泄をするタイミングがあります。
- 朝起きたとき
- ごはんを食べた後
- お水をたくさん飲んだ後
- 遊びや運動をした後
- お散歩に行く前
とくに朝起きたときは、トイレトレーニング中の犬にとって、最も良い排泄のタイミングです。起きてすぐトイレに誘導することで、排泄を成功しやすく、失敗しにくいです。
トイレに誘導するとき、私は「ちっち、ちっち」と声をかけていました。トイレを覚えた12歳の今、「ちっち行く?」と声をかけると反応してくれます。
ちなみに、おしっこもうんちも、かけ声は同じ「ちっち」です。言葉はひとつに絞って覚えてもらうのがコツです。
まとめ
犬にトイレを覚えてもらう方法を3つ解説しました。
- 大きめのトイレを用意すること
- ケージとトイレを別に置くこと
- 排泄のタイミングでトイレに誘導すること
好奇心旺盛な子犬は学習意欲も高く、最もトイレを覚えてもらいやすい時期です。お家に迎えたその日からトイレトレーニングを始めましょう。
外で排泄をしてきた成犬には、「トイレはここではない(室内)」「トイレはここである(外)」という学習があります。急に「室内で排泄してね」と言われても、犬には理解できません。年単位でのトイレトレーニングが必要になるでしょう。
老犬の場合では、筋力や足腰が弱ってからのトイレトレーニングは苦痛を与えやすいです。トレーやシートではなく、マナーベルトやマナーパンツ、おむつなどを使用し、排泄をさせてあげることも大切なサポートになると思います。
ご存じの通り、犬のトイレグッズは種類が大変豊富です。これまで外で排泄してきた犬のトイレトレーニングには、人工芝のトレーがおすすめです。また、シートは「白」をおすすめしたいです。おしっこの色の変化に気づきやすくするためです。
今回の記事が、これからトイレトレーニングを始める飼い主と愛犬のお役に立てれば嬉しいです♡