犬に「犬友」は必要なの?
結論から言えば、無理に「犬友」を作る必要はありません。犬は飼い主さんや家族と楽しく過ごす時間があれば、孤独や寂しさを感じることはありません。
とはいえ、犬に友達ができると犬同士のコミュニケーションから、挨拶や遊び方など学ぶ機会が増えますよ。また子犬の時期であれば、社会性を育むのによい経験となります。
また、最近ブームになっている「犬友」という言葉は、犬を通じて仲良くなった知人のことを指しており、犬というよりも飼い主のための友達を意味します。散歩仲間や情報交換の場を作るきっかけとなることから、犬友を募集する飼い主さんが増えているようです。
犬同士でうまくコミュニケーションをとる方法
いざ犬の友達を作ろうとしてもなかなか上手くいかず、「散歩中に遭遇する犬とうまくコミュニケーションが取れない」と悩む方も多いようです。ほかの犬と仲良く付き合って欲しいと考える飼い主さんは、以下の方法を参考にしてみてください。
最低限のしつけマナーを備えておく
ほかの犬とコミュニケーションを取る前に備えておきたいのが、「まて」や「おすわり」などのしつけマナーです。
興奮のスイッチが入る前に愛犬をクールダウンできるよう、しつけトレーニングを重ねておくことが犬友を作る上での重要なポイントです。
必ず飼い主がコントロールを行う
「犬の友達作りは犬同士に任せるべき」と考えるのは絶対にNGです。愛犬から決して目を離さず、リードから手を離さないよう注意してください。
普段は大人しい犬でも、つい興奮をして相手の犬を驚かせてしまうことも珍しくはありません。飼い主同士でおしゃべりに夢中になり過ぎないよう注意しながら、犬同士の交流を見守りましょう。
最初は一対一で挨拶する
公園やドッグランに大勢の犬がいてもいきなり大きな輪に飛び込むのではなく、まずは一対一で挨拶することから始めましょう。
怖がりな犬や警戒心の高い犬などさまざまなタイプがおり、その日の体調や相性によってそりが合わないこともあるため、最初は挨拶だけ済ませることから始めるとよいでしょう。
なるべく年齢が近い犬と交流する
年齢を超えて仲良くなるケースもありますが、相手の犬の年齢や体調面もある程度考慮しながら挨拶をしましょう。
特に、元気すぎる成犬がシニア犬に接近すると、体力面の違いから相手に迷惑がかかる可能性があります。
「犬友」と付き合う上での注意点
もし犬同士または飼い主同士が仲良くなり「犬友」ができた場合は、お互いにとってよい関係を継続できるよう心がけたいですよね。
そこでここからは、犬友と付き合う上での注意点をまとめてご紹介します。
決して無理強いはしない
忘れてはならないのが、『愛犬のことを1番に考えること』です。愛犬がほかの犬と仲良くできなかったとしても、決して無理強いはしないようにしましょう。
もし犬同士が仲間割れをしても、飼い主さんが介入する問題ではありません。しばらく散歩ルートや時間帯を変更しながら、愛犬が苦手な相手は避けてしまうのが無難な対応です。
相手の犬に触れる際には必ず飼い主さんの承諾を得る
気をつけたいのが、相手の犬に勝手に触れたり、おやつなどの食べ物を与えないという点です。
持病やトラウマなど犬によって抱えているものが異なることを、決して忘れないようにしましょう。
道で会ってもお互いのペースを崩さない
普段歩く散歩コースに犬友ができると、顔馴染みに会えるのが楽しみになりますね。
とはいえ、一緒に散歩を行う必要はありません。犬同士や飼い主さん同士の挨拶が済んだら、またお互いの散歩に戻るよう心がけてください。
飼い主さんのプライベートには踏み込まない
犬友ができるとつい嬉しくなり、飼い主同士の深い交流をしたくなるかもしれません。しかし、相手が望まない限り、プライベートには踏み込まないことが大切です。
前項でもお伝えしたように、犬友とは軽く挨拶をする程度の距離感がちょうどよいです。しかし、相手に「一緒に散歩に行こう」と無理強いをしたり、犬とは関係のないプライベートについてあれこれ質問をすると、ご近所トラブルへ発展する可能性が出てくるので注意しなければなりません。
飼い主さんご自身のために犬友を作りたい場合の案として、近場のサークルやオフ会に参加してみるといった手段をおすすめします。
まとめ
今回は「犬友」の作り方や注意点などを解説しました。
ほかの犬と愛犬が仲良くする姿を見ると、飼い主としては嬉しくなりますね。とはいえ、友達は自然にできることが最も望ましいです。
愛犬に「犬友」ができるとメリットもありますが、最初から踏み込んだ関係を求めないよう心がけることが重要です。
ぜひ愛犬と飼い主さんが楽しく過ごせる仲間を作ってみてくださいね。