愛犬が迷子になってしまったときの絶対NG行為
万が一愛犬が迷子になってしまったときの対応は、飼い主さんとして考えておく必要があるでしょう。
いざそうなってしまうとパニックになってしまうと思いますが、愛犬が逃げ出したときにしてはいけないNG行為があります。
1.関係機関に届け出をしない
「気づいたら愛犬が見当たらない…!」そんな事態になったら各関係機関に必ず届け出をしましょう。届け出することにより、情報が集まり発見に繋がりやすくなります。
実際、(犬には帰巣本能もあるし、そのうち帰ってくるだろう)などという安易な考えで、届け出を怠る人もいるのです。
犬は「家」という場所を認識し、帰ろうとすることは事実ですが、全ての犬が帰巣本能を持ち合わせているわけではありません。過信してはいけないのです。
なお、犬がいなくなったら届け出をすべき関係機関は以下の通りです。
- 警察署
- 保健所
- 動物愛護センター
- いなくなった最寄りの動物病院やトリミングサロン
愛犬がいなくなって焦ってしまうばかりかと思いますが、まずはこれらのしかるべき関係機関へ連絡をいれることが優先されることと覚えておきましょう。
2.周りの人の協力を得ない
愛犬が迷子になったときに、周囲の人々の協力を仰がないことは、絶対NG行為に該当します。
犬の行動範囲は、小型犬で約300m~1km程度、中・大型犬は約1~5km程度といわれており、自分や家族だけで探すには限界があります。
愛犬も飼い主さん同様、パニックになっていることも十分に考えられます。さらに遠くへ逃げ出してしまっているかもしれません。そうなると、少人数で探すことにやはり無理が生じてきます。
迷子の犬を見かけても全員が善意的に保護してくれるとは限りません。可愛いからと自分の子にしてしまったり、最悪の場合は売買されることも。人気の小型犬が高値で取引される事例は実際にあります。
前述した機関へ届け出をし、チラシやSNSを上手に利用して情報が集まる窓口を広くすることが大切です。
愛犬を迷子にさせないために日頃からできる対策
愛犬がいなくなってしまったら、心配で夜も眠れないと思います。夜な夜な探しまわり、体力を消耗してしまう飼い主さんも少なくありません。
そこでここからは、大切な愛犬を迷子にさせないために飼い主が日頃からできる対策をご紹介します。
飼育環境の再確認
ドアや窓の施錠、ペットゲートの設置など、愛犬の飼育環境を今一度確認し、必要に応じて対策を講じましょう。経年劣化しているものは新しいものと交換し、ゆるんだ箇所がないか細かく丁寧に確認しましょう。
また、散歩中の逃走を防ぐために、首輪やリードも定期的にチェックしてください。首輪とハーネスの両方にリードをつける「ダブルリード」が脱走防止におすすめです。
呼び戻しができるようにトレーニングする
日頃から呼び戻しができるようにトレーニングをしておくと、もし逃げ出してしまっても自分の元に呼び戻すことができます。
また、呼び戻しのトレーニングは、災害時にも役立ちます。毎日の散歩やドッグランで、こまめにトレーニングしておくと良いでしょう。
迷子札を装着する
万が一脱走してしまっても迅速に連絡がくるように、迷子札を装着することは非常に有効です。
どんなに対策を講じていても、愛犬はわずかな隙をついて逃げ出してしまうかもしれません。その場合、迷子札が装着されていれば、保護された場合でも速やかに連絡がくる可能性があります。
迷子札には、飼い主さんの氏名・連絡先を記載しましょう。
マイクロチップを装着する
「マイクロチップ」とは、犬の体内に埋め込む数mmのチップのことで、識別番号が記録されます。
令和4年6月1日より、ブリーダーやペットショップから迎え入れる犬猫は、マイクロチップ装着が義務化されています。
識別番号から飼い主さんの情報や、犬のワクチン接種情報などを読み取ることができます。マイクロチップは「外れない名札」の役割を果たしてくれます。
まだ愛犬にマイクロチップを装着していない場合は、最寄りの動物病院で行うことができます。現在は「努力義務」とされているので必須ではありませんが、装着していることで、万が一迷子になっても飼い主の元へ戻れる可能性がより高まります。
まとめ
今回は、愛犬が迷子になってしまったときの絶対NG行為について解説しました。
犬が脱走し自宅に帰ってくる確率は、10%とも50%ともいわれており、かなりばらつきがあります。また、『ペット探偵に依頼すれば80%程度の確率で見つけ出す』という調査結果もあるようです。
これを低いとみるか高いとみるかは様々ですが、いずれにせよ、大切な愛犬を守れるのは飼い主さんだけです。「うちの子は大丈夫」と油断することなく、できることから日々の対策を講じていきましょう。