犬が催促しているときのサイン
愛犬が催促しているときの仕草や行動は可愛いのですが、執拗に催促されると困ってしまうこともありますよね。あなたはどのように対応していますか?
基本的には「やめて!」と厳しく叱りつける必要はありません。「ダメだよ」「また後でね」「もうおしまい」など、優しく声をかけるようにしましょう。
1.吠える
犬が控えめに吠えて催促することがありますが、「何を催促しているのか」を見極めることが大事です。
- お散歩に行きたい
- おやつがほしい
- 遊んでほしい
- トイレが汚れている
- お水が空っぽ
- ごはんがほしい
何を催促して吠えているのかによって、飼い主としてするべき対応は変わります。
お散歩や遊びの時間は、決められた時間やタイミングを作るべきですが、ストレスによって体を動かしたい欲求に駆られているのではないか…ということも考えてみるとよいと思います。
トイレが汚れているとき、お水が空っぽのときは、すぐに対応しましょう。
ごはんを催促して吠えることが頻繁にある場合には、1回の量を減らして回数を増やす、という方法で対応すると解決されることがあります。
おやつの催促には、基本的には応えません。決められた時間やタイミング、決められた量を守って与えるようにし、催促して吠えることを少しずつ減らせるとよいと思います。
2.目の前で仰向けに寝転がる
犬が目の前で仰向けに寝転がり催促するのは、「スキンシップがしたい」というサインです。「お腹を撫でてほしい」というサインでもあります。
犬のお腹を撫でることには、マッサージ効果やリラックス効果があります。撫でてあげることで、犬を幸せな気持ちにしてあげることができるのです。
犬の方から催促してきたときは、優しくマッサージをするように撫でてみましょう。脇の下には「腋窩リンパ節」があり、気持ちよくて喜ぶ犬も多いです。
お腹周りの普段は見えづらい部分の皮膚の健康状態のチェック、腫れやしこりのチェックなどにも役立ててくださいね。
3.前足でチョイチョイしてくる
犬が前足でチョイチョイしてくるのは、催促しているときのサインです。
甘えた態度であることがよくあります。撫でてあげると、さらに前足でチョイチョイ催促してくることもよくあります。
飼い主としては、いつまででも撫でていてあげたいのですが、そういうわけにもいかないですよね。そんなときは、「またあとで♡」と笑顔で返してあげるとよいと思います。
それでも催促をやめないこともあり、前足でチョイチョイする力も強くなり、飼い主の皮膚にミミズ腫れや引っかき傷ができてしまうことがあります。そんなときは「ダメだよ」や「痛いよ」と声をかけることも大事です。
4.背中を向けておすわりして振り返って見つめる
犬が背中を向けておすわりして振り返って見つめるのは、催促しているときのサインです。
これは「撫でられ待ち」の姿勢で、背中を撫でてほしいのでしょう。自分では上手くカキカキすることのできない部分なので、おねだりしているのです。
また、犬はしっぽの付け根に辺りを撫でられることも好きです。「腰百会」というツボがあり、神経が集中している部分でもあるため、撫でられると気持ちが良いのです。
催促されたときは、コリを解すような、優しくマッサージをするように撫でてあげるとよいと思います。背中の皮膚の健康状態も一緒にチェックできるチャンスです。
まとめ
犬が催促しているときのサインを4つ解説しました。
- 控えめに吠える
- 目の前で仰向けに寝転がる
- 前足でチョイチョイしてくる
- 背中を向けておすわりして振り返って見つめる
あまりにも執拗な催促をするときは、スキンシップやコミュニケーションが不足し、愛犬に不安な思いをさせているのではないか、ということも考えてみましょう。