犬が散歩中に他人を気にしすぎる理由
愛犬を散歩に連れていくと、途中で他人を妙に気にしている様子を目にしたことはないでしょうか。
人間のことが大好きなのであれば良いのですが、人間を恐れていた結果の態度だとしたら注意が必要です。
そこで今回は、犬が散歩中に他人を気にし過ぎる理由について解説します。もし愛犬との散歩中の様子で心当たりのある場合は、ぜひ確認しておきましょう。
1.「かわいい♡」を期待している
犬が散歩中に他人を気にしすぎるのは、「かわいい♡」と言ってもらえることを期待しているからです。
言葉の意味までは分からないとしても、誉め言葉であることは犬もよく分かっています。
「かわいい♡」を言ってくれる人は笑顔も一緒に向けてくれますよね。そのことが嬉しいのです。たくさんの人に褒めてもらって幸せな気持ちになりたいのです。
2.コミュニケーションがしたい
犬が散歩中に他人を気にしすぎるのは、コミュニケーションがしたいからです。
人とすれ違うとき、アイコンタクトをすることがコミュニケーション手段のひとつです。目と目を合わせることで、挨拶を交わしています。
犬と目を合わせてはいけない、なんてよく言いますが、コミュニケーション手段のひとつであることも知っておくと、愛犬にとってお散歩がより楽しくなると思います。
3.撫でてもらえることを期待している
犬が散歩中に他人を気にしすぎるのは、撫でてもらえることを期待しているからです。
人が大好きで、撫でられることが好きな犬は、お散歩中に出会う人とのスキンシップまで期待していることがあります。
下校途中の子供たちがワーッと集まってくることにも驚いたり困ったりせず、嬉しそうに撫でられている犬を見かけたことがあるのではないでしょうか。
社会化も進むので、ぜひ撫でてもらうとよいと思います。
4.ニオイを嗅いで情報を収集している
犬が散歩中に他人を気にしすぎるのは、ニオイを嗅いで情報を収集しているからです。
他人を見るときの犬の鼻をよく見てみると、ヒクヒクと動かしていることがあります。その人のニオイを嗅いでいるのです。
男性か女性かを判断することもできますし、知り合いか見知らぬ人かを判断することもできます。安全な人か要注意な人かを判断することもできます。
飼い主は覚えていないかもしれませんが、犬には(この人は昨日もすれ違った人だ!)ということまで分かるようです。
5.警戒している
犬が散歩中に他人を気にしすぎるのは、警戒しているからです。
声をかけられるだけで威嚇してしまう犬もいますし、近づこうとする人を吠えて追い払おうとする犬もいます。
社会化が不十分なのかもしれません。子犬の頃、他人と接する機会が少なかったのではないでしょうか。
警戒しながらお散歩しなければならない犬にとって、お散歩がストレスになっているかもしれません。
お散歩中にすれ違う人を威嚇したり吠えたりすることは問題行動とも捉えることができます。危害を加えてしまうことがないとも言い切れません。
犬が他人を気にしすぎず散歩するためにできること
では、もし愛犬が散歩中に他人を気にし過ぎているようなら、飼い主としてどのように対処すべきでしょうか。
散歩コースを変える
社会化不足によって他人を警戒している場合には、散歩コースを変えてみましょう。
散歩コースを変えると、すれ違う人も変わります。もっとたくさんの人を知ることで、社会化が進み、警戒心も少しずつ解けていくと思います。
名前を呼んでアイコンタクトをする
愛犬が他人を気にしすぎているときは、優しく名前を呼び、笑顔でアイコンタクトしましょう。飼い主に注目してもらうためです。
散歩中であっても、愛犬に安心感を与えられる存在になることが大切です。
まとめ
犬が散歩中に他人を気にしすぎる理由を5つ解説しました。
- 「かわいい♡」を期待している
- コミュニケーションがしたい
- 撫でてもらえることを期待している
- ニオイを嗅いで情報を収集している
- 警戒している
愛犬には、散歩中にはなるべく他人を気にすることなく、安心して楽しく歩いてほしいですよね。
また、他人に対して威嚇したり吠えたりすることがあってはならないため、必要最低限のしつけを徹底しておくことも大切なのではないでしょうか。