犬の「歩行の仕方」でわかる心理
あなたは愛犬の「歩き方」に注目したことはありますか。
実は、歩き方には犬の心理があらわれやすく、時には病気を見つける手がかりになることもあります。
今回は、犬の「歩き方」でわかる心理について解説します。愛犬の歩き方と照らし合わせてチェックしてみてくださいね。
1.緊張している、恐怖を感じている
犬が普段よりもぎこちない動きで歩いていたり、俯いてそそくさと逃げるように歩いている時は「緊張や不安」を感じている可能性が高いです。
散歩中に苦手な犬に遭遇した、飼い主が動物病院へ連れて行こうとしている雰囲気を察したなど、「嫌だなぁ、怖いなぁ」と思っている犬はこのような歩き方をすることがあります。
おそらく、「相手に見つからないように」「目立たないように」とコソコソした歩き方になってしまうのでしょう。
2.嬉しい、楽しい
犬は喜んでいる時や「楽しい」と感じている時には軽快に歩き、時にはぴょんぴょんと跳びはねるように歩くことがあります。
見るからに「嬉しい!楽しい!」というのが伝わってきそうな歩き方をするので、見ている方まで幸せな気持ちになることでしょう。
3.怒らないでほしい
犬は飼い主に叱られた時や自分よりも強そうな犬に出くわした時、わざと足元のニオイを嗅ぎながらゆっくり歩くことがあります。
叱っているときに愛犬がニオイを嗅ぎながらゆっくり歩いてくると、「話しを聞いてるの!?」とさらに怒ってしまいそうになりますが、この行動は犬の「私には敵意はないので怒らないでください。攻撃しないでください」という心理のあらわれです。
このような犬のボディーランゲージは「カーミングシグナル」と呼ばれており、犬の心理を読み解くのにとても役立ちます。
4.疲れている
散歩やお出かけの時に犬がトボトボと力なく歩いていたら、それは疲れているサインかもしれません。
歩き方のほか息が荒い、口を開けて舌を出しているなどの様子が見られたら、かなり疲労しているはずなので休息させてあげましょう。無理をさせると犬が熱中症などの体調不良になってしまうことがあるので、注意してください。
5.痛い、辛い
犬が足をひきずったり、ケンケンをするように歩いている時は、体のどこかに痛みや辛さを感じている可能性が高いです。
長時間同じ姿勢でいた後など一時的に足が痺れている場合もありますが、時間が経っても治らない、しょっちゅう同じ歩き方になる場合は動物病院で一度診察を受けてみましょう。
犬の歩き方が普段と違う時に考えられる病気
愛犬の歩き方が普段と違ったり、違和感があったりする場合は、以下の病気が疑われます。
- 骨折
- 膝蓋骨脱臼
- 皮膚の炎症
- 関節炎
- ヘルニア
- 外傷
また、足そのものではなく、腫瘍や腸炎などで体内に痛みがあって歩き方がおかしくなる場合もあります。
愛犬の歩き方がいつもと違うと感じたら、早めに受診することを心がけましょう。
まとめ
犬の「歩行の仕方」でわかる心理をご紹介しました。
普段から愛犬がどのように歩行しているかを気にする方は少ないと思いますが、歩き方には犬の心や体の調子がよくあらわれますので、平常時にどんな動きをしているのかよく観察しておくようにしましょう。
そうすれば、犬が不安や痛みを感じている時、飼い主は歩き方を見ただけである程度は心理状態を把握し、異常にいち早く気づくことができます。
ぜひこの記事を参考に、愛犬の歩行の仕方に注目してみてくださいね。