犬も「車酔い」をすることがある
犬も人間と同じように「車酔い」をすることがあります。全ての犬が酔ってしまう訳ではありませんが、酔いやすい体質の犬は短時間のドライブで体調が悪くなることも珍しくありません。
犬と車でお出かけをする機会がある方は、愛犬が車に酔いやすい体質かどうかを確認しておく必要があります。
もし愛犬が車酔いしやすい体質なのであれば、事前に対処法を確認して必要な準備をしておかなくてはいけません。
犬が「車酔い」してるときの症状
ここからは、犬が「車酔い」してるときの症状について解説します。愛犬を車に乗せる時には、このような症状が出ていないかをチェックするようにしましょう。
1.嘔吐
車酔いをした犬に起きる代表的な症状が「嘔吐」です。ドライブ中に愛犬が嘔吐してしまったら、酔っているサインだと考えて良いでしょう。
2.ヨダレ
愛犬のヨダレが普段よりたくさん出ていたら、車酔いをしている可能性があります。
ただし、緊張や熱中症でも犬のヨダレが多く出ることがあるので、愛犬の体調をしっかり確認しましょう。
3.そわそわと落ち着かなくなる
車に酔った犬は、車内でそわそわと落ち着きがなくなることがあります。酔ったことで気分が悪くなり、ジッとしていられなくなるのです。
なかには不安そうに吠えたり、クンクンと鳴きだす犬もいます。
4.口をクチャクチャと動かす
犬は車に酔うと口をクチャクチャと動かしたり、舌なめずりを頻繁にする場合があります。これは嘔吐の前兆であることが多いです。
5.あくびをする
ドライブ中に愛犬が何度もあくびをしていたら、飼い主さんは(眠くなちゃったのかな?)と思うかもしれません。しかし、実はこれも車酔いの症状のひとつ。
愛犬が生あくびを繰り返していたら、緊張していたり、気分が悪いサインだと考えましょう。
犬が「車酔い」で嘔吐する原因と対処法
ドライブ中に愛犬が車酔いで吐いてしまうと、シートが汚れるなどして後処理が大変ですよね。犬の車酔い自体は休憩を挟むなどすればおさまりますが、「嘔吐されるのが悩み」だという飼い主さんも多いでしょう。
そもそも犬が車酔いで嘔吐するのは、食事をした後に胃に食べ物が残った状態で酔ってしまい、自律神経や三半規管の乱れで胃が刺激されることが原因です。車に乗っていることへの不安やストレスも影響があるといわれています。
車の独特のニオイも車酔いの原因と言われていますので、極端に寒くない場合は薄く窓を開けて換気しながら運転するのもよいでしょう。
また、窓の外の景色を見ている犬もいますが、動いている車から景色を見ていると眼が回ったようになり吐き気を催すこともあります。外が見えないようにクレートやキャリーに入れた方が吐き気は抑えられるかもしれません。
犬を車酔いで嘔吐させないためには、車に乗せる1~2時間前には食事を済ませておき、胃を空っぽの状態にしておくことが対処法です。この方法の場合、食べ物は吐きませんが胃液を吐いてしまう可能性はあります。
また、車の揺れを軽減するために、車内ではクレートやドライブボックスに犬を入れておくのも効果があります。
さらに、ドライブの前に犬に散歩をたくさんさせて疲れさせておき、車での移動中は眠れるように仕向けるのも良いでしょう。犬がぐっすり眠っていれば、車酔いはかなり軽減することができます。
まとめ
今回は、犬が「車酔い」をしているときの症状について解説しました。
愛犬が車に酔いやすい場合は、短時間のドライブから少しずつ慣らすようにするのがオススメです。緊張せずに落ち着いて車に乗れるようになれば、車酔いをしなくなる犬もいます。
練習しても効果がなく、あまりに車酔いがひどい場合は、動物病院で犬用の酔い止めを処方してもらえることもありますので、獣医師に相談してみてください。
車酔いの対処を行いつつ、愛犬との楽しいドライブを楽しんでくださいね。