犬が近くに座ってくる理由
犬と一緒に暮らしていると、ふとした瞬間に愛犬が自分の近くに座ってくることがありますよね。
(あぁ、甘えたいのね…)と思ってしまう方が少なくないと思いますが、実はこの行為をしている場合、犬は他にも理由があってそういていることもあるのです。
そこで今回は、犬が近くに座ってくる理由について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
1.人間の食べ物が欲しい
飼い主が美味しそうなものを食べているとき、近くに来てきちんとオスワリをする犬は多いです。
犬は(オスワリしたら、それもらえるかな♪)と期待しているのでしょう。
たしかにこれは、オスワリを習得した犬にはよく見られる行動です。かわいい行動ではありますが、人間の食べ物には、犬の体に悪いものも含まれている可能性がありますので、絶対に与えないでください。
人間の食べ物は犬にとって肥満の原因にもなりますし、食材が大丈夫でも調味料などがNGの場合もありますので、可愛い愛犬の可愛い行同でも、愛犬のために心を鬼にすることも必要です。
2.甘えたい
撫でてほしい、留守番が寂しかったなど、犬は甘えたいときに近寄って座ります。そもそも犬が近寄ってくるのは相手に好意を抱いているということです。
犬は大好きな人に体をくっつけていたり、ニオイを強く感じていたりすると安心します。
3.怖いから近くにいたい
雷や大きな音がした、地震が起きた、動物病院に行ったなど、生活の中に犬が怖がるものはたくさんあります。
驚いた後に犬が近寄ってきて座ったら「怖いからそばにいてよ」と伝えているのです。
恐怖体験をした犬が飼い主から離れたがらない、というのは珍しくありません。恐怖体験がすぐに終わっても、数日怖がり続ける犬もいます。
4.落ち着いてほしい
家族が喧嘩をしているような、家庭内が険悪な空気になっているときに、犬が近くにきて座った、という経験はありませんか?
これは「落ち着いてよ」という犬からののサインです。
犬は地面に体がしっかり着いている状態になると安心します。つまり「自分が落ち着くから、あなたも落ち着いて冷静になって」と伝えているのです。
5.寒いから温まりたい
犬は、「寒いときに仲間と体をくっつけると温かい」ということを知っています。
もし飼い主がいる場所の室温が低く、暖房器具の近くだったときに近くで愛犬が座ったのであれば、ただ単に温まりにきたのかもしれません。
シングルコートの犬や子犬は寒さに弱いです。また、若い頃は寒さに強かった犬も、高齢になると寒さに弱くなります。
犬が寒そうにしてそばに座ってきたら、室温をあげたり、毛布を与えたり等、防寒対策をしてあげてください。
愛犬へ好意を伝える応え方
犬が近くに座ってくる理由はいくつかありますが、そのほとんどがその人に対して信頼感や愛情がこもったポジティブな心理が理由ですよね。
そのような愛犬からの好意に対して、人間としてどのように対応すべきなのでしょうか。
気持ち良い部位を撫でてあげる
愛犬が甘えてきたとき、時間があれば撫でてあげてください。このときつい頭を撫でてしまいがちですが、犬が撫でられると気持ち良い部位は首や肩、眉間などです。
人間と同じツボがある部位なのでほぐしてみましょう。お腹を見せてきたらリラックスしている証拠です。お腹もいっぱい撫でてあげてください。
落ち着いた気分で犬と接する
犬は群れで暮らす動物であり、仲間が争うのを本能的に嫌います。また仲間が嫌な気分になるのも嫌います。
犬が近寄って座ってきたタイミングが喧嘩をしているとき、イライラしているときなどであれば飼い主はできるだけ気持ちを落ち着けてください。
犬は相手の表情や感情を読み取るのが上手いので、飼い主が嫌な気分でいたら伝わってしまいます。そのため、犬とスキンシップをとるのは、できるだけ落ち着いた気分のときにするように心掛けましょう。
日頃からよくふれあう・話しかける
お散歩やおもちゃで遊ぶ時間以外でも、家の中で犬と目が合ったら体を数秒撫でたり、「おはよう」「ただいま」などの声をかける習慣をつけてください。
忙しくてあまり時間がとれない場合でも、生活の中で飼い主と接する機会がちょこちょこあるだけでも犬は安心します。
まとめ
犬の性格は常に飼い主のそばにいたい甘えん坊や、あまり甘えない自立した性格など様々です。しかし、飼い主のことは好きというのは、どの犬にも共通しています。
犬はやはり群れを大事にする動物なので、ひとりになると不安を感じてしまいます。犬の寝床は程よく生活音がする場所や、飼い主の気配がする場所に設置しましょう。
愛犬がかわいくて特に用はないのに体を撫でたくなる人は多いと思います。犬も用はないけど飼い主のそばにいたい、くっついていたいというときがあります。
そんなときは思い切り愛犬をかわいがってあげてください。愛犬と飼い主の絆も深めて互いに幸せになりましょう。