犬が『悲しそうな鳴き声を出す』3つの心理 主な原因や押さえておくべき注意点まで

犬が『悲しそうな鳴き声を出す』3つの心理 主な原因や押さえておくべき注意点まで

この記事では、犬が「悲しそうな鳴き声を出す」心理について解説します。それぞれの理由や原因、適切な対処方法などもあわせて紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

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1.寂しい、かまって欲しい

あごをつけて伏せるテリア

犬が「クーン」「キュンキュン」など悲しそうな声を出しているとき、寂しさを感じている可能性があります。留守番が長くなって飼い主さんと過ごす時間が短くなってしまったときや、なかなかかまってもらえずに孤独を感じているときなどに、こうした鳴き声を出すのです。

小さく丸くなって鳴いていたり、飼い主さんを遠くから見つめながら鳴いたりと、様々な様子が見られます。飼い主さんと目を合わせたりすり寄ってきたりしながら鳴く場合は、甘えたい気持ちも含まれているでしょう。

そうした犬の様子に気がついたら、どうか無視せずにコミュニケーションの時間を増やしてあげてください。留守番時間が長くなったり、反対に散歩時間が短くなったりと思い当たることがある場合は、できるだけ改善するように努めましょう。

時間を調整することがむずかしい場合は、短い時間でも愛犬が満足できるような遊びやスキンシップを心がけ、コミュニケーションの質を高めることが必要です。

寂しい気持ちを表現するために鳴いている犬を無視してしまうと、犬はより一層寂しさを募らせます。また、飼い主さんに対する不信感を持つようになって、関係性が悪くなってしまうこともあるので十分気をつけてください。

2.不安…しんどい…

伏せているレトリバー

犬が小さな声で悲しそうな声を出している場合、寂しさだけでなく不安を感じていることも考えられます。大きな地震があったときや雷・花火などの音が聞こえてきたときなど、恐怖や不安を引き起こされたときに「クーン」「キャンキャン」と鳴くことがあります。

また、犬は体に痛みや違和感を感じているときにも、同じような声を上げることがあります。人間も痛みを感じているときに「うう」「いたた…」などの声を思わず出してしまうことがあると思いますが、犬にも同じ様子が見られるのです。

突発的な外傷を負ったときなどは「キャン!」と大きく甲高い声で鳴くことが多いでしょう。その一方で、小さな声で鳴いている場合は、関節痛や内臓疾患など一見わかりにくいトラブルを抱えていることがあるので、動物病院でも相談してみることをおすすめします。

飼い主さんにアピールするためだけでなく、不安や恐怖、苦痛のあまり鳴き声が漏れてしまうということもめずらしくありません。愛犬にこのような様子が見られたときは、心身に異常が起きていないか、その場の状況などもあわせて確認してみてください。

3.伝えたいことがある!

見つめるダックス

犬が飼い主さんの目を上目遣いで見つめたり、前足でチョイチョイと触ったりしながら悲しそうな声を出すときは、要求や意志を伝えようとしているのかもしれません。

食べものが欲しいときや散歩に行きたいとき、遊んで欲しいときなどに「ク~ン」と鳴くことで、「ちょうだい!」「遊ぼう」「早く行こう」などと伝えようとしていることが考えられます。

一見可愛らしい様子ですが、いわゆる「要求吠え」と同じ意味を持つので、犬が鳴いたからと言ってすぐに要求に従ってしまわないように気をつけてください。

犬はどうすれば飼い主さんがいうことを聞いてくれるか、ということをよく知っています。犬の甘えに応じすぎてしまうと、どんどんわがままになってしまうので注意してくださいね。

まとめ

一生懸命泣く白い子犬

犬が悲しそうな声を出すのは、寂しさや不安を感じているときや甘えたい気持ちがあるときが多いと考えられています。

しかし、賢い犬たちは、飼い主さんを思い通りに動かすための手段として鳴き声を使うこともあるのです。

犬がどんな気持ちで鳴いているかは、犬の表情や仕草、行動のほか、その場の状況や生活環境などもあわせて考えると見えてくるかもしれません。しっかりと観察をして、愛犬への思いやりを持つことで気持ちを理解してあげてくださいね。

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