犬の『精神年齢』は?人間で例えた場合の年齢や犬種ごとの知能の違いまでご紹介

犬の『精神年齢』は?人間で例えた場合の年齢や犬種ごとの知能の違いまでご紹介

犬は賢い動物だと言われることが少なくありませんが、「精神年齢」はどのようになっているのでしょうか。犬種事の知能の違いなどはあるのでしょうか。この記事では、犬の知能指数を含む「精神年齢」について、詳しく解説します。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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犬の「精神年齢」とは

首をかしげるチワワ

そもそも「精神年齢」とは、一般的に知能検査によって測定されるもので、「知能年齢」や「生活年齢」と呼ばれることもあります。人間の場合は、学習に関する能力だけでなく、思考力や発想力なども指標に含まれ、精神的な成長の度合いを指すものとも考えられています。

一方、犬の「精神年齢」は、ものごとの理解力や思考の柔軟性などを含んだ知能レベルの高さではかられることが多いでしょう。

犬の精神年齢(=知能年齢)は、人間に例えると2歳~3歳だとされています。もちろん、生まれつきまたは生育過程が影響する個体差が大きいので一概には言えませんが、人間の2歳~3歳程度の理解力や思考力を持つ犬が多いようです。

ちなみに、他の動物で最も知能レベルが高いとされるのがチンパンジーです。その他にも、イルカやゾウ、カラス、豚も知能指数が高く、それらに次いで犬がランクインすると言われています。

知能が高いと言われる犬種

作業中のボーダーコリー

犬の精神年齢の高さは、個体差が大きいものですが、いくつかの犬種は精神年齢や知能指数が平均的に高い犬種として知られています。

日本でよく知られている犬種のなかで精神年齢が高いとされる犬種は、ボーダー・コリーやプードル、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ラブラドール・レトリバーなどです。

ボーダーコリーの理解力や状況判断力は非常に高く、さらに思考の応用力もあり、人間と長年牧羊の仕事をしています。人間がすぐそばにいて逐一指示を出さずとも、犬自身が状況に合わせて判断して動き、目的を達成できるのはボーダー・コリーが優れていることのあらわれでしょう。

また、プードルやシェパード、レトリバーも人の指示に対する理解力が高いうえ、従順に仕事をやり遂げる能力と意思を持っている犬種です。

これらの犬種は、現在でも人間とともに仕事をしていることが多いため、日本でもその活動を見聞きする機会があるでしょう。

犬の知能指数をはかる『Dog IQ Test』

ゲームをしている犬

「愛犬の知能指数や精神年齢はどれくらいなんだろう?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?

ここでは、アメリカの精神・心理学者でありながら、犬の知能研究の第一人者でもあるスタンレー・コレン博士の考案をもとにつくられた犬のIQテストをご紹介します。

テスト1(問題解決能力)

大きめのタオルか毛布を犬の頭の上からかぶせて、犬がそれを振り払って抜け出すまでの時間を計ります。

<採点方法>
15秒未満:3点、15~30秒:2点、30秒超:1点

テスト2(情報の把握と保持)

2個または3個のカップを逆さにして一列に並べます。犬が見ている状態で、おやつを1つの容器の下に置き、2~3秒犬の気を逸らしてからおやつを探させます。

<採点方法>
1回でおやつを探し当てたら3点、空のカップを1つチェックしてから正しいカップを見つけられたら2点、空のカップを2つチェックしてから正しいカップに辿り着いたら1点

テスト3(論理的思考力・認知力)

犬がいつも使っているクッションやベッドを、犬がいない間に別の場所に移動させます。犬を部屋に戻したときの様子をチェックします。

<採点方法>
すぐにクッションやベッドを見つけたら3点、見つけるまでしばらく時間がかかったら2点、元々のクッションやベッドがあった場所で寝たり諦めて新しい場所で寝たら1点

テスト4(問題解決能力・論理的思考力)

犬の前足しか入らないような低い台や家具の下におやつを置きます。おやつを取るまでの時間と行動をチェックします。

<採点方法>
前足だけを使って1分以内に取れたら3点、1分を超えて前足だけで取れたら2点、すき間に頭を入れようとしたあとに前足で取ったら1点、完全に諦めたら0点

テスト5(問題解決能力・論理的思考力)

犬が座ったときの頭よりも上の高さ、またはジャンプで飛び越えられない高さの壁を段ボールなどでつくります。犬が顔が入る程度の小窓を開けて、壁の反対側でおやつを見せて犬を呼びます。

<採点方法>
30秒以内に壁を回り込んでおやつを獲得したら3点、30秒を超えておやつを獲得したら2点、壁を押し倒したり小窓から無理やり出ようとしたりしたら1点、諦めたら0点

評価

上記のテストの結果から導き出される評価内容は以下の通りです。

13~15点:とても賢い犬です!天才的な能力を発揮するかも!?
9~12点:自分で考えて判断できる素晴らしい犬です!
5~8点:平均的な知能を持っています。関わり方次第で化けることも!
0~4点:ものごとに取り組む意欲やモチベーションを高めて上げれば、能力が開花するかも。

まとめ

犬と子供

犬は精神年齢が高い動物であるだけでなく、コミュニケーション能力にも優れています。そのため、人間の指示に従えるだけでなく、感情を読み取ったり気持ちに寄り添ったりすることもできる素晴らしい動物なのです。

日頃から愛犬とコミュニケーションやスキンシップをたっぷりとって、そんな犬たちと素敵な毎日を過ごしてくださいね。

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