犬が「ぶりっこしている」ときにする行動
「もしかして、自分のかわいさを自覚しているの?」と疑ってしまうような、愛犬のぶりっこを目撃した経験は1度や2度、あるいはしょっちゅう目にするという飼い主さんもいるでしょう。
飼い主さんが思わず翻弄されてしまう愛犬のあざとすぎる態度は、どんな行動でしたでしょうか。
そこで今回は、犬が「ぶりっこしている」ときにする行動について解説します。
1.上目づかいで見つめる
愛犬がつぶらな瞳をうるわせながら、じっと上目遣いで見つめられた経験はないでしょうか。
目が離せなくなるほど愛犬のかわいらしい行動に、思わずキュンとしてしまった方も多いですよね。
明らかな犬のぶりっこしている姿に(だ、だまされないぞ…)と思いつつ、つい甘やかしてしまう方も少なくはないはずです。
2.片手をあげてアピールする
飼い主さんに向かって、「おいでおいで」のように片手をあげてアピールする犬もいますよね。愛犬が飼い主に対して片手をあげるときは、「かまってほしい」という強い気持ちが込められていることが多いです。
これは「パピーリフト」と呼ばれる仕草で、子犬が母犬に母乳を催促する際に見られるカーミングシグナルのひとつと言われており、甘えたい相手によく使います。
散歩中に出会った犬に対して「おいでおいで」をする犬は、「敵意はありません」という意味を込めている場合が多いです。かわいらしい犬の行動に、笑顔になってしまいますね。
3.顔をうずめてくる
帰宅を出迎えてくれた愛犬が、飼い主さんの体に顔をうずめてくることもありますよね。犬は好きな人に体をすり寄せて、リラックスしています。
さらに、飼い主さんのあとをずっとついて回る犬も多いですね。どこかあざとさを感じつつも、嬉しさを隠しきれない飼い主さんも多いのではないでしょうか。
4.人の足や手にあごを乗せてくる
テレビを見たり、スマホをいじっている最中に、愛犬が飼い主さんの手や足にあごを乗せてきたことはありませんか。
(ちょっと邪魔だなあ…)と思いつつも、愛犬のかわいい行動に目を細めてしまいますよね。
この犬の行動には、「かまってほしい」という愛犬からのアピールが詰まっています。さらにジッと見つめてくる犬は、自分の可愛さを知っているのかもしれませんね。
5.お腹を見せて腰をくねらす
飼い主さんがいる目の前で、ゴロンと仰向けになり、お腹をくねらせて見せる楽しい犬もいますね。
犬がお腹を見せるのは服従の意味合いが強い、といわれますが、絶妙なタイミングを見計らってこの行動する犬は、案外あざとさを持っているのかもしれません。
6.人によって態度を変える
飼い主には塩対応なのに、ほかの家族や他人には愛想を振りまく犬もいますよね。またそうではなく、飼い主以外には塩対応の犬など、人によって態度を変える犬を見ていると、どこかあざとさを感じてしまうのではないでしょうか。
本当の素顔とは違う行動を「猫かぶり」ともいいますが、犬なのに猫かぶりな態度を見せられると驚くかもしれません。家ではやんちゃなのに、外ではまるで違う犬のように大人しくなるのも、犬なりの理由があるんです。
犬があざとすぎる態度をみせる理由とは
犬がぶりっこをしたり、その場によって態度を変える行動には必ず理由があるんです。それでは、犬があざとすぎる態度を見せる理由について探っていきましょう。
怒られるのが怖いから
何かを注意したタイミングで犬がぶりっこのような態度を見せるのは、「怒られたくない」といった身の危険を感じているときの行動です。
飼い主さんの怖い声や、イライラした態度は愛犬にとって大きなストレスなので、何とかして回避しようとしているのでしょう。
かまってもらいたい
犬は一度でも飼い主さんに笑ってもらったり、ご褒美をもらえたりした行動はしっかり覚えています。愛犬があざとい行動を取る理由は、飼い主さんの気を引くためであることが多いです。
「かまってほしい」「退屈だよ〜」とアピールしているので、くせにならない程度に遊んであげましょう。
この行動には、「飼い主さんの前ではいい子になろう」「大人しくしておけば、きっと褒めてもらえる」などの、犬なりの理由があるんです。
要求がある
「おやつをちょうだい」「散歩に連れて行って」といった要求をする際、犬は飼い主さんが喜ぶしぐさや行動を示す傾向があります。甘えた態度の愛犬のかわいさに心を動かされ、つい応じてしまいたくなるものですが、そこはしっかり我慢しましょう。
愛犬の要求に即座に応じてしまうと、わがままな態度を助長することになり、問題行動を引き起こすおそれがあります。
犬の要求に応じるのではなく、飼い主さん側から誘導するよう心がけましょう。
まとめ
犬が「ぶりっこしている」ときにする行動には、必ず何らかの理由が隠れています。
いずれも飼い主さんに甘えた行動ばかりですが、必要以上に甘やかしてしまわぬよう注意してくださいね。
愛犬のあざとすぎる態度に翻弄されながらも、ほどよい関係を持続していきましょう。