犬が家具をかじるのはどうして?考えられる理由と対処法
愛犬が家具をかじるという問題は、家具を利用して生活している人間にとってはちょっと困った問題ですよね。
では、なぜ愛犬は家具をかじってしまうのか、考えられる理由をご紹介します。
- 欲求不満の現れ
- 家具をかじることで得られる感触が好き
- 歯に違和感がある
よくある理由としては、運動不足や興味を自分に向けてほしいなど、欲求不満の現れです。
この場合、散歩に出る回数を増やしつつエンリッチメントになるよう意識し、心身ともに満たしてあげるような取り組みがおすすめです。
また、自分に注目をしてほしいという気持ちでしていることもあります。その場合は、もっと愛犬と触れ合う時間を増やすのも有効です。
一方で、家具をかじること自体に心地よさを覚えているケースもあります。
その場合は家具ではなくもっと魅力的なおもちゃなどを用意し、提供することで家具をかじる行動を減らします。
家具をかじることに魅力を覚えている場合、それに勝る魅力的なアイテムを探すのは大変かもしれませんが、ヒットすれば問題を解決することができるため、ここは懸命に頭を回転させていきましょう。
そして、歯に違和感がある場合、よく子犬の頃に「歯の生え変わりでうずうずするのかな?」といったことを聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際にそうした違和感を感じているかはわかりませんが、子犬の頃は物をかじる行動が多く見られるため、その欲求を満たせるようなおもちゃを提供してあげましょう。
犬が家具をかじるからと硬いものを与えるのはNG
噛むのが好きだから硬いものを与えよう!と考える飼い主さんは少なくありません。
しかし、たとえ愛犬が噛むのが好きだとしても、決して工作ハサミで切れないような硬いものを与えるのはやめてください。
犬の歯は丈夫で硬いものでも平気なイメージがあるかもしれませんが、実は身体で一番硬い組織である歯の表面を覆っているエナメル質は、人間の半分以下しかありません。
つまり、人間が「硬い!歯がだめになりそう!」と感じるようなものは、犬にとってはさらに歯を痛めてしまう脅威となるのです。
硬いものを与えることで歯が折れたり欠けたりすることもありますし、最悪抜歯をしなければならないこともあるため、決して硬いものは与えないようにしましょう。
噛むという欲求を満たしてあげたいのであれば、コングのようにゴム製で弾力のあるアイテムがおすすめです。
犬と共生するということは犬としてのあり方も受け入れることが大切
犬と共生するということは、犬が犬であるからこそ起こり得る問題というのが必ずあります。
迎える前にそれを知ることで、実際にそのような事態が起こっても「犬だから仕方ないよね、どうしたらこの子を満足してあげられるかな?」と冷静に対応できるでしょう。
しかし、多くの人は可愛いから迎えたいという気持ちが先行しており、犬という生き物についての知識が十分ではありません。
そのために問題が起こると驚き・落ち込み・犬のせいにしてしまう…という悪循環が生まれ、最悪罰を使ってでもやめさせようとしてしまいます。
ですがそれはなんの解決にもならないどころか、飼い主さんと犬との関係性を悪化させるだけです。
そうなってしまわないよう、犬という生き物を今からでもいいので勉強し、どうすれば愛犬を満たしてあげられるか?安全に過ごせるか?を考え、環境をひとつずつ見直し整えていきましょう。
そしてなんでもやめさせようとするのではなく、犬であるからこその行動なのだということを理解し受け入れ、必要に合わせて工夫をしていってください。
まとめ
犬が家具をかじってしまう原因はさまざまですが、いずれも環境を見直し愛犬の心を満たす取り組みが必要不可欠です。
それでも犬が犬である以上、何かをかじる・噛むという行動は起こりますし、それはやめさせるようなものでもありません。
ただ、暮らしの中で安全を確保することは大切ですので、代わりに噛めるものを与えるなどして、うまく折り合いをつけながら生活してみてください。