それは犬のストレスサイン!見逃さないでよく観察しよう
愛犬を動物病院に連れていくと、次のようなサインが見られるのではないでしょうか。
- ハァハァしている(パンティング)
- ソワソワして落ち着きがない
- 入口で踏ん張って動かない
- キュンキュン鳴いている
- 耳を後ろに引いている
- 目線をそらして顔を合わせようとしない
- 筋肉に力が入っている
- 尻尾が下がったり股の間に入っている
- 姿勢が低くくなっている
- 震えている
これらのサインが1つでも見られるようであれば、それは動物病院に対してネガティブなイメージを持っていることを、愛犬が伝えている可能性があります。
愛犬がどのようなサインを出しているかよく観察し、見逃さないようにしましょう。
どんなサインを出しているかを把握しておくことは、今後の取り組みにおいても非常に大切になってきます。
犬が動物病院を嫌いになってしまう理由
では、どうして犬は動物病院を嫌いになってしまうのでしょう。考えられる理由は次の通りです。
- 見慣れない人間の存在
- 日常と異なる環境
- 診察台での注射や投薬などの処置
- 居合わせた他の動物との相性
人もそうですが、日常と異なる環境に身を置くことになると不安に感じますし、必要とわかっていても病院でさまざまな処置がされるのは緊張をします。
また、針が苦手な人は針を見ただけで恐怖を感じたり、それで刺されるともなれば青ざめる人もいるでしょう。
さらに見知らぬ人間の存在や居合わせた相手次第では、その場所に身を置く事自体に嫌になり、足を運ぶのをやめてしまう可能性もありますよね。
こうした経験は犬も持ち合わせており、さらに人間とは違って「これから何が起こるかわからない、逃げることもできない」という不安を抱えているということです。
少なくとも人間は、「治療のために病院にいく必要があり、処置をうけなければならない。だから我慢する必要がある。」ということを理解しています。
ですが、犬にはそうしたものはなくただただネガティブな刺激を与えられ、それに耐えなければいけないのです。
犬が動物病院を好きな場所だと思える取り組み
愛犬が動物病院を好きな場所、少なくとも過度に怯える必要はない場所として認識するためには、わたしたち人間が適切なアプローチをする必要があります。
そのためにも、飼い主さんはもちろん動物病院スタッフと連携して、愛犬がポジティブな経験を重ねていけるように工夫していきましょう。
では、そのために何ができるのかをご紹介していきます。
- 子犬の頃から動物病院に頻繁に通う
- 動物病院の前や付近で特別なおやつを提供する
- 動物病院の中で特別なおやつを提供する
- 動物病院のスタッフや獣医師からおやつをもらう
- 診察台の上にいるだけでおやつをもらう
- 診察中でも可能ならおやつを提供する
おやつは普段食べているフードでもいいですし、犬の反応次第ではもっと魅力的なおやつのほうが機能しやすくなります。
こうした魅力的なご褒美を使い、動物病院という場所や人などさまざまな環境に対して、ポジティブなイメージをつけていきます。
このような取り組みを無理のない範囲でコツコツ積み重ねることで、動物病院嫌いではなくポジティブな場所として認識してもらえるようになるのです。
まとめ
動物病院が嫌いになるのは仕方がないと諦めてしまいがちですが、決してそのようなことはありません。
また、子犬の頃からこうした取り組みができればスムーズですが、成犬になってからでもイメージを変えていくことはできます。
過度なストレスは愛犬にとっても飼い主さんにとっても負担になりやすいので、ぜひできることから少しずつチャレンジしてみてください。