犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとる心理
いつも甘えん坊で飼い主の後をついて回ってばかりいる愛犬も、時には素っ気ない態度をとることがありますよね。
それもまた可愛いのですが、愛犬がどんな気持ちでいるのか、気になったことはありませんか?
そこで今回は、犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとる心理について解説します。愛犬の気持ちに対応できるように、素っ気ない態度のときの心理を把握しておきましょう。
1.期待できることがない
犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとる心理をとるのは、期待できることがないからです。
「お散歩に行く?」や「おやつ食べる?」の声かけには飛び起きて嬉しそうに反応してくれる犬も、「○○ちゃん?」の声かけには素っ気ない態度をとることがあります。
お散歩にも行ったばかりで、おやつももらったばかりだし、他に期待できることは何もないな…と考えているようです。
2.おもちゃがガムに夢中になっている
犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとるのは、おもちゃやガムに夢中になっているからです。
飼い主と一緒に遊ぶことが好きな犬も、タイミングによってはひとり遊びを楽しみたいときがあります。「遊ぶ?」の声かけにも素っ気なく、無視をすることもあります。
長く噛み続けて味わうことのできるガム(おやつ)を食べているときは、これまでに感じたことのないほど素っ気ない態度をとることがあります。
近づいたり触ったりすると、唸り声をあげたり、咬みつこうとしたり、怒らせてしまうこともあるので要注意です。
3.拗ねている
犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとるのは、拗ねているからです。
何か愛犬が拗ねてしまうような出来事はありませんでしたか。雨でお散歩が中止になったり、作業中で構ってあげられなかったり、叱られたりなどしたとき、拗ねて素っ気ない態度をとることがあります。
興味を持ってほしいときは、雨だからお散歩は無しね!というだけではなく、その代わりになるものを提案してみましょう。
おもちゃで遊んだり、おやつ探しゲームをしたり、かくれんぼをするなど、楽しんでもらえるのではないでしょうか。
4.眠気と闘っている
犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとるのは、眠気と闘っているからです。
飼い主に興味がないわけではないんです。飼い主の様子や行動が気になって、目をシパシパさせながら、何度もあくびをしながら、目を向けてくれているのではないでしょうか。
とくに飼い主の休日であるとき、いつもはお留守番をしている時間であるとき、素っ気ない態度をとることがあります。
お留守番中のほとんどを、寝て過ごす犬が多いです。いつも寝ている時間に飼い主が家にいるので、「構ってもらいたい」「甘えたい」という気持ちがある一方で「眠い…」という気持ちとも闘っているのです。
愛犬がお昼寝から目を覚ましたとき、思いっきり構ってあげられるよう、家事や作業を済ませておくとよいのではないでしょうか。
5.信頼関係が固まっている
犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとるのは、信頼関係が固まっているからです。
ある程度の年齢になると、好奇心や興味も落ち着いてきます。加えて、飼い主との信頼関係も固まり、以前よりも強い反応を示さなくなってしまうことがあります。
飼い主が出かけようとしているとき、お見送りをしなかったり、寝ていて目も向けてくれなかったりすることがあります。「必ず帰って来る」という信頼があるからです。
長く一緒に暮らしていると、毎日が同じ出来事の繰り返しです。興味を持ってもらいたいときは、新しい刺激を与えてあげるのがおすすめです。
新しいしつけをトレーニングする。新しい芸をトレーニングする。この2つは自宅でも簡単にできますし、スキンシップやコミュニケーションもなり、愛犬も興味を持ちやすいものだと思います。
まとめ
犬が飼い主に「素っ気ない態度」をとる心理を5つ解説しました。
- 期待できることがない
- おもちゃがガムに夢中になっている
- 拗ねている
- 眠気と闘っている
- 信頼関係が固まっている
飼い主に素っ気ない態度をとる犬は、「ON」と「OFF」がはっきりした性格なのだと思います。楽しむときは思いっきり楽しんで、休むときは思いっきり休むのです。
素っ気ない態度のように見えて、視線を送ったり、瞬きやしっぽの動きで反応したり、実はサインを送ってくれていることがあります。
そのサインを見逃さないことが大事なのではないでしょうか。