犬が認識しやすい「言葉」
犬は人の言葉を話すことができませんが、人間の話す言葉によっては認識できていますよね。
そこで今回は、犬が認識しやすい「言葉」について解説します。あわせて、愛犬に単語を覚えてもらうための方法や理解力アップの極意まで解説しますので、愛犬の認識していそうな言葉と比較してみてくださいね。
1.おやつの種類
犬が認識しやすい言葉は、おやつの種類です。
- ビスケット
- ジャーキー
- ボーロ
- ガム
飼い主が「ビスケット食べる?」と言った言葉と、そのときに食べたおやつの味やニオイを覚えることができます。
好きなおやつの種類の言葉には強く反応を示し、あまり好きではないおやつの種類の言葉には反応が薄いなど、言葉を聞き分けて態度を変える犬もいます。
愛犬の好みのおやつの種類を知りたいときは、言葉をゆっくりと発音した後で与える、ということを繰り返し行ってみてください。
犬が言葉と味やニオイを結び付けて認識することができたとき、反応の違いが飼い主にも目に見えて分かると思います。
2.お留守番
犬が認識しやすい言葉は、「お留守番」です。
「お留守番しててね」「お留守番お願いね」と、よく声をかけることのある言葉だからです。犬にとっては嬉しい言葉ではありませんが、ほぼ毎日の出来事ですし、経験を積まなければならないものでもあります。
嬉しい言葉ではなくても、不安や恐怖を感じる言葉として認識することがないよう、配慮しなければなりません。
室内の温度や湿度を犬に合わせて調整すること。ケージやベッドなど愛犬専用の寝床を用意すること。退屈やストレスを感じることが少ないよう、長時間のお留守番を避けること。
そして、犬の不安を煽ることがないよう、お留守番前に構いすぎないことも大事です。
3.誉め言葉
犬が認識しやすい言葉は、誉め言葉です。
- かわいいね(かわいい)
- おりこうさんだね(おりこうさん)
- いいこだね(いいこ)
- えらいね(えらい)
- かしこいね(かしこい)
- じょうずだね(じょうず)
誉め言葉は様々にありますが、なるべく短い単語を使った方が犬に覚えてもらいやすく、理解もしてもらいやすいです。
愛犬を褒めるときは、(かっこ)の中の言葉を使った方が、より短く、覚えてもらいやすく、理解してもらいやすいでしょう。
「かわいい」という言葉は、飼い主や家族からだけではなく、初対面の他人からもよくかけてもらいやすい言葉です。その言葉の意味まで十分に理解していると思います。
4.食べる?
犬が認識しやすい言葉は、「食べる?」です。
愛犬に尋ねるとき、「○○食べる?」と、よく使いますよね。「食べる?」という言葉を聞くだけで、ごはんやおやつなどの食べ物を思い浮かべていると思います。
何を食べさせてもらえるのかまでは分からなくても、食べ物をもらえるということは分かるので、期待で満ち溢れた表情を向けるのではないでしょうか。
期待した食べ物ではなかったとき、スッと表情が変わるところも面白く可愛いですよね。
何を食べるのか、ということまで覚えて理解してもらいたいときは、「○○」(間を開けて)「食べる?」という声のかけかたをしてみてください。
5.おもちゃの種類
犬が認識しやすい言葉は、おもちゃの種類です。
とある研究では、犬は平均して29個のおもちゃの名前を覚えることができる、とされています。
また別の研究では、アメリカで暮らすボーダーコリーのチェイサーは、1022個のおもちゃの名前を覚えることができた、とされています。チェイサーの飼い主である心理学者のジョン・ピリー博士は、チェイサーが1000以上の言葉を覚えたとして、論文でも発表されているようです。
我が家の愛犬ポメラニアンが覚えているおもちゃの種類の言葉は、ボールとリンゴの2つです。ボールは初めて買ったおもちゃで、リンゴはやわらかくカミカミして遊ぶことが好きなおもちゃです。
おもちゃの種類の言葉を覚えてもらうためのコツは、楽しく遊ぶことです。このおもちゃで遊んで楽しかった、嬉しかった、という印象を持ってもらうことで理解してもらいやすくなります。
まとめ
犬が認識しやすい言葉を5つ解説しました。
- おやつの種類
- お留守番
- 誉め言葉
- 食べる?
- おもちゃの種類
飼い主が毎日かける言葉は、愛犬が最も覚えて理解している言葉だと思います。お散歩・ごはん・おやつ・トイレなどが挙げられるのではないでしょうか。
そして、自分自身の名前は、最も覚えて理解してもらいたい言葉ですね。