『犬の死因』で最も多いのは?4つの原因や普段から意識すべき長生きのコツ

『犬の死因』で最も多いのは?4つの原因や普段から意識すべき長生きのコツ

犬を飼っている皆さんは『犬の死因』に最も多く上がる原因をご存知ですか。起こりがちな死因を知っておくことで、予防につなげることができます。この記事では、『犬の死因』で最も多い原因と長生きのコツを紹介します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

『犬の死因』で最も多い4つの原因は?

横たわる犬に手を添える

犬の死因で最も多い理由は疾患原因です。では、中でもどのような病気や症状が死亡原因として最も多いと指摘されているのでしょうか。

1.ガン(悪性腫瘍)

犬の三大疾患の中でも特に死亡率が高い疾患が『ガン』です。特に犬の場合は、症状が出るころにはガンが進行しているケースが大半なので、完治することが難しかったり、進行を遅らせるにとどまることが多いです。

犬のガンにもさまざまな種類がありますが、リンパ節にできる『リンパ腫』や皮膚にしこりができる『肥満細胞種』などが犬に多く見られるガンとして知られています。

ガンの発症原因はさまざまな要因が重なり合っていることが多いので、一概に「これ」と断言できませんが、運動不足や肥満体型、バランスの悪い食生活、強いストレス、受動喫煙、遺伝的要因が主な原因ではないかと考えられています。

2.心臓病

聴診器を当てられる犬

次に犬の死因として最も多い原因が『心臓病』です。犬種によって心臓病になりやすい犬種があり、突然死するケースもあるので注意が必要な疾患です。

犬に多く見られる心臓病には、心臓の弁が閉じないことでうまく血液が循環しなくなる『慢性弁膜症』や、心臓がうまく収縮しなくなる『心筋症』が挙げられます。

心臓病になりやすい犬には、肥満体型や食べ過ぎ、運動不足が見られます。犬種による遺伝的要因も多いとされているので、心臓病が多い犬種(キャバリアやシーズー、マルチーズなど)は特に注意しましょう。

3.腎臓病

犬の死因として3つ目に多いと言われている『腎臓病』は、細菌による感染や腎臓に負担のかかる食事、免疫力の低下などが原因と考えられています。

初期症状はおしっこの色が薄くなったり量が増えたりしますが、進行していくと食欲不振、下痢や嘔吐、脱水などの症状が見られることが多いです。また、体重減少や痙攣などの症状が起きた場合は、重症化している可能性が疑われます。

腎臓病は早めに発見することで、予後が変わってきます。少しでもおかしいと感じたら早めに動物病院で検査してもらいましょう。

4.胃拡張・胃捻転

ご飯を食べる犬

胃拡張や胃捻転も犬の急性的な死因として多く見られます。上記で紹介した三大疾患と比べると少ないですが、それでもTOP10には入る多さです。

胃拡張や胃捻転は現段階で明らかな原因が判明していません。しかし、食べた後に激しい運動をするなど胃に負担のかかる行動を取ることにより、胃が拡張し捻じれてしまうと考えられています。

この症状が起こると短時間で死に至る危険もあります。特に大型犬に見られる事が多く、食事後1時間は散歩や運動を控えるようにしてください。

普段から飼い主が意識すべき犬の長生きのコツ

散歩する犬

愛犬に長生きしてもらうためには、今回紹介した『犬の死因』で多い疾患や症状にならないよう、普段から意識的に気をつけておくことが重要です。

  • 定期的に健康診断を受ける
  • 栄養バランスの良い食事
  • 愛犬の体格に適した量の食事
  • 適度な運動
  • 愛犬の近くで喫煙しない
  • 食事後は休憩を十分に入れてから散歩や運動を行う
  • ワクチンなど感染症を予防する

以上のような注意点を頭に入れて、愛犬が健康的な生活を送れるよう心がけましょう。特に肥満は万病のもととも言われるほど、さまざまな疾患を発症させます。食事量や適度な運動はしっかり管理してあげてください。

まとめ

聴診器と犬

いかがでしたか。犬は今回紹介した死因が大半を占めていると言っても過言ではありません。これらの疾患を予防できれば、より寿命が延び、長く一緒に暮らすことができます。ぜひ生活習慣に気をつけて、愛犬が健康的に過ごせるよう意識しましょう。

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