愛犬が事故に遭ったときに飼い主がすべき行動は?
散歩中に首輪が抜けてしまったりリードが手から離れてしまうなど、不慮の出来事で犬が交通事故に遭うケースが少なくありません。もし愛犬が事故に遭った場合、飼い主はどうしたらよいのでしょうか?
以下では、愛犬が事故に遭ったときに飼い主がすべき行動をご紹介します。
1.安全な場所へ移動する
愛犬が交通事故に遭った場合、二次的な事故を防ぐためにまずは安全な場所へ移動しましょう。この段階では愛犬の状態がまだよく分かっていないため、できる限り愛犬の体を動かさないようにして移動することが重要です。
2.愛犬の状態を観察する
安全な場所へ移動したら、愛犬の状態をよく観察しましょう。具体的には、以下のことを観察します。
- 声をかけると反応するか、目線が合うか
- 呼吸はしているか、普段通りか
- 舌の色は普段通りか
- 自分で体を動かしたり、立ち上がったりできるか
- 足を引きずったり、挙げたりしていないか
- 出血箇所や骨折箇所、痛がっている箇所はないか
- その他、普段と変わったことはないか
3.動物病院へ連絡する
愛犬の状態をよく観察したら、近くの動物病院またはかかりつけの動物病院へ連絡します。診療時間内であれば、連絡なしでそのまま動物病院へ駆け込むことも可能です。しかし事前に連絡をすることで、到着後すぐに対応できるように準備をしておいてもらえます。
電話で以下のことを分かる範囲で伝えて、獣医師の指示を仰ぎましょう。
- 何と接触したのか(自動車、バイク、自転車など)
- どのくらいのスピードで接触したのか
- どの向きで接触したのか(正面から、体の左側からなど)
- 現在の愛犬の様子(意識はあるか、呼吸はしているか、目視できるケガや出血はあるかなど)
愛犬が事故に遭ったときに飼い主が絶対してはいけないNG行為は?
愛犬が事故に遭ったときは、前述の飼い主がすべき行動を取るとともに、絶対してはいけないNG行為をしないことが大切です。では、具体的にどのような行為がNGなのかご紹介します。
1.むやみに触る、動かす
愛犬が事故に遭った際、むやみに触ったり動かしたりするのは避けなくてはいけません。必要以上に触ったり動かしたりすると、愛犬の状態が悪化するおそれがあります。
また、驚きや痛みから愛犬がパニックになり噛みつく可能性もありますので、触ったり動かしたりするのは必要最低限にとどめましょう。
2.骨折している箇所を元に戻そうとする
愛犬が骨折をしていて明らかに骨が曲がったりしていると、飼い主はそれを元の位置に戻そうとしてしまいがちですが絶対NGです。このNG行為をすることによって、状態を悪化させる可能性があります。骨折をしているあるいは骨折が疑われる場合は、その箇所をなるべく触らないようにしましょう。
応急処置として、骨折箇所にダンボールの切れ端などを当てタオルなどで巻いて固定する方法があります。しかし骨折はかなりの痛みを伴うため、体に触ろうとすると暴れたり攻撃的になったりすることが少なくありません。そのため、骨折した愛犬に応急処置を施すのは困難と考えたほうがいいでしょう。
3.元気そうなので様子見をする
事故に遭ったけれど愛犬が元気そうで外傷もない場合、様子を見ても大丈夫そうな気がするかもしれません。しかし見た目は元気そうに見えても、内臓など目に見えない箇所に損傷を受けている可能性があります。
そのため愛犬が事故に遭ったときは、どんなに元気そうでも飼い主の自己判断で様子見をするのは絶対にNGです。動物病院に連絡をして、獣医師の指示に従いましょう。
まとめ
愛犬との散歩において、必ずリードをつけて短めにしっかり持つことや首輪を緩くしすぎないこと、ハーネスを使用することなどが交通事故の予防に繋がります。
万が一、愛犬が交通事故に遭ってしまった場合、飼い主はできる限り気持ちを落ち着かせて、すべき行動を取ることが大切です。また、絶対してはいけないNG行為はしないように注意しましょう。