元気がない犬にしてはいけない「NG行為」
元気がないな…とは感じていても、その原因を飼い主の判断だけで明確にすることは、なかなか難しいものですよね。
お散歩を嫌がったり、ごはんを食べ残したり、寝てばかりいるなど、しばらく様子見でいようかな…ということがあるのではないでしょうか。
間違っても無理強いだけはしたくありませんが、無意識にNG行為をしてしまっていることがあるかもしれません。
そこで今回は、元気がない犬にしてはいけない「NG行為」について、テンションが低い理由や適切な接し方と合わせて解説します。
1.考えすぎて不安になること
愛犬の元気がないとき、飼い主が考えすぎて不安になることは、してはいけない行為です。
飼い主の不安な気持ちは愛犬にも伝わります。敏感で繊細な犬ほど受け取ってしまいやすいです。飼い主の不安な気持ちは愛犬のストレスになり、心身共に悪影響を及ぼすことがあります。
考えても分からないとき、不安で仕方がないときは、すぐに動物病院へ行きましょう。原因が分かれば安心できます。
原因が分からない場合でも、獣医師に相談したり、話しを聞いてもらったり、どのような原因の可能性があるのかを知ることができるだけでも安心できます。
2.過剰に構ったり甘やかしたりすること
愛犬の元気がないとき、構ったり甘やかしたくなります。しかし、過剰になるのは考えものです。
元気がないときの犬は、飼い主と距離を取りたがることがよくあります。同じ部屋で過ごしてはいても、自分のケージやベッドから出てこなかったり、離れた場所で寝ていたりすることがあります。
様子を見るために声をかけたり体に触れたりすることはあっても、自分の隣に寝かせようとしたり、膝の上に抱っこしているときに元の位置に戻ることがあります。元の位置に戻ってしまうのであれば深追いするのはやめましょう。
飼い主の隣で寝ていたい、抱っこされたい、体を撫でていてほしいなど、愛犬が望むときは、そのようにしてあげるとよいと思います。
3.無理に食べさせたり飲ませたりすること
愛犬の元気がないとき、無理に食べさせたり飲ませたりすることは、してはいけない行為です。
元気がないとき、食欲が低下してしまうことがあります。ごはんを全く食べなくなる、お水を全く飲まなくなる、ごはんを食べ残す、いつもより水を飲む量が減るなどすることがあります。
体調が悪いとき、心が疲れているとき、人間は食べることで栄養をつけて元気にならなければ!と考えますよね。
動物は、飲まず食わずになることがよくあります。胃腸が悪いときは、休ませるために食事をしない場合もあります。余計なエネルギーを使わず、とにかく休むことに徹します。
無理に食べさせたり飲ませたりするのではなく、犬が自ら食べたり飲んだりしてくれるのを待ってみましょう。食事をとらない状態は1日くらいは様子を見ても大丈夫ですが、丸1日水分をとらないと脱水してしまうこともあります。
水も飲まずにうずくまっている場合には、すぐに動物病院へ連れていくことをおすすめします。
愛犬の元気がないときの緊急性の高さ
元気がないだけではなく、次のような症状がある場合には、すぐに動物病院へ行きましょう。
- ぐったりして頭を上げることもできない
- 呼びかけたり触ったりしても反応がない
- 舌の色が青紫や白っぽくなっている
- 荒い呼吸をしている
- 下痢や嘔吐を繰り返している
- 排泄しようとしても出ない
- お腹が異様に膨れている
- 陰部からの排泄物がある
- 触れると鳴き叫ぶ
いざというときに手遅れにならないように、日頃から夜間や緊急対応可能な動物病院の連絡先などを準備しておくことをおすすめします。
まとめ
元気がない犬にしてはいけない「NG行為」を3つ解説しました。
- 考えすぎて不安になること
- 過剰に構ったり甘やかしたりすること
- 無理に食べさせたり飲ませたりすること
犬の元気がないとき、原因はいくらでも考えることができます。
日頃の疲れが週末や月末にまとめて出てしまったのかもしれません。もらったおやつが気に入らなくて、ただ拗ねているだけかもしれません。
高齢になると、いつもより少しお散歩の時間が長かっただけで、疲れてぐったりすることがあります。活動量が減れば、必要とするエネルギーも減るため、食欲が低下することがあります。
元気がなくなる直前の様子を思い返してみることも、愛犬の元気がない原因を探るための方法としてよいと思います。拾い食い、誤飲誤食などの可能性も考えてみましょう。