1.感情的に叱りつける
犬が反抗期に入ると、これまでは嫌がらなかったボディケアを嫌がって攻撃してきたり、トイレを粗相したり、いたずらをくり返したりと飼い主さんが困るような行動が多くなりがちです。
これまで「いい子」だった愛犬が突然変貌すると、飼い主さんは困惑して「どうしてそんなことするの!!」と厳しく叱りつけたり、ショックを受けて「もう知らない!」と放置してしまったりすることがあります。
しかし、犬の反抗期に対して感情的に接することは、事態を悪化させる可能性が高いのでおすすめできません。
犬を威圧するように叱ってばかりいると、犬のタイプによってより激しい反抗をするようになることもありますし、委縮してしまうこともあります。
犬が反抗期でこれまでとは違う行動を取ったり、今までになくわがままな態度を取ったりする場合は、感情的に向き合うことは避けて冷静に対応してください。
どうしてもイライラしたり、ガッカリしたりして態度に出てしまう場合は、犬の安全を確保しつつ一度距離を置いて冷静になるようにしましょう。
2.わがままを聞いてしまう
反抗期に入った犬は、大人への成長の過程として「自分の力」を試していることがあります。わざとわがままな行動を取って飼い主さんの対応を見ていることがあるのです。
そのため、わがままが通れば「飼い主さんに勝った!」「飼い主さんは自分の言うことを聞いてくれる」と思って、さらにわがままが増長する傾向があります。
そしてそのようなことが続くと、気がついたときには、自分の思い通りにならないと攻撃行動をするような犬に育ってしまう可能性もあります。
3.対応に一貫性がない
犬が反抗期に入ると、それまでにはなかった行動や態度が見られるようになって、困惑する飼い主さんが多いようです。そのため、犬の態度に振り回されてしまい、その場の状況や気分によって対応が変わってしまうことがあります。
しかし、犬は一貫性のない対応を取られるととても困ってしまい、どうすることが正しいのか判断できません。その結果、「飼い主さんのいうことをいちいち聞いていても仕方ない」と考えて、頼らなくなってしまうことがあります。
またそれどころか、飼い主さんのいうことを無視して自分勝手な行動をくり返すようになることもあるので、くれぐれも注意しなければなりません。
愛犬が逆らってきたときの正しい対処法
犬の反抗期は、子どもから大人に成長する段階に見られるものです。これまでは素直に言うことを聞いていたのに抵抗して攻撃するようになったり、できていたしつけができなく(やらなく)なったりするといった行動がよく見られます。
こうした時期を迎えた犬への対応として、最も適したものが「過剰反応しない」ということです。それは「放置していい」という意味ではなく、反抗期であってもなくても犬への接し方やしつけの仕方は変わらないということです。
スムーズにできていたしつけがうまくいかなくなったり、可愛かった愛犬がわがままになったりすると飼い主さんは困惑したりガッカリしたりするでしょう。しかし、そこで飼い主さんの姿勢がブレてしまうと、そのままわがままを通すようになったり、飼い主さんへの信頼感が薄れてしまったりするのです。
大切なことは、犬がどのような態度を取ってきても、動じることなく一貫した態度を取り続けることです。犬が感情的になっているのなら、同じように感情的になるのではなく、あえて無視をして少し時間を置いて接するという方法もあります。
飼い主さんはあくまで冷静に対応し、時間が経てばある程度は落ち着くと考えて根気よくしつけをし続けるようにしましょう。また、犬が反抗したり抵抗したりするポイントを押さえておき、必要以上に反抗期をこじらせないようにすることも必要かもしれません。
まとめ
犬の反抗期は、心の成長の段階で多くの犬が見せるものです。飼い主さんは困ってしまうかもしれませんが、すこやかに成長している証拠なので、悲観せずに冷静に対応しましょう。
反抗期の犬は感情的になって対応すると、より一層こじれてトラブルが大きくなる可能性があります。飼い主さんは一呼吸おいて、落ち着いて接するようにしてくださいね。