わんこは人間の言葉がわかるのか
まさか「何を言ったところで、どうせ犬は人間の言葉なんてわからないんだから…」とは思っていないですよね?確かにわんこが人間の喋る「センテンス」の意味をそのまま捉えることは難しいかもしれません。
ですが、わんこが人間の言葉を「ワード」「フレーズ」として聞き分け、理解しているということは科学的にも証明されています。
そして特筆すべきは、わんこは人間の表情や声色、汗の匂いなどから、人間の感情を読むことにとても優れているということです。わんこを傷つけるようなネガティブな言葉を発するとき、その人の表情や声色は間違いなく「悪いもの」になっているでしょう。
たとえその言葉がわんこにとって初耳だったとしても、「悪い言葉」であることは間違いなく伝わります。そのことを心に刻んでおくべきでしょう。
絶対ダメ!わんこに言ってはいけないNGワード
1.嫌い
わんこは飼い主さんに愛されたいという欲求が強い生きものです。それだけに「嫌い」というワードの破壊力はかなりのもの。大事なものにイタズラされてしまったときなど、その場の勢いで口走ってしまっただけだったとしても、もし口にしてしまったら必ずフォローを入れましょう。
2.あっちに行け
わんこは群れで行動する動物のため帰属意識が強く、仲間と一緒にいることで安心感を覚えます。そんなわんこにとって「あっちに行け」と追い払われることは群れからの追放を意味し、深い絶望にさらされることになります。「しっしっ」と動作することも同じです。
3.名前で叱る
上記2つとはやや異なりますが、わんこがイタズラをしたときに「ポチ!」などと名前で叱るのは絶対NGです。
気づかせたいという気持ちもあって反射的に名前を口にしてしまうのはわかりますが、叱るときに名前を叫ばれていると、わんこは自分の名前にネガティブイメージを持ってしまいます。叱るときは「だめ!」「こら!」などの言葉に置き換えましょう。
わんこにかけるべき言葉
わんこは飼い主さんに誉められるのが大好きです。自分を誉めてくれる飼い主さんの笑顔を見たい、飼い主さんを喜ばせたいという目的だけで行動していると言っても過言ではありません。
下記のような誉め言葉は積極的に口に出しましょう。言葉をかけるだけでもいいですが、頭や体を撫でるといったスキンシップを行ったり、おやつを与えたりといった行動も伴うと、愛犬との絆は更に深まりますよ。
- 良い子
- 可愛い
- 大好き
また、叱るときに名前呼びはNGとご紹介しましたが、優しい声と笑顔で名前を呼ぶことはむしろ推奨です。愛犬の名前をたくさん呼んで、たくさん誉めて、自分の名前を大好きになってもらいましょう。呼び戻しのしつけにも良い影響が出ますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?一度口にした言葉を消すことができないのは、人間に対してもわんこに対しても同様です。
そして言葉の暴力は時に、力による暴力よりも相手の心を深く傷つけます。日本には古くから「言霊」という言葉があり、言葉には霊力が宿ると信じられてきました。
言葉はまさに愛犬と飼い主さんの関係性を司る力を持っています。愛犬に言葉をかけるときには常に「言霊」を意識していたいですね。