犬が「びっくりしている時」に見せる仕草や行動
犬も当然人間のように驚くときがあります。
愛犬がびっくりしている時、どんな仕草や行動を見せていますか?
1.立ち止まる
犬はびっくりすると、その場で立ち止まって動きを止めることがあります。人間もびっくりすると、動きが止まる場合がありますよね。
驚いた犬の交感神経が働いてアドレナリンが体内に放出され、全身の筋肉が硬直することが、犬がびっくりして動けなくなってしまう理由です。
少し時間が経てば、伏せをしたり、早足で立ち去ろうとするなど、犬によってその行動は変わります。
2.逃げだす
犬はびっくりすると動きが止まることもありますが、反対に逃げ出すこともあります。筆者の愛犬は、物音に驚くとよく走ってその場から離れます。
花火のような大きな音がすると、逃げ出して迷子になる犬は少なくありません。
そしてその後に交通事故に遭ってしまったり、季節によっては熱中症や低体温症を起こすなどして死亡する危険性も。
飼い主はくれぐれも、愛犬の逃げだしには注意が必要です。
3.背中の毛が逆立つ
犬はびっくりすると、背中の毛が逆立つことがあります。これも、交感神経が働いて筋肉が硬直するのが理由です。
人間の鳥肌が立つのと似ていますが、犬の場合は驚きから警戒に達しているときが多いです。犬によっては、警戒心から吠えてしまったり、他の犬や人に飛びついたりなどして迷惑をかけてしまうことがあります。
犬の毛が逆立っていたら、背中を撫でる、声をかけておやつをあげるというような対策をして、その緊張をほぐしてあげてください。
4.目を見開く
人間と同じで、犬もびっくりすると目を見開きます。見開いて目をキョロキョロさせることもあります。
その後まばたきをする、対象物から視線を下げるというような仕草を見せると、恐怖を感じているというサインです。
5.耳がピンと立つ
びっくりすると犬の耳はピンと立ち、反射的に音を集めようとします。たれ耳の犬はわかりにくいですが、根本を見るとやはり持ち上がっているのがわかります。
犬の耳の筋肉は人間よりも多いので、前後左右に動かしやすいです。耳をピンと立てるときは、好奇心または警戒心を抱いているというサインです。
一度立ち上がった耳が下に下がったら、犬は恐怖を感じているということです。それ以上は怖がらせないように体を撫でる、その場から離れさせるなどしてあげましょう。
犬を驚かさないようにするには?
犬を多少のことで驚かないようにするためには、普段から様々な環境に慣らすことです。散歩コースには工事の音やヘリコプターの音など犬が怖いと感じるものが溢れています。
生活していてこれらを聞かないようにすることはできないので、やはり慣らすことが対策になります。
散歩コースも固定化してしまいがちですが、たまには違う道を歩いてみてください。犬が怖がって早足で通り過ぎようとしても、飼い主は落ち着いて接しましょう。
犬が怖がっていると過保護になる人もいますが、犬が飼い主に依存してしまいます。まずは飼い主が落ち着いて犬をなだめてあげてください。
まとめ
びっくりしやすい、怖がりやすいというのは、虐待にあった犬に多いですが、元々の性格も関係しています。
筆者の犬は元野犬で、生後間もない頃は山の中で外敵に見つからないよう静かに暮らしていたと思われます。元野犬の友達も音に敏感な犬が多く、性格が関係していると考えられます。
犬が色々な場所に行って経験を積むことも必要ですが、無理やり怖い場所に連れていくと逆効果になる、脱走するといった危険性があります。
無理に対象物に近づけようとはせず、離れた位置から見る、ニオイを嗅ぐなどして犬のペースに合わせてあげましょう。
力の強い犬には首輪とハーネスを使用してリードを2本つけるといった対策をし、安全に配慮して散歩に行ってください。