犬の「心理がわかる」サイン
犬は人の言葉を話さない分、さまざまなサインを見せてその気持ちをあらわしています。
そこで今回は、犬の「心理がわかる」サインについて解説します。
1.玄関で飼い主を待っている
犬が玄関で飼い主を待っているのは、期待しているというサインです。
お散歩に連れて行ってもらえること、おやつやごはんがもらえること、一緒に遊んでもらえることなどを期待して待っているのです。
飼い主が帰宅したとき、興奮気味に大喜びしますよね。飼い主の帰宅を喜んでいるのか、お散歩やごはんを期待して喜んでいるのか、愛犬の本当の気持ちはどちらなのか…疑ってしまいそうですね。
2.しきりにあくびをしている
犬がしきりにあくびをしているのは、不快ストレスのサインです。
(眠いなら横になればいいのに…)と感じることはありませんか。あくびが止まらないからといって、眠いわけではないのです。そんなときは、不快ストレスのサインなのではないかと考えてみましょう。
「ドッグランに遊びにきているのに他の犬とは遊ぼうとせず、あくびばかりしている」という状況のとき、これが不快ストレスのサインである場合は、ドッグランという場所、他の犬や人に対してストレスを感じているのではないかと思われます。
飼い主はノーリードで自由にさせてあげたい、おともだちを作ってほしい、などと思われるかもしれませんが、もしかしたら意外と愛犬にとっては苦手なことなのかもしれません。
3.飼い主のスリッパをカミカミする
犬が飼い主のスリッパをカミカミするのは、不安のサインです。
噛むことで不安によるストレスを発散したい気持ちと、飼い主のニオイを嗅ぐことで安心したい気持ちが入り混じっています。
スリッパには、飼い主の汗や皮脂のニオイが染みついています。(足臭くて嫌なのでは…?)と思われるかもしれませんが、愛犬にとっては安心できる大好きな香りです。
お留守番中、スリッパをカミカミすることがあるのであれば、寂しい・退屈・不安・緊張などの気持ちによる行為だと思われます。
噛んでボロボロにしてしまうわけではないけれど、イタズラだと思い、叱ってしまったことがあるのではないでしょうか。
スリッパをカミカミしてほしくないときは、お留守番の時間や環境を見直したり、飼い主が愛用しているブランケットを与えたりなど、対策をしてみてくださいね。
ちなみに我が家では、愛犬と私で座椅子を兼用しています。私がいるときは自分のベッドを使っていますが、お留守番中はずっと座椅子で寝て過ごしているようです。
4.飼い主におしりを向けてくつろぐ
犬が飼い主におしりを向けてくつろぐのには、2つの意味が隠されています。
離れた場所で飼い主におしりを向けてくつろぐのは、警戒しているサインです。爪切りをしようかな…、シャンプーをしようかな…など、何か計画していることがあるのではないでしょうか。
すぐそばで飼い主におしりを向けてくつろぐのは、安心している、触ってもいいよ、というサインです。撫でてほしいな…というサインでもあると思います。
5.飼い主に顔を擦りつける
犬が飼い主に顔を擦りつけるのは、「大好き♡」のサインです。
犬は大好きな人に対して、自分のニオイを擦りつけようとします。「私のものだ♡」ということを示すためのマーキング行動でもあるかもしれません。
よく、「顔を拭いてキレイにしている」「目ヤニを取ろうとしている」などと言われることもあるのですが、「目や顔が痒いから」という理由で飼い主にスリスリすることはあるかと思います。
その行動も、大好きな飼い主が相手だからこそできることなのです。
まとめ
犬の心理がわかるサインを5つ解説しました。
- 玄関で飼い主を待っている
- しきりにあくびをしている
- 飼い主のスリッパをカミカミする
- 飼い主におしりを向けてくつろぐ
- 飼い主に顔を擦りつける
何気ない行動も犬にとっては飼い主に気持ちを伝えるためのサインです。その行動をしているとき、「やめなさい!」と言ってしまったことがあるかもしれません。
どんな気持ちを伝えるためのサインなのかを知れば、思う存分、満足できるまで行動してもらいたくなりますね。