犬の肉球をケアしないと起こる悪影響
肉球のケアをするということは、愛犬が健康に若々しく、長生きするための秘訣でもあります。
普段は見落としてしまいがちな肉球のケアですが、こまめにケアしてあげることで、愛犬を病気やケガから守り、健康寿命を縮めてしまうことがないよう心がけましょう。
肉球には、犬が安全に健康に過ごすための大切な役割が備わっています。ケアを怠っていると、大きな病気やケガの原因になってしまうことがあります。
どのような悪影響を及ぼす可能性があるのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
1.肉球が硬くなる
肉球のケアを怠っていると、肉球が硬くなることがあります。
子犬の肉球は、みずみずしく潤い、やわらかくプニプニとした触り心地ですよね。成犬になると、肉球は乾燥しやすくなり、そのプニプニ感を維持するためのケアが欠かせなくなります。
ひどく硬くなってしまった肉球をやわらかくプニプニとした触り心地に戻すことは、そう簡単なことではありません。だからこそ、日頃の肉球ケアが必要なのです。
犬の肉球が硬くなることを防ぐためのおすすめケアは2つあります。それは「マッサージをすること」「肉球クリームで保湿をすること」です。
実は、犬の肉球の表面には血管が通っていません。そのため、冷えやすいです。肉球クリームを塗るときに優しくマッサージしてあげるとよいと思います。
2.関節を痛める
肉球のケアを怠っていると、関節を痛めることがあります。
犬の肉球にはクッション材のような役割があり、快適にお散歩することができます。しかし、硬くなった肉球は弾力を失い、十分に役割を果たせなくなることで、関節を痛めるなどのトラブルが起きやすくなります。
すでに硬くなってしまった肉球には、お散歩の前と後の2回、肉球クリームを塗ってあげましょう。お散歩前にも塗ることで、保湿しつつ肉球を守りながら歩くことができます。
3.肉球がひび割れる
肉球のケアを怠っていると、肉球がひび割れてしまうことがあります。
愛犬の肉球を見てみてください。粉をふくように白っぽくなっているときは、乾燥のサインです。まだひび割れまでは起きていないのであれば、すぐに肉球クリームで保湿してあげましょう。
ほんの小さなひび割れができてしまっている場合、毎日、肉球クリームで保湿を続けることで、改善される可能性があります。
大きなひび割れができてしまっている場合、痛みを伴っている可能性があります。愛犬が執拗に肉球を舐める仕草をすることはないでしょうか。
愛犬の肉球に腫れや出血が確認される前に、なるべく早く動物病院へ行きましょう。
4.角化症になる
肉球のケアを怠っていると、角化症になることがあります。
シニア犬になると、新陳代謝が低下し、肉球の皮膚の生まれ変わりも遅くなります。古くなった皮膚が剥がれ落ちることなく残ってしまうと、皮膚が分厚くなり、そのまま硬くなっていきます。
このことを角化症と言います。肉球が細かくひび割れたような状態になり、そのひとつひとつが硬くザラザラとしています。
角化症には、痛みを伴うことがないため、犬自身はあまり気にしないでしょう。ただ、肉球クリームを塗るだけでは、健康的な肉球に戻すことが難しくなります。
水分量が多く、浸透力の高い、ジェルタイプやローションタイプの保湿剤を塗った後、さらに肉球を保護するためのクリームを塗るのがおすすめです。
まとめ
犬の肉球をケアしないと起こる悪影響を4つ解説しました。
- 肉球が硬くなる
- 関節を痛める
- 肉球がひび割れる
- 角化症になる
犬の肉球の表面には血管が通っていないため、乾燥したり、ひび割れたり、怪我をすると治りが遅いです。
出血や痛みを伴う場合、大好きなお散歩をすることができなくなり、愛犬から楽しみを奪ってしまうかもしれません。
乾燥していなくても、健康的な肉球にも、毎日のケアをしてあげてくださいね♡