『犬嫌いの犬』にしてはいけないNG行為2つ 仲良くできない理由や克服するための方法とは?

『犬嫌いの犬』にしてはいけないNG行為2つ 仲良くできない理由や克服するための方法とは?

他の犬を怖がったり、嫌ったりするような犬の場合、無理やり他の犬に近づけることは思わぬトラブルにつながる可能性があります。このような「犬嫌いの犬」にしてはいけない行為とはいったいどんなものがあるでしょうか。

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「犬嫌いの犬」が他の犬と仲良くできない理由

ほかの犬に威嚇して男性に止められる犬

犬同士であってお互いに気が合う、合わないこともあるでしょう。中には、他の犬を怖がったり嫌ったりする子もいます。

「他の犬と仲良くできないなんて…」と飼い主が悲しんだりすることもあるようですが、人間同士であっても、他者との関係はそうそううまくいかないこともあるものです。

他の犬が苦手、嫌いという場合の理由として、子犬の頃の社会化不足によるものが大きい、といわれています。犬同士の触れ合い方、接し方を母犬や兄弟犬と一緒にいる頃に学べなかった、あるいは学びにくい環境だったといえます。

子犬の頃によく見かける子犬同士の取っ組み合いは、実は犬同士の接し方や相手の行動を読む方法などを学ぶよい機会なのです。生後3~4か月の頃にこのような触れ合いがないと、犬同士の挨拶や接し方の加減を覚えることが難しくなります。

さらに、相手の行動を読む力も養えないため、過剰におびえたり警戒して相手を遠ざけることで身を守ろうとするようになります。

この他、怖がりの犬の場合は他の犬に追い掛け回されたすると、「犬は怖い」と記憶してしまい、ほかの犬を近づけないようにしてしまいます。また、犬と遊んでいる最中に痛い思いをしたりけがをしたりすると「犬と遊ぶと痛いことが起こる」と覚えて犬嫌いになってしまうこともあります。

「犬嫌いな犬」にしてはいけないNG行為

散歩中に他の犬に吠える犬

では、愛犬が「犬嫌いな犬」だった場合に、してはいけないNG行為について解説します。急に他の犬と仲良くできるようにするのは難しいかもしれませんが、せめて犬嫌いがさらに酷くはならないように、飼い主としてさまざまな面で配慮すべきかもしれません。

1.無理やり犬に近づける

犬が嫌いな犬にとって、他の犬は脅威の対象です。それが真正面から近づいてきたり、自分が逃げられない状態でそばに近づかれたら恐怖のあまりパニックになってしまいます。

怖がりだから自分から攻撃することはない、ということは決してありません。パニック状態に陥って、自分から咬みついてしまうことも多いのです。

2.攻撃行動に出ないようにリードで制限をする

散歩の途中で犬とすれ違う際、犬嫌いな子やほかの犬が苦手な子は、相手を避けようとする場合があります。

その他、犬が嫌いな子の場合は興奮して相手を威嚇しようとすることもあります。この時、飼い主は犬の攻撃行動を抑えようとリードを短く持ったり引っ張ったりして、愛犬の行動を制限しようとするでしょう。

しかしこの行動は、実は良くありません。飼い主としてしてはいけないNG行為です。

リードで犬の行動をコントロールしようとすると、首輪だった場合は犬の首が締まってしまいます。その結果、犬は「他の犬とすれ違うとき=苦しい」とネガティブな感情と結びつけて覚えてしまい、余計に興奮するようになることがあるのです。

「犬嫌いの犬」が犬嫌いを克服するための方法

トレーニングで褒められて笑顔の犬

それでは「犬嫌いの犬」の犬嫌いは克服させることができるのでしょうか。

犬嫌いそのものを克服することは難しいかもしれませんが、過剰に怖がったり、攻撃行動にでることを抑制するトレーニングをすることは可能です。

犬が苦手、嫌いな子の場合、ほかの犬とあってしまったときはおやつや声かけ、違う道を選ぶなどの方法をとり、「吠えなかったらきちんとほめる」ということを繰り返してあげましょう。犬と遭遇しても「なにも嫌なことは起こらない」と教えてあげるのです。

これを根気よく繰り返すと、次第に犬は向かい側から他の犬が来た場合、無視したりほかのルートを選ぶなど、自分が興奮しない方法をとるようになります。

なお、ドッグランで他の犬と交流して欲しい、一緒に遊べるようになってほしいという場合は、飼い主だけの力では難しいでしょう。他の飼い主さんや犬同士の交流がうまい犬に協力してもらうこともできますが、なるべく専門家に相談をしてください。

まとめ

犬に舐められて怒る犬

今回は、「犬嫌いな犬」にしてはいけないNG行為について解説しました。

「ウチの犬は、子犬の頃から他の犬との触れ合いの機会を持たせていたのに~」という場合でも、犬の性格によっては、どうしても他の犬と接することを嫌がる場合も。

そこを無理に強制してしまうと、場合によっては「犬嫌い」がさらに酷くなってしまう危険性もありますので注意が必要です。

あまり他の犬と接することが好みではない犬の場合は、「相手に吠えたり攻撃をしなかったらOK」というくらいの気持ちでいてあげるほうが良いのかもしれませんね。

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