不器用な犬がする行動は?
器用な人もいれば不器用な人もいるように、犬の中にも不器用な子はいます。犬の不器用さは、行動に表れます。
では、不器用な犬はどのような行動をするのか具体的にご紹介します。
1.分かりづらい愛情表現をする
犬は飼い主への愛情表現として、体をくっつけたり口元を舐めたりします。また、無防備に急所のお腹を見せて甘えるのも愛情表現のひとつです。
しかし性格的に不器用な犬は、このような分かりやすい愛情表現をあまりしません。なぜなら不器用ゆえに、自分の気持ちをストレートに伝えるのが下手だからです。
そのため、性格的に不器用な犬の愛情表現は分かりづらいことが多々あります。
例えば、飼い主が脱いだ服の上で寝る、お気に入りのおもちゃを持ってきてそっと置いていく、少し距離を取りつつ飼い主が見える場所で寝るなど、控えめと言うか分かりづらい愛情表現で飼い主に愛を伝えます。
不器用な犬の飼い主は愛犬なりの愛情表現を理解し、それをきちんと受け取るようにしましょう。そして飼い主も、日々愛犬に愛情を伝えていくことが大切です。
2.キャッチを失敗する
犬は優れた動体視力と高い身体能力を使って、投げられたフリスビーやボールを華麗にキャッチすることができますが、実は全ての犬がそうとは言えません。
不器用な犬は、瞬発力に欠けていたり思うようにジャンプできなかったりして、キャッチを失敗することが多いのです。至近距離から投げられたおやつすら、上手くキャッチできないこともあります。
犬なのにキャッチが下手だと「あれっ!?」と思う反面、なぜかとても愛おしい気持ちになりますね。
3.物にぶつかる
不器用な犬は方向転換が苦手だったり、周囲に注意を払えなかったりする傾向があります。そのため、物にぶつかってしまうことがよくあります。物にぶつかっても、ちょっとよろける程度だったらいいのですが、場合によってはケガをすることもあるので注意が必要です。
なお、以前はそんなことはなかったのに、最近よく物にぶつかるようになってきたという場合は、白内障などで視力が低下している可能性があります。目が白くなってきていないかなど、ほかに何か症状がないかチェックして、早めに動物病院を受診しましょう。
4.食べこぼす
不器用な犬は、食べこぼすことが多い傾向もあります。食べ方が下手で、口の中に入れた食べ物をボロボロとこぼしてしまうのです。愛犬にとって食べやすい形状や高さの食器を見つけ、それを使うことで食べこぼしが減ることがあります。
急に食べこぼしが増えた場合は、歯周病など口腔内にトラブルの可能性があるため、動物病院を受診しましょう。
不器用な愛犬のために飼い主にできることは?
愛犬が不器用な場合、一番心配なのは物にぶつかるなどしてケガをすることです。そのため飼い主は、愛犬のケガのリスクを低減するために安全な環境を整えることが大事です。
まず家の中がごちゃごちゃしていると、物につまずいたりぶつかったりしやすいため、整理整頓を心がけましょう。
そして柱や家具の角にはクッション性のあるコーナーガードをつけておくと、万が一ぶつかっても衝撃が少なく、ケガのリスクが低減します。また滑りやすい床にはコルクマットなどを敷いて、滑って転倒するリスクを軽減しましょう。
まとめ
今回は、不器用な犬がする行動として以下の4つをご紹介しました。
- 分かりづらい愛情表現をする
- キャッチを失敗する
- 物にぶつかる
- 食べこぼす
不器用な犬の分かりづらい愛情表現やキャッチの失敗、食べこぼしはお茶目で可愛いですが、物にぶつかるのはケガのリスクがあるため注意が必要です。愛犬が不器用な場合は、飼い主が安全な環境を整えて、ケガのリスクを減らしましょう。