犬は気持ちを仕草や行動で相手に伝えている
犬は自分の気持ちを伝える時、仕草や行動で相手に意思をアピールします。これを一般的に『ボディランゲージ』といいます。
人間の言葉を話すことはできませんが、ボディランゲージを使って飼い主にも気持ちを伝えているので、飼い主側がボディランゲージを理解することで意思疎通を図ることが可能です。
犬に『感謝』という概念はあるのか
様々な気持ちをボディランゲージで伝えてくれる犬たちですが、感じ方は人と違う点も多いです。実際、人間には『感謝』という概念がありますが、犬には正確に感謝という概念があるかどうかは判明していません。
しかし、「〇〇してくれてありがとう」という感情よりも、「これをしてもらって嬉しい」「幸せ」という感覚に近い感情を持つことはあるようです。
類似した感情ではあるので、犬にとっての『感謝』は前述した後者の感情に当てはまると認識しても大きな違いはないでしょう。
犬が『ありがとう』と人に伝えている時のサイン4選
では、犬が「ありがとう」と人に伝えている時、どのような仕草や行動を見せるのでしょうか。先にお話しした通り、「これをしてもらって嬉しい」「満足だ」とアピールしている時のサインを紹介します。
1.「フーッ」と長いため息を吐く
ため息と聞くと、ネガティブな印象を持つ人が多いでしょう。しかし、犬のため息には大きく2種類あり、短いため息は「不満」を、長く深いため息は「満足」を表します。
したがって、ご飯の後や散歩の後などに「フーッ」と長く深いため息をついているときは「満足しました。ありがとう」と伝えているサインです。
2.柔らかい表情で見つめる
犬が親しい間柄の相手にアイコンタクトを送るときは、親愛のサインです。
その際、柔らかい表情で見つめているときは、相手に対してより深い愛情や感謝に似た感情を伝えているサインと考えられています。普段よりも目が細められていたり、目尻が下がり微笑んでいるような表情が特徴的です。
また、顔全体の雰囲気も柔らかくなっているため、飼い主から見て「笑ってる」「満足そうだ」と感じることも多いでしょう。
3.相手の顔を舐める
犬にとって相手の顔を舐める行為は、愛情を伝えたり甘えたりする時に見られる行為です。何かをしてもらった後などに顔を舐めてくる場合は、「ありがとう」の感情に似た愛情を伝えているのでしょう。
他にも顔だけでなく、手を舐めることで愛情を伝える犬もいます。顔や口周りは衛生的にも問題があるので、普段から手を舐めるよう誘導しておくと安心です。
4.しっぽを左右に振る
しっぽを振る仕草には、振り方によって様々な気持ちが含まれています。大きく左右にぶんぶんと振っているときは、喜びを表しています。
こちらもご飯をもらった後や遊んだ後、散歩に行った後などにしっぽを左右に大きく振って見つめてくる場合は、「ありがとう」に似た感情を伝えていると考えて良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。犬に『感謝』という正確な概念はありませんが、「ありがとう」に似た愛情表現はあると考えられています。今回紹介したサインが見られたときは、こちらも笑顔で「どういたしまして」と声をかけてあげましょう。