犬が散歩に行きたがる理由
毎日の犬の散歩は寒い日や雨雪の日には人間には少々しんどいこともあるかもしれません。しかし犬には必要なお世話であると同時に、犬自身が散歩に行きたがっているのではないでしょうか。
そこで今回は、犬が散歩に行きたがる理由について解説します。お散歩が億劫に感じてしまう日にはぜひこの理由を思い出してくださいね。
1.縄張りのチェックをするため
犬が散歩に行きたがるのは、縄張りのチェックをするためです。
縄張りでは、オス犬もメス犬もおしっこをかけてマーキングすることがあります。同じ縄張りで活動する他の犬がマーキングした後を、ニオイを嗅いでチェックすることがあります。
いつも同じ場所にマーキングするのは、同じ縄張りで活動する他の犬への挨拶でもあり、「確認したよ」や「ここを通ったよ」というサインでもあります。
同じ場所のニオイを執拗に嗅ぐのは、縄張りに新しくやって来た犬が残したマーキング(おしっこのニオイ)をチェックしているところかもしれません。そこに自分もマーキングするのは、挨拶を返したいからです。
執拗にニオイを嗅いだ後、自分ではマーキングしないことがあります。「新しくやって来た犬はどうやら強そうな相手だぞ」と、警戒しているのかもしれません。
2.解放感を味わいたい
犬が散歩に行きたがるのは、解放感を味わいたいからです。
1日の大半を自宅の室内でお留守番している犬は、退屈で窮屈な思いをしています。何よりも安全で安心できる場所であるという認識もありますが、やはり外の世界に出る解放感は得たいものなのです。
私たち人間も世界的なパンデミックを経験し、外出制限を受けたことで、退屈で窮屈な思いをしましたよね。「外に出たい!」という強い思いから、心を病んでしまった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
犬も同じなんです。お散歩に行くこと、外に出ることの解放感を味わうことで、ストレスが発散され、幸せや喜びを感じているのです。
3.人や犬とスキンシップやコミュニケーションをするのが好き
犬が散歩に行きたがるのは、人や犬とスキンシップやコミュニケーションをするのが好きだからです。
人や犬とすれ違う度に、愛犬が笑顔でアイコンタクトをしていないでしょうか。それは、その相手とコミュニケーションをしているのです。もともとその犬は、人や犬が大好きな性格なのではないでしょうか。
人から声をかけられたとき、相手の犬も好意を示してくれたとき、嬉しくて興奮し、飛び跳ねるように駆け寄るのではないでしょうか。人や犬とのスキンシップをすることを楽しみにしている犬もいるのです。
相手が人なのであれば、犬好きで、他所の犬と触れ合うことに抵抗がなく、飼い主として“愛犬と交流させることに不安がなく、安全で安心できる人だな”という方であれば積極的にスキンシップやコミュニケーションをさせてみましょう。
相手が犬である場合では、犬同士の相性も重要ですが、相手の犬の飼い主の反応もよく見ておきましょう。
犬の散歩時間の目安
犬を散歩に連れていく目安の時間は、大きさによって以下の通りです。
- 小型犬の散歩時間の目安:1回あたり20分~30分
- 中型犬の散歩時間の目安:1回あたり30分~40分
- 大型犬の散歩時間の目安:1回あたり50分~60分
こちらはあくまでも「目安」です。のんびり歩くことが望ましい場合もありますし、少し早歩きする程度が望ましい場合もあります。時間だけではなく、強度も考えながら歩くとよいと思います。
犬に必要な散歩時間の目安は、犬種・年齢・健康状態などによって大きく異なります。健康状態を考えると、犬が長時間のお散歩を望んでも、飼い主が制限してあげなければならない場合もあるでしょう。
また、体の大きさによって、散歩時間をはかることは難しい場合があります。小型犬でも運動量を必要とする犬種もありますし、大型犬でも運動量をあまり必要としない犬種もあります。
愛犬の犬種にはどのような歴史や特徴があり、どれくらいの運動量を必要としているのか、調べてみるのも方法のひとつかと思います。
まとめ
犬が散歩に行きたがる理由を3つ解説しました。
- 縄張りのチェックをするため
- 解放感を味わいたい
- 人や犬とスキンシップやコミュニケーションをするのが好き
愛犬が散歩に行きたがっても、飼い主の都合や事情、天候によって左右されることがよくありますよね。
犬が散歩に行きたがる理由や目的を知れば、(なるべく毎日散歩に連れて行ってあげられるようにしたいな…)と感じるのではないでしょうか。
散歩時間はあくまでも目安です。5分~15分程度でも散歩に行けることに犬は喜びを感じます。運動にもストレス発散にもなります。
愛犬と飼い主が一緒に楽しみながら散歩することが大事なので、お互いに無理をしない程度に歩いてくださいね♡