犬は散歩を途中で拒否することがある
犬といえば「散歩好き」なイメージがあるかもしれません。しかし実は、散歩の途中で「もう歩けない」「これ以上歩きたくない!」と、歩くことを拒否してしまう犬は意外に多く存在します。
このように、犬が散歩を拒否する理由はさまざまです。勿論疲れたからかもしれませんし、足腰に痛みがあったり、急に甘えたくなって抱っこしてほしくなったのかもしれません。また、気温の暑さ・寒さによっては家に帰りたくなる場合もありますし、そもそも元々散歩がそんなに好きではない場合も。
犬の中にも、お散歩の得意・不得意があるようです。
もし愛犬が散歩の途中で歩かなくなってしまったら、まずは体に痛みが無さそうか歩き方を見て確認してみてください。「ハアハア」と荒い呼吸をしていたり元気がない場合は、疲れている可能性がありますので、愛犬の体力に合わせて対処しましょう。
また、ワガママや甘えで歩くのを拒否している場合もありますので、愛犬の様子をよく観察して判断してください。
犬が散歩で「これ以上歩きたくありません」と伝えているサイン
冒頭で書きましたように、犬は散歩が好きなときばかりではなく、気持ちや状況によっては「これ以上歩きたくありません」と拒否してくることがあります。そしてその拒む気持ちを伝えてくるサインを見せるのです。
そこで今回は、犬が散歩で「これ以上歩きたくありません」と伝えているサインについて解説します。愛犬が散歩を嫌がることがあれば、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
1.動かなくなる
犬は散歩中に歩きたくなくなると、座り込んで動かなくなることがあります。座るどころか、地面に寝そべってしまう犬も珍しくありません。
疲れて甘えているだけの場合もありますが、全く動かない場合は体に痛みを感じている可能性もありますので、確認するようにしましょう。
2.家に戻ろうとする
散歩中に道をUターンをしたり、近道をして家に帰ろうとする犬は「もう歩きたくないので帰りましょう」と飼い主に伝えています。
帰巣本能がある犬は家の方角が大体わかるため、早く帰るために散歩のコースを勝手に変えてしまうことがあるのです。
3.抱っこをおねだりする
散歩をしている時、犬が飼い主に飛びつき「抱っこして!」と訴えてくるのも「これ以上は歩けません」というサインです。
ぴょんぴょん跳ねて抱っこをねだっているなら、疲れている訳ではなく甘えているか、何か怖いことがあって「もう歩きたくない」と思っている場合がほとんどでしょう。
とはいえ、抱っこアピールに応じ過ぎてしまうと、犬がワガママになってしまう恐れがあります。おねだりされても無視をするか、少しだけ抱っこしてすぐに降ろすなどしてください。
ただし、高齢犬や足に痛みがあり長く歩くのが困難な犬の場合は、抱っこ散歩やペットカートでの散歩でもOKです。
犬に歩いてもらうためにすべき対策
愛犬の運動のために散歩に連れて行っているのに、毎回歩くことを拒否されてしまうのは困りますよね。
もし愛犬が歩くことを拒否したら、まずは犬の足腰に痛みがないか、首輪やハーネスのサイズが合っているか、そして飼い主がリードを引っ張り過ぎていないかを確認してみましょう。
問題が無さそうであれば、愛犬が動かなくなっても一旦は待ってみてください。
犬は何か気になることがあって立ち止まっているだけのこともあります。飼い主が何も言わずに待っていれば、自然に歩きだすことも多いです。
少し待っても状況が変わらなければ、以下の方法を試してみましょう。
- 散歩のルートを変える
- 少し抱っこしてから再度歩かせる
- 犬とのアイコンタクトやコミュニケーションを増やす
- ご褒美を活用する
ご褒美は犬が歩いたら与えるようにしてください。止まっている時に与えると逆効果になります。
まとめ
愛犬が散歩で歩かなくなると、ついリードを引っ張って「早く行くよ!」と急かしたくなってしまいますが、焦りは禁物です。
リードを力強く引かれると、犬は不快感を覚えて散歩が嫌いになってしまうこともあります。
犬には犬なりの「歩きたくない理由」があるはずなので、なぜ愛犬が歩かないのか考えて対処しましょう。
愛犬の性格や体力に配慮しつつ、楽しく散歩してくださいね。