「怒りやすい犬」の特徴とは
笑顔が印象的な動物の代表格ともいえる犬。しかし、怒って威嚇している印象もないとはいえません。
人間にも怒ってばかりの人がいますが、犬にも「怒りやすい犬」がいます。生まれつきの性格の場合もありますし、経験や環境によってそうなってしまう場合もあるでしょう。
そこで今回は、「怒りやすい犬」の特徴について解説します。それぞれの特徴を把握し、適切な対応ができるように備えておきましょう。
1.経験が少ない
怒りやすい犬の特徴は、経験が少ないことです。
他人とスキンシップやコミュニケーションをするという経験が少ない犬は、すぐに他人を威嚇してしまいます。どう接したらいいか分からず、何をされるか分からず、不安なのです。
他犬とのスキンシップやコミュニケーションをするという経験が少ない場合でも同じです。お散歩中にすれ違う他犬をすぐに威嚇して吠えてしまったり、興奮してしまったりすることがあります。
何かを初めて経験するとき、犬も不安や緊張や恐怖を感じます。たくさん経験したって慣れないこともあります。どんな刺激にも堂々とした態度でいられるのは、その犬が経験豊富だからです。
犬それぞれに得意なこともあれば苦手なこともあります。様々な経験をさせることで、飼い主は愛犬の得意なこと、苦手なことを知ることができます。
犬も自信の得意や苦手を知ることができ、関わりたくないときは避ければいい、嫌なときは逃げればいい、わざわざ威嚇したり攻撃したりしなくても回避することができる、ということを学ぶことができます。
2.神経質で敏感
怒りやすい犬の特徴は、神経質で敏感なことです。
初めて目にするものに対して、異常なほどの強い警戒心を抱くことがあります。ちょっとした物音に驚いて激しく吠えることがあります。
急に飼い主に触れられたとき、驚いてパニックになり、思わず手を噛んでしまうことがあります。ちょっとした変化にも敏感で、自宅の室内の模様替えをするとストレスで体調を崩すことがあります。
嫌だなと感じること、苦手だなと感じること、不安や恐怖に感じることがあれば、すぐに威嚇してしまうことがあります。
生まれ持った性格なのであれば、経験や成長によって、神経質で敏感な性格が劇的に変化する、ということは考えにくいです。
ほんの少しでも改善してあげられたらな…というくらいの気持ちで、愛犬の神経質で敏感な性格を受け入れること、飼い主が理解して接してあげることで、落ち着いて過ごすことができると思います。
3.飼い主へ過剰な依存心を持っている
怒りやすい犬の特徴は、飼い主への過剰な依存心を持つことです。
子犬期を過剰に甘やかされて育った犬によく見られます。外に出る機会が少なく、他人や他犬とのスキンシップやコミュニケーションが少なく、飼い主がそばにいなければ不安になります。
社会性が身についておらず、飼い主以外の人への恐怖、自宅以外の場所への恐怖を感じる対象が多く、飼い主に依存してしまうのです。
恐怖を感じると、すぐに威嚇します。躊躇うことなく咬みつきます。
改善するためには、社会性を身につけさせることが必要です。威嚇するかもしれませんが、飼い主以外の人や犬、自宅以外の場所に慣れるためのトレーニングを始めましょう。
中型犬や大型犬であると、殺傷能力も高いです。威嚇だけではなく、攻撃的な一面もあるのであれば、ドッグトレーナーなどプロの力も借りなければならない場合があります。
4.常にストレスを抱えている
怒りやすい犬の特徴は、常にストレスを抱えていることです。
- 飼い主の帰宅時間がバラバラである
- 空腹時間が長い
- お散歩に連れて行ってもらわなければ排泄することができない(排泄を我慢している時間が長い)
毎日の何気ないことが犬にストレスを与え続けています。興奮しやすかったり、イライラしやすかったり、飼い主や家族に対して攻撃的になるなどすることもあります。
改善する方法はひとつです。犬のストレスの原因を排除することです。改善が難しい場合でも、緩和には繋げてあげましょう。
まとめ
怒りやすい犬の特徴を4つ解説しました。
- 経験が少ない
- 神経質で敏感
- 飼い主へ過剰な依存心を持っている
- 常にストレスを抱えている
愛犬の怒りやすい一面を、異常や問題だと考えてしまうこともあるかと思います。個性として受け入れることが難しい場合もあるでしょう。
怒りっぽくさせている原因があるのではないか、あるのであれば無くそう、飼い主として適切な対応をしよう、と考えてみてください。
今よりもっと社会性が身につけば、怒りやすさも自然と減っていくと思います。