犬がしている「健気なこと」とは
犬の一般的なイメージとして「明るくて元気」という印象があると思いますが、飼い主さんや家族には健気なことをしている場合があるようです。
では具体的には、犬は飼い主さんや家族に対してどのような「健気なこと」をしているのでしょうか。
1.ごはんやおやつを良い子にして待つ
ごはんやおやつを前にして、きちんとオスワリして待つ犬の姿はかわいいですね。普段はやんちゃでも、食事のときは良い子になる犬は多いのではないでしょうか。
また、飼い主が食事をしているときにも(自分も食べられるかな…)と近くに来て、オスワリをすることがあります。この姿がかわいくて、ついついごはんやおやつをあげすぎてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、犬の食要求に全て応えていたら、ワガママや肥満の原因になります。
さらに、人間に合わせて作られた食べ物は、犬にとっては毒になることがありますので、自分達が食べているものと同じものを与えるのは避けましょう。愛犬に健気な姿を見せられても、時には心を鬼にすることも必要です。
2.飼い主の帰宅を喜ぶ
飼い主が帰宅すると出迎えにきてくれる、尻尾を振って大喜びする犬はたくさんいます。愛犬のお出迎えが楽しみで早くに帰宅するという人も多いのではないでしょうか。
反対に、帰宅しても無反応、という犬もいます。冷たいように見えますがこれは『飼い主は必ず帰ってくる』と信頼している証拠でもあります。
犬種や育った環境による違いもあるので、その犬の性格として受け入れてあげてください。
3.飼い主の動きを目で追う
散歩や外出先で「ちょっと待っててね」と言われたら、遠くに行った飼い主の姿を目で追ったり、飼い主の姿が見えなくなると心配になるという犬は多いです。
飼い主がいなくて不安になっている犬の姿はかわいいですが、あまりにも激しい場合は「分離不安」の可能性があります。
飼い主がトイレに行くなどのわずかな時間でも足を舐める、物を壊す、吠えるというような症状があれば、酷くなる前に訓練士や獣医師に相談してみましょう。
4.飼い主を守ろうとする
愛犬が知らない人や来客に吠えてしまって困るという声は多いです。人間からすると問題行動ですが、犬は飼い主を守ろうとしてとっている行動でもあります。
犬の祖先は人間の家を守ったり一緒に仕事をしたりして共存してきました。飼い主や自分の縄張りに不審者が近づくと警戒するのは自然なことと言えます。
5.体調不良や落ち込んでいる飼い主に寄り添う
体調不良で寝込んでいると愛犬が心配そうに近づいてきた、添い寝をしてきた、というような話はよく耳にしますよね。また、自分が落ち込んでいるときに愛犬がすっと寄り添ってきた、という話もあります。
他にも、犬は励ますときに相手の顔や手を舐める、おもちゃを持ってくるなどの行動を見せるといわれています。
犬は、飼い主の体調や気分の変化を体臭で感じとることができます。犬は顔の表情や声の調子にも敏感なので、飼い主の感情の変化もすぐにわかります。
犬は群れで暮らす習性があり、仲間を大切にしようという意識はどの犬にもあります。そのため犬は仲間に異変が起きたら助けよう、喜ぶことをしよう、としているのです。
まとめ
愛犬が「健気なことをしている」様子は、かわいいですし頼もしいです。しかし、人間社会で生きていくためには、あまりにも健気すぎても心配になります。
分離不安になってしまうことのないように、色々な社会経験をさせることが大切です。
犬を迎えたら、親しい人にたくさん触れあってもらうだけではなく、普段とは違う場所にも連れていってあげてください。
もしお出かけする機会がなくても、日頃から犬にはよく話しかけ、たくさん撫でてスキンシップを欠かさないようにしましょう。