犬の問題行動っていったいなんだろう?
はじめに犬の問題行動とは何なのかを知っておきましょう。犬の問題行動とは、人間にとって問題となる行動のことをいいます。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、問題行動はその犬が悪い犬であるという意味ではないということです。
例えば子犬の甘噛みは至って正常な行動ですし、決して甘噛みをするから悪い犬ではありません。
しかし、甘噛みの力が強くしかも頻繁に行われる場合、人間はその痛みに耐えられずどうにか矯正しようと考え、甘噛みを問題行動として捉えるのです。
このように、本来は問題行動でもなんでもないものでさえ、人間の都合や気分ひとつで問題行動と言われてしまうため、果たしてそれは本当に問題行動なのかを見極めるようにしましょう。
また、本当に問題行動とされる場合は、人だけではなく犬もどうすればいいのかわからず困っていることが多いため、犬を悪者にするのではなく助けるために相談することも大切です。
ドッグトレーナーを頼るタイミングは犬を迎える前がベスト
人は犬を迎えて問題行動だと考えられる事象に対処できなくなってから、やっとドッグトレーナーに相談することを検討します。
しかし、先述したように問題行動は犬自身が困っている場合や、そもそも問題行動ですらないことのほうが多いのです。
これは犬という動物について知らないことや、どのように関係を築けばいいのかを知らないことで起こるすれ違いから生まれます。
犬を迎える前にドッグトレーナーに相談することで、このすれ違いを避けることができるのです。
犬とはどういう生き物でどのような習性があるのか?習性や特性とどのように付き合い、共生していけばいいのか?
それを事前に知っているのと知らないのとでは、大きく違ってくることを知っておきましょう。
これを知らないがために状況が複雑化し、やっとドッグトレーナーに相談した頃には反応が強化されてしまっているため、コストも多くかかってしまうのです。
できるだけコストを抑えたいなら、なおのこと迎える前や迎えたあとであれば早期の相談が大切です。
選ぶなら動物福祉の向上を目的としたドッグトレーナー
そしてドッグトレーナーを選ぶときは、ぜひ動物福祉の向上を目的と考えられるドッグトレーナーを選ぶことをおすすめします。
いろいろなドッグトレーナーがいますが、叱ることも必要と考え体罰をよしとするドッグトレーナーも少なくありません。
日本獣医動物行動研究会や一般社団法人日本行動分析学会が、体罰に対する声明を発表しているように、体罰は動物福祉を侵害する行為です。
そして身体的・精神的にも苦痛を与える行為なので、大切な愛犬をそんな目にあわせるような選択はしないよう、ぜひ忘れないようにしてほしいと思います。
まとめ
犬の問題行動は犬自身が困っている行動であったり、問題行動ですらないものが多いです。
犬を迎える前にドッグトレーナーに相談し、犬という動物を知り共生する知識を得ていれば、すれ違いによるトラブルは回避できます。
犬と人の双方が幸せに暮らせるようにするためにも、ぜひ犬を迎える前にドッグトレーナーに相談してください。