帰ってきたときこそ飼い主さんは冷静に対応しよう
多くの飼い主さんは、帰宅時に全力でうれしさいっぱいにお出迎えしてくれる愛犬に対し、同じように嬉しい気持ちを前面に出して「ただいま!」と挨拶をすると思います。
まるで何年も離れ離れになっていたかのように、再び会えた喜びをいつまでも変わらず全力で表現してくれるのは、犬だけといっても過言ではありません。
しかし、だからといって飼い主さんまで同じように興奮して接してしまうと、その興奮が愛犬にも伝わり、どんどんエスカレートしてしまいます。
それによって、愛犬のお出迎えの興奮がより高まりなかなか収まらない…という状態が生まれるのです。
だからこそまず大事なのは、飼い主さん自身が愛犬に対して冷静な対応をするということ。
ただし、何も冷たく接する必要はありませんので、そこは誤解しないようにしてください。
例えば帰ってきたとき、いつもなら「ただいまー!!いい子にしてた?さみしかったね!」といった感じで、対応しているのであればまずそれはやめます。
その代わり優しく微笑みかけ、優しい口調で「ただいま」とだけ伝えてあげましょう。
このときもちろん撫でてあげてもいいですが、それも軽くひと撫でするくらいでOKです。
このような対応であれば少なくとも飼い主さんは落ち着いていますので、愛犬にもそれが徐々に伝わり、すぐに愛犬も落ち着いてくれるようになりますよ。
出かける前にフードを詰め込んだコングを用意しておこう
お出迎え時の興奮が強い状態が繰り返されている場合、なかなか興奮が静まりにくくなっていることもあります。
そんな子の場合には、他に夢中になりつつも落ち着きを取り戻せる、楽しいアイテムを提供するといいですね。
そこでおすすめなのが、コングにおやつを詰めたものを事前に準備しておくことです。ふやかしたフードやペーストをコングに詰めておき、冷凍保存しておきます。
帰宅して先述したような形で軽く愛犬と挨拶をした後、用意しておいたコングをそのまま提供しましょう。
そうすれば、おいしい物の入ったコングに夢中になりそのまま落ち着いてくれるので、その間に飼い主さんは帰宅後の用事を片付けることもできます。
これなら1分どころか30秒もあればできそうですね。
愛犬に指示を出して我慢させる必要はない
お出迎え時に愛犬を落ち着かせようとしてやってしまいがちなのが、おすわりやマテをさせようとすることです。
確かにおすわりやマテを完璧にできるようにしておくと、こうした場面で動きを止めることはできます。
しかし、気持ちは止めることはできませんし、むしろフラストレーションを溜めることにもなるため「落ち着く」とは言えません。
人間で例えるなら、目の前に手を伸ばせば得られる好物があるのに、動くなと言われ待機させられているようなものです。
そのような状態で落ち着けるでしょうか?
落ち着くというのはただ動かなくするのではなく、心の状態も落ち着いているということが大切です。
まとめ
お出迎えしてくれる愛犬はとても可愛いですし、全力で出迎えてくれる様子はたまらないものがあります。
しかし、高い興奮状態が続くというのは愛犬も飼い主さんも落ち着かないので、ぜひまずは飼い主さん自身が冷静に対応することから始めてみましょう。
そして、おいしいものを詰めたコングを利用するなどし、我慢させることなく自然に落ち着きが取り戻せるよう工夫してみてください。