散歩中の犬に触るべきではない理由
お散歩中の犬を見かけると、心の中では(もふもふしたいなぁ…)と考えている人が意外と多いようです。子供であれば、「わんちゃ~ん!」 と、思わず犬に向かって走り出してしまうこともありますよね。
お散歩をしている犬と飼い主の気持ちはどうなのでしょうか。
(声をかけられるだけでも嫌だな…放っておいてほしい)(犬には近づいてほしくない。触るなんて絶対にダメ!)という事情を抱えている場合もあると思います。
散歩中の犬に触るべきではない理由、散歩中の犬や飼い主とのスキンシップやコミュニケーションの仕方を解説しますので、モフモフしたい方はぜひご参考くださいね。
1.人を傷つけてしまうかもしれないから
散歩中の犬に触るべきではない理由は、犬が人を傷つけてしまうかもしれないからです。
優しく穏やかそうに見える犬であっても、絶対に人を傷つけない!という保障はありません。相手が初対面の他人なのであれば、警戒心を持って当たり前です。
犬に触ろうと手を伸ばした人に対して、唸り声を上げたり、吠えたり、飛びかかろうとすることがあります。飼い主や自分自身を守ろうと考えての判断です。
犬が人を傷つけてしまうと、傷つけられた人も、傷つけた犬も、飼い主も、ひどく心を痛めてしまうことになるでしょう。
咬傷事件では、犬が殺処分されてしまうことだって考えられると思います。
2.何をされるか分からない恐怖心があるから
正直、幼い子供さんには、愛犬に触れてほしくないな…と感じてしまいます。愛犬に対して、何をされるか分からない恐怖心があるからです。
幼い子供は、思わぬ行動をすることがあるものです。それは親にも分かりません。予測不能なのです。
犬が目の前にいることが嬉しくて、思わず大きな声を出してしまうことがありますよね。驚いた犬がパニックになり、暴れたり、急に走り出したりしては大変なんです。
散歩中の犬に触りたいときのマナー
あいさつをする
散歩中の犬に触りたいときは、まずは飼い主に声をかけましょう。「こんにちは」と、かるい挨拶で大丈夫です。
ほとんどの飼い主が「こんにちは」と返した後、スッと通り過ぎようとすると思います。
犬や飼い主が足を止めてくれたときは、「いいお天気でお散歩日和ですね」など、会話を続けてみるとよいと思います。
犬に近づくための許可を得る
犬に触る前にも大事なことがあります。「近づいてもいいですか?」と聞くことです。
一定の距離があれば大丈夫だけど、他人が近づくと威嚇してしまう、という犬もいます。足を止めてくれたからといって、いきなり近づかないようにしましょう。
犬の方から近づいて来てくれるのを待つ
基本的には、自分からは近づかない方がよいでしょう。
犬の目の前にしゃがみ、犬に声をかけてみましょう。犬の方から近づいて来てくれるのを待つことが大事です。
人見知りな犬もいます。他人に慣れるまでに時間がかかる犬もいます。そう簡単には心を許してくれない犬もいます。
犬の方から近づいて来てくれないときは、スキンシップやコミュニケーションをしたくないというサインです。次の機会に再チャレンジしてみましょう。
手のにおいを嗅いでもらう
犬の方から近づいて来てくれたら、次はあなたの番です。犬に向かって、そっと手を差し出します。パーではなく、グーがよいです。
あいさつ代わりに犬が手のにおいを嗅いでくれます。あなたがどんな人なのか、においから情報を集めているところです。
触るための許可を得る
いきなり触るのは、やはりマナーがよくありません。
これまでの過程で、飼い主は愛犬の様子を観察しています。あなたの様子も観察しています。(愛犬とスキンシップさせても大丈夫だろうか…)と、短い間にも考え判断しているのです。
「触ってもいいですか?」「撫でても大丈夫ですか?」と、飼い主に尋ねましょう。その一言が飼い主を安心させてくれるからです。
まとめ
散歩中の犬に触るべきではない理由を2つ解説しました。
- 人を傷つけてしまうかもしれないから
- 何をされるか分からない恐怖心があるから
私も犬を見かけると、モフモフしたくなります。犬の方から近づいて来てくれれば、手を出してしまいそうになります。しかし、絶対にダメです。
散歩中の犬をモフモフしたいときは、必ず飼い主の許可を得ましょう。