犬が普段よりも低い姿勢で歩く原因
愛犬がいつもの伸び伸びと歩いているのと違い、なんだか低い姿勢で歩いている様子を目にしたことはないでしょうか。
犬がそのような姿勢で歩く場合、さまざまな理由が考えられます。
そこで今回は、犬が普段よりも低い姿勢で歩く原因について解説します。正しく判断できるように確認しておきましょう。
1.お散歩に慣れていない
犬が普段よりも低い姿勢で歩くのは、お散歩に慣れていないからです。
不安や緊張、恐怖心や警戒心などから、低い姿勢で歩くことがあります。お散歩デビューをしたばかりであったり、新しい土地に引っ越しをしたばかりであったりするのではないでしょうか。
- すれ違う人や犬
- すれ違う車やバイクや自転車
- 風
- 音や声
- ニオイ
慣れないもの全てに怯えてしまうのです。お散歩に慣れるまでは無理をさせず、自宅の周りや近所を歩くだけでよいと思います。少しずつ距離や時間をのばしていきましょう。
パニックになったり、急に走り出したりする恐れがあるときは、抱っこやペットカートでお散歩し、外の世界や環境に慣らした後、自分の足で歩いてもらう練習をしてもよいと思います。
2.風を避けようとしている
犬が普段よりも低い姿勢で歩くのは、風を避けようとしているからです。
風の強い日にお散歩をしていると、よろけてしまいそうになることがありますよね。突風が吹けば、足元がふらついて、ヨロヨロと転びそうになってしまうものです。
よろけてしまいそうな、転んでしまいそうな体を支えながら歩かなければなりません。そんなとき、私たち人間も背中を丸め、いつもより低い姿勢で歩きますよね。犬も同じです。
風は目に見えません。得体の知れないものが体にぶつかってきて、足元をふらつかせます。不安や恐怖からいつもより低い姿勢で歩く犬もいるのではないでしょうか。
風の強い日は、物が落ちてきたり、飛んできたりすることがあります。犬に当たっては大変です。怪我を負うかもしれません。
お散歩はお休みにする、排泄を済ませたらすぐに帰るなど、対策しましょう。
3.視力の低下
犬が普段よりも低い姿勢で歩くとき、視力が低下している可能性が考えられます。
ほとんど見えていなかったり、物を上手くとらえることができなかったりし、不安や恐怖を感じながら歩いているのではないかと思います。
目に白い濁りはないでしょうか。その場合白内障の可能性があり、視力が低下していたり、ほとんど見えなくなっている、またはすでに失明しているかもしれません。
視力の低下が進んでいた場合は、いつもより低い姿勢で、手足をバタバタさせて周りを確認するように歩いたり、物にぶつかりながら歩いたりする様子も見られることがあります。
目の白い濁りが気になってきたら、一度、眼科の検査を受けてみるとよいと思います。
4.筋力の低下
犬が普段よりも低い姿勢で歩くとき、筋力が低下している可能性が考えられます。
運動不足や老化によって筋力が低下し、上手く体重を支えながら歩くことができなくなっているのかもしれません。
筋力が低下し、筋肉や関節が硬くなると、歩くときの柔軟性まで低下してしまうことがあります。低い姿勢になることで、歩きやすいのかもしれません。
筋力の低下と関節炎が同時に進行している可能性もあります。関節を曲げたり伸ばしたりすると痛みが走ると、徐々に関節を曲げたままで歩くようになることがあります。
適度な運動(お散歩)をすること、しっかりごはんを食べて栄養を摂ることが、筋力を維持するために大切なことです。運動は、低下した筋力の向上にも役立ちます。
姿勢が悪いままの状態で歩き続けると、体の他の部分にも支障が出ることがあります。低い姿勢で歩いている愛犬の動画を撮り、獣医師の診察を受けるときに見せることで、役立つと思います。
まとめ
犬が普段よりも低い姿勢で歩く原因を4つ解説しました。
- お散歩に慣れていない
- 風を避けようとしている
- 視力の低下
- 筋力の低下
急にいつもより低い姿勢で歩くときは、心理的なことが原因かもしれません。
また、(何だか最近歩き方がおかしいな…低い姿勢で歩いているような…)と感じるときは、犬の体に異変が起きているサインです。
痛みを感じていないように見えていても、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。