腸内環境が悪いときのサイン
犬も年齢を重ねると体力的に衰えてくるため、体に異変が起こりやすいです。とくにお腹の不調が出やすくなるので、腸内環境に問題があるサインが見られたら、いち早く改善を目指すことが大切です。
腸内環境が悪いときのサインには、おならの回数が増える、おならの臭いがきつくなる、うんちに異変が出る、下痢や便秘が2〜3日続く、というような症状があげられます。
犬の腸内も人間と同じように「善玉菌」と「悪玉菌」が共存しており、悪玉菌が増加すると不調になりやすいといわれています。
シニア期に入ると腸内環境が乱れやすくなるため、愛犬のうんちをこまめにチェックするようにしましょう。水分不足や栄養バランスの偏り、ストレスや運動不足が腸内環境が悪化する主な原因です。
体温調整機能が衰えることにより、お腹が冷えやすくなることも原因のひとつです。もし、気になる点があれば、この機会に愛犬の生活習慣について見直してみてください。
シニア犬にとって「腸活」が大事な理由
犬の健康長寿と腸内環境は、本当に深く関係しています。加齢とともに衰える腸内環境を守るべき理由のなかには、犬にとって重大な内容もあります。
そこで今回は、シニア犬にとって「腸活」が大事な理由について解説します。愛犬の腸内環境が気になる場合はこちらの記事を参考にして、何を改善すべきかチェックしてください。
1.消化機能が衰えやすいから
犬は年齢とともに消化吸収機能が低下するため、下痢や便秘などの不調が出やすくなります。
お腹の不調が出たことにより食欲が低下し、さらに体力も低下してしまうと、病気への抵抗力も失ってしまいます。
このようなお腹の不調を防ぐために、犬の腸活はできるだけ早く始めることが重要です。愛犬の老化を感じてきたら、消化のよい食事に変えるなど年齢に見合った食生活にしましょう。
2.免疫力低下を防ぐため
シニア犬の腸内環境が悪化すると、免疫力が低下してしまうおそれがあります。免疫力が低下すると風邪などのウイルス性疾患にかかりやすく、シニア犬はガンにかかるリスクも高まります。
また、シニア犬は老化に伴い新陳代謝も低下しやすいです。新陳代謝が低下すると肥満のリスクが高まるため注意しなければなりません。
犬の免疫力を上げるために食生活を見直し、適度な運動を心がけて血流をアップさせましょう。
3.口腔環境の悪化を防ぐため
腸内環境と口腔環境も実は直結しています。もし犬の口臭がきついと感じたら、食生活とお口のケアを見直してみてください。
口腔環境が悪いと、犬の口の中に悪玉菌が増えてしまい、それが食事とともに腸内へ入ってしまい、その結果、腸内環境も悪化させてしまうのです。
愛犬のお腹の不調を感じたら、ぜひ口腔環境にも目を向けるようにしてください。
4.病気を防ぐため
腸内環境が衰えやすいシニア犬は、病気にかかるリスクも高まります。
免疫力の低下により感染リスクが高まるほか、アレルギーや腫瘍、胃腸炎や大腸炎というような消化器疾患などの病気にかかりやすくなるため注意が必要です。
腸活を心がけることで体温調節能力も高まり、免疫力や体力もアップします。
またこれにより、愛犬が腫瘍やガンなどの重大な病気にかかるリスクを軽減させることにもつながります。
まとめ
シニア期に入ると、成犬の頃のようにいかなくなる場面が増えてきます。
食べ物を噛み砕く力も衰えていくため、柔らかくて消化のいいフードに変えていくことも必要です。
愛犬の腸内環境の悪化を少しでも感じたら、早めに生活改善に取り組んでみてください。正しく愛犬の「腸活」を行って、愛犬の健康長寿を見守っていきましょう。