1.動物病院
動物病院は、犬の健康を守るために欠かせない場所です。怪我や病気をしたときだけでなく、健康診断や疾病予防のためなどにも通うもので、犬が頻繁に出かける場所でもあると思います。
しかし、そんな動物病院は犬が嫌がりやすい場所として、最も挙げられる場所でもあります。動物病院はとても大切な場所であるものの、犬にとってはあまり楽しくない、むしろ怖い思いや痛い思いをすることもある場所だからです。
ワクチン注射や健康診断のための採血をおこなうときは、どうしても痛みが生じることもあります。また、すでに痛みを感じている部分を治療のために触れられて、さらに苦痛を感じる可能性もあります。
犬の健康や命を守るための治療や処置も、犬にとってはその理由がわからずただ苦痛や恐怖を与えられたと感じてしまうこともあるのです。
克服するためにポイント
犬が動物病院を嫌がるようになると、本当に必要なときに連れて行くのに苦労したり、きちんと診療や治療を受けられなかったりすることも考えられます。
そのため、できるだけ動物病院に嫌なイメージがつかないように、意識しておくようにしましょう。
診療に支障がなければ獣医師や看護師などのスタッフからおやつをあげてもらうようにしたり、実際に診察を受ける日ではないときに動物病院の前まで行って大好きなおやつを与えたり、と「動物病院に行くといいことがある」というイメージを持たせるようにしましょう。
2.トリミングサロン
犬の可愛い見た目を維持したりボディケアをしたりするために、動物病院と同様にトリミングサロンもとても大切な場所です。
しかし、こちらも動物病院と同じように嫌がりやすい場所でもあるのです。
トリミングサロンでは、シャンプーやブロー、カットのほか、耳掃除や爪切りなどのボディケアをおこなうため、犬によっては負担を感じることがあります。長時間同じ場所から動けないことを嫌がる犬や体を触られることが苦手な犬、水や高い場所(トリミング台)を怖がる犬もいます。
克服するためにポイント
犬がトリミングサロンを嫌がる場合、具体的に何を嫌がっているか考えることが大切です。苦手に感じているものに自宅でも少しずつ慣らすようにトレーニングをしたり、トリミングにかける時間を減らす工夫をしたりといった配慮をすることも考えてみてください。
嫌がっているまま通わせ続けると、犬がストレスを感じるだけでなく、自分を守るために攻撃的な行動を取ってしまうようになることもあります。
犬の負担やストレスが大きくならないうちに、少しでも嫌がる要素を減らせるようにしてあげましょう。
3.ドッグラン
ドッグランでは自由に走り回って遊べるため、喜んで行きたがる犬が多いと思います。しかし、実はドッグランに対して苦手意識を持っている犬も少なくありません。
ドッグランでは、犬同士のケンカやトラブルが起こることはめずらしくなく、嫌な思いをしたり怪我をしたりすることもあるのです。そのため、ドッグランでは自由に過ごせるため、それぞれの飼い主さんがしっかりと管理・コントロールをする必要があります。
克服するためにポイント
ドッグランでは、気がつかないうちに愛犬が嫌な思いをしてしまわないように、愛犬から目を離さないようにしましょう。周囲の様子にもしっかりと目を配り、トラブルが起こる前に防げるように心の準備をしておくことも必要です。
また、そもそも愛犬が本当にドッグランで遊ぶことを喜んでいるか見極めることも大切だと思います。ほかの犬と遊ぶのは苦手という犬や、自由に過ごすことよりも飼い主さんと遊びたい犬など、犬の性格やタイプは様々です。
愛犬が本当にドッグランで遊ぶことを望んでいない場合は、決して無理に連れて行かずに他の方法で楽しむことを考えてみましょう。
まとめ
犬の健康を守るために欠かせない場所や、犬が楽しめるはずの場所を犬が嫌がるようになってしまうこともめずらしくありません。
特に、絶対に行かなくてはならない場所を嫌がるようになってしまうと、犬にとっても飼い主さんにとっても大きな負担になると思います。
嫌がりやすい場所をできるだけ少なくするために、愛犬の様子を日頃からよく観察しながら色々な場所に連れていくことで、それぞれの場所に良いイメージを持てるようなトレーニングをおこないましょう。