犬がいつもより水を飲まない原因
愛犬の水を飲む量がいつもより少ないと、飼い主としては心配になりますよね。
体重1kgあたり50ml~60mlを目安に飲んでいれば正常なのですが、今日1日に飲んだ水の量はどうだったでしょうか。
愛犬が1日に飲むべき水の量を把握しておくことで、その日愛犬が飲んだ水の量が正常な量なのか、多いのか、少ないのかを正しく判断することができます。
水を飲む量は、夏と冬の気温の違いでも変わりますし、子犬と成犬と老犬とでも変わります。活動量や運動量が多ければ水を飲む量も増えますし、雨でお散歩に行けなかった日は減ることもあります。
愛犬がいつもより水を飲まないときに考えられる原因について解説します。
1.水分の多いものを食べた
食事は基本ドライフードのみだという犬の場合、水を飲むことで水分を摂る必要があります。食後、たっぷりの水を飲みたがる犬もいます。
いつもより水を飲まないとき、水分の多いものを食べませんでしたか?
たとえば、ドライフードにブロッコリーやキュウリやリンゴをトッピングした、おやつに犬用のミルクを飲んだ、ウェットフードを食べたなどです。手作りのごはんも水分が多く含まれている傾向にあるのではないかと思います。
水を飲むこと以外に水分をしっかり摂ることができているのであれば、過度に心配する必要はないでしょう。
2.口の中に痛みがある
口内炎や歯周病などによって、口の中に痛みがあると、いつもより水を飲まないことがあります。飲みたくても飲むことができないほど強い痛みがあると考えられます。
いつもより水を飲まないだけではなく、ごはんを食べようとするけど上手く食べられない、口元を触ろうとすると嫌がったり怒ったりするのではありませんか?
だいぶ前から口臭や歯石が気になっているのではないでしょうか。水を飲むことができなくなるほど、口の中の病気が悪化しているかもしれません。
すぐに動物病院で口の中の健康状態を診てもらいましょう。
3.お皿が気に入らない
お水用のお皿を買い替えたとき、そのお皿が気に入らないことを理由に、いつもより水を飲まないことがあります。
ステンレス製のお皿では、水を飲もうとしたとき、動く自分の姿が映ることに警戒し、水を飲まないことがあります。光の反射を嫌がることもあります。
首輪や鑑札などがお皿に当たったとき、鳴り響く音を怖がって、水を飲まないことがあります。自動給水機のモーター音を警戒する犬もいるようです。
いつものお皿に戻してみてください。お水を飲むことができれば、買い替えたお皿に原因があったということが分かります。
4.水が冷たすぎる
水が冷たすぎると、いつもより水を飲まないことがあります。
夏のお散歩の後、冷蔵庫で冷やした水、氷を浮かべた水を与えることがあるのではないでしょうか。犬は、暑くても、喉が渇いていても、常温の水を好むことがあります。
冬に冷たい水を飲むと体が冷えるということを感じているのか、常温の水を嫌がっていつもより飲まないことがあります。
飼い主にできる対処法
まずは、愛犬が1日の飲むべき水の量をしっかり把握するということです。
あくまでも目安ですが、体重1kgあたり50ml~60mlを飲んでいれば正常です。これより少ないとき、多いときは体調の変化に注意が必要です。いつもより水を飲まない日が続くときは、病気を疑うこともできます。
どうしても「水を飲むこと」で水分を補給しなければならないということはありません。
ドライフードを減らし、ウェットフードを加えてもよいと思います。ドライフードに犬用のミルクをかけてもよいですし、カロリーが気になるのであれば、お湯をかけてやわらかくしたものでもよいと思います。
まとめ
犬がいつもより水を飲まない原因を4つ解説しました。
- 水分の多いものを食べた
- 口の中に痛みがある
- お皿が気に入らない
- 水が冷たすぎる
いつもより水を飲まないときは、愛犬の様子をよく見ていましょう。
脱水症状はないでしょうか。20%の水分が体から失われるだけでも死に繋がる恐れがあるとされています。また、尿の量や色もチェックしましょう。水も飲まず、尿も少ないのであれば脱水症状を起こす可能性があります。
水分補給は、水からでなければいけないということはありませんので、ウェットタイプのおやつなどを活用し、水分の不足がないよう対処してあげましょう。